岐阜の木造注文住宅を「完全自社施工」する岐阜県岐阜市の凰(おおとり)建設のスタッフブログ

凰スタッフブログ

森 亨介

18.10.18

通し柱は必要か不要か。

通し柱は沢山入れておいてね!

住宅の設計をしていると、時々そんな言葉を頂きます。

土台から屋根まで一本で通った通し柱は、「地震に強い柱」の代表格でした。

 

実際、上下の壁の不整合があった場合など、通し柱で力を伝える効果があります。

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上下で壁の連続が無い場合は1階と2階の中間で建物が腰砕けになり易いです。

 

こんな理由で「通し柱」を沢山入れた建物の方が地震に強いと言われてきました。

 

では、通し柱はあった方が良いのでしょうか。

 

この答えは条件によって大きく変わります。

 

通し柱が太くて丈夫な物だった場合は、通し柱はあった方が良いです。

 

本来、通し柱は普通の柱よりも太く、真ん中部分で折れる事の無いような

部材選定をされていました。

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丈夫な感じがしますよね。

 

ところが、戦争が終わってからの家づくりでは太い柱を使う事はほぼ無くなり

木造在来工法というものが誕生してからは、柱も梁も土台も桁も、とにかく木材は

壁の厚みを一定にするために、全部同じ太さに揃えられました。

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上の画像と比べると、ちょっと貧弱な感じがしますね。

 

壁の厚みが揃うと、洋室は作り易いし、断熱材も入れやすい。

隙間もできにくいという事で、現在、通し柱だけ太い家づくりをする

建築会社さんは少数派になってきました。

 

通し柱に限らず、木と木を接合する部分は大工さんが仕口を作って繋げます。

上の画像で何となく分かると思いますが、通し柱を梁材が貫通してます。

仕口を作った分、通し柱には穴が開くという事です。

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分かりますか?元の太さの部分、殆ど残っていません。

 

昔の通し柱と今の通し柱を輪切りにした断面を見てみるとよく分かります。

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昔の太い柱は少々凸型にくり抜かれても、貫通されても、太さは十分残ります。

ところが、今の細い柱は、凸型にくり抜かれただけで、かなり細くなります。

ましてや上の写真みたいに貫通されてしまいますと、、原形が殆ど残りません。

 

こんな通し柱を使った建物が地震に遭うと

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こうなってしまうわけですね。

 

つまり、昔のやり方で木材を繋げつつ、通し柱だけを細くした建物って

非常に危険だという事です。

 

では、どういうやり方が良いのでしょうか。

 

一つは通し柱を無くしてしまう事です。

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梁勝ちとも呼ばれますが、細くて折れそうなくらいだったら、

梁を優先して通してしまおうというものです。梁から柱が抜けないように

金属の金物などで補強してあげればこれでも全く問題はありません。

むしろ、木材接合用の金物が充実してきた昨今は、こちらの方が

合理的かもしれません。

 

もう一つのやり方は、

通し柱の欠き込みを極力減らすやり方です。

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左のような金物を使い、柱が欠ける部分を最小限にします。

こうすることで、通し柱の優位性を生かしたまま、細くても折れにくい通し柱に

することができます。

 

まとめますと、

 

①昔ながらのやり方の細い通し柱は危険

②解決策は今のところ以下の3つ

 1、太い通し柱を使う

 2、通し柱をなくす

 3、欠き込みの少ない工法を使う

 

注意点としては2のやり方をする場合、「通し柱が無いといかん!」と思ってる

近所のおじさんに、突っ込みを貰ったり、あの家は通し柱が無いから弱い。

などと吹聴されたりする可能性もあるという事ですね。

 

 

 

さて、今回は通し柱のお話しでしたが、

家づくりにはまだまだたくさんの落とし穴があります。


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森 亨介

18.10.17

構造計算ルートのまとめ

最近は木造の住宅でも、構造計算をすることが多くなってきました。
昔はしなくても良かったんですね。

焼野原からの復興を優先して、国は70年前に、小規模な木造住宅は
構造計算書を確認申請書に付けなくても建てていいよ。
という法律を作りました。

構造計算をしなくて良い、ではなく構造計算書の添付が不要。
計算自体はちゃんとやってね。確認しないけど!

という仕組みです。なので、殆どの建築会社は計算しません。

先生が見てなかったらさぼる!という小学生の論理と同じです。

構造計算やってますっていう会社が増えてはきたんですが、
構造計算をどんな方法でやっているか

それはまだまだ各社ばらばらです。

一番多いのは、壁の量を計る方法。壁量計算と呼ばれます。

地震が来た時に抵抗するのは壁なのでその壁の強度と量が足りてるかを
確認してくださいね!という一番初歩の構造計算です。

検討する要素が壁しか無いので、色々と抜けている部分もあります。

次の方法が許容応力度計算。

こちらは壁の量だけではなく、部材一本一本が壊れない事も確認します。

検証する要素が増えています。

一般的には許容応力度計算までやれば木造の場合はOKと思われてます。

しかし、構造計算の種類はもっとあり

 

建物が耐えられる水平力の限界を求める保有水平耐力計算法

建物自体の限界を導き出す限界耐力計算法

揺れ戻しの復元力までの解析する時刻歴応答計算法

要素の多い順に並べるとこういうイメージになります。

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出典:岐阜県立森林文化アカデミー小原准教授


各構造計算法がどんな要素を考慮し計算しているのか。

どんなイメージなのかをぱっと見で理解することができますよね


壁量計算は、点で、
許容応力度計算は線で
時刻歴応答計算は面で、
それぞれ地震力への安全性を
検証するイメージなのですね。

こうやってみると、許容応力度計算やってます!と言っても
まだまだ上がある事が分かります。
 

 

さて、今回は構造のお話しでしたが、

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森 亨介

18.10.02

タダで載せられる太陽光まとめ

さて、先日、太陽光発電は無料で設置できる時代になったと書きました。

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その時にお知らせしたのはLIXILと東京電力が提供する仕組みでした。

それ以外にもYKKさんが提供する無料太陽光の仕組みもあります。


大手2社を紹介しましたが全国を見ればまだまだあります。



無料と聞くと怪しい感じがしますね。なぜ無料で太陽光を載せられるのか。
それは、売電収入が太陽光発電設置メーカーさんに入る仕組みだから。

設置業者さんは、設置コストを売電した電気料金で賄うのです。

言い換えると、設置業者さんに、自宅の屋根を貸しているのです。
なるほど、じゃあ我が家のメリットはない訳ですね?

いいえ、そうではありません。

売電する分は業者に取られますが自家消費する分は使いたい放題です。
※会社によって仕組みは違います。

なるほど、ノーリスクで発電のメリットだけは受けられる。

非常時の電源としても使える。悪い話ではないと思いませんか?

私はいいと思います。

ただし、何点か注意事項があります。

この仕組み、売電価格が高く、設置した方が利益になる場合でしか
成り立たないビジネスモデルです。

 

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太陽光の売電価格があまりにも下がってしまうと、

制度を維持することが難しくなります。

太陽光発電の価格は10年後に11円/kWh前後と、

今の約1/3まで下がってしまいます

その後は更に下がる事でしょう。

個人家庭向けの無料設置太陽光は今が旬の太陽光設置方法です。

ここ数年で家を建てる人だけの選択肢になるであろうという事が
一つ目の注意事項です。

もうひとつの注意事項。

自分でお金を払って載せるのと、無料で載せてもらう事を比べると、

最終的な収支は自分でお金を払った方が得になります。

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当たり前ですが、人や企業が中間に入るという事は、何らかの
必要経費が掛かっており、それを賄って更に利益が出そうなので
商品化されているのですね。

最後の注意点。

今日紹介した無料太陽光の会社は売電価格に関わらず、決まった年数が
経過したら、太陽光は屋根を貸してくれたお客様に差し上げます
という仕組みです。

そうでない会社も沢山あります。


最初に太陽光発電搭載分の融資を銀行さんからしてもらう仕組みで
売電分でそれをちゃんと返していかなくてはなりません。

調子に乗って自分で使いすぎると借金を返すことなく10年目を
迎えます。10年目までに借金を返せなかったら、、、

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いくら発電しても大した金額になりません。

10年目までに借金を返す生活をおくる自信があれば良いですが
そうでなければ危険です。


決まった年数が経過したら太陽光システムはお客様に
差し上げますという仕組み以外は後で落とし穴に落ちる可能性が
あるんです。

無料で太陽光の仕組みも良心的な会社と、そうでない会社が
あるという事ですね。

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いかがでしたでしょうか。

太陽光を付ける予定は無かったとか別の所にお金を掛けたいという
価値観をお持ちの方であれば、ほぼノーリスクで、少しの便益を
受けられることになります。

折角家を建てるのであれば、太陽光がついていた方が
新しい家っぽいですよね。

将来のエネルギーリスクに備える為太陽光を無料で載せておくのは、、

有りだと思います。

 

 

 

さて、今回は太陽光のお話しでしたが、

家づくりにはまだまだたくさんの落とし穴があります。


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10年後に借金が残る可能性のある無料太陽光を取り扱う

会社さんの事も具体的に書いちゃいます。

 

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森 亨介

18.10.01

給湯器を考える

日本の家庭において住宅の省エネを考える時の順番はまず給湯器。

お湯を如何に上手に作るか、貯めるか、使うか。

それを考えなければなりません。

 

皆さん冷房や暖房が省エネの大敵と思われてますが、

実は日本人が大好きなお風呂こそが、日本の家庭の省エネの敵だったのですね。

 

 

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最近でこそ全館空調などが世の中に普及して暖房や冷房の割合が増えてきました。

 

そのうち日本でも給湯よりも暖房の方がエネルギーを使う社会になると思います。

そうなると、更に断熱の重要性が増しますので、それはそれで歓迎なのですが。

 

で、本日は給湯器についてのお話しです。

日本で住宅を建てるにあたり、選べる給湯器はこの10年で少し変化しました。

 

安定して採用されているエコジョーズ・エコキュートの他にも、

家庭に発電所を作るイメージのエネファーム、

最近になって注目されてきたエコワン、

条件がハマれば省エネ効果が最高の太陽熱温水システムなど

初めて勉強する方にとっては非常に分かりづらいラインナップになっております。

 

なので、一旦ここで選べる給湯器の特徴と、適した生活スタイル、

組み合わせの良し悪しについてまとめてみました。

 

※クリックすると大きくなります。

スクリーンショット 2018-09-25 16.51.19.png

 

よく聞かれるのが「どれが省エネなんですか?」です。

これ非常に回答が難しくて、答えは「どんな生活をするかによる」なんです。

 

生活のスタイルによってはエコジョーズが初期投資の安さを生かして

トータルコストも逃げきる可能性がありますし、

エネファームが圧倒的な削減効果を発揮して最安になる可能性もあります。

 

折に触れてお伝えしておりますが「何が最高か」ではなく「何が最適か」です。

 

では、表だけでは分かりにくいかと思いますので、一つずつ解説していきます。

 

まずはエコジョーズ

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従来のガス給湯器ですとガスの燃焼温度約1000℃のうち800℃くらいをお湯に伝え、

200℃くらいは無駄に捨てておりました。その200℃を使って水を予熱することで

更に効率を高めた設備です。

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エコジョーズの方が配管が長いのが分かると思います。これがポイントですね。

 

2018年現在、新しくするガス給湯器はほぼエコジョーズに

切り替わっているはずなのですが、一部の不勉強な業者さんによって未だに

従来タイプの物も販売されております。こちらは、どう頑張ってもエコジョーズの

方が省エネになりますので、結露水の排水が取れないなどの理由がない限りは

従来型よりはエコジョーズを選ぶべきです。

 

エコジョーズの利点は何といっても「小回りが利く」事です。

お湯を使うときに都度沸かすだけですので、特に気にすることはありません。

 

都市ガス地域で家族が3人以下で、お風呂にお湯を張るよりもシャワーが多く、

お風呂タイムも朝だったり夜だったり、入らなかったりする家庭だと、

エコジョーズが最適です。

エコジョーズの年間光熱費は大体6万円~10万円です。

 

他の機器との組み合わせ相性については、太陽熱温水器が良いです。

太陽熱温水器で沸かしきれなかった分をエコジョーズで賄うという

イメージですね。お昼にできた、アツアツのお湯を早い時間に浴槽に

溜めておき、夜に入る。浴槽が保温タンクの代わりです。

 

太陽熱温水システムと組み合わせると、もはや別の商品のような

特性になりますので、それはまた個別に。

 

続きましてエコキュート

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ヒートポンプで熱を作り、その熱でお湯を作ってタンクに溜めておきます。

 

よく勘違いされますが、背の高い部分は只のタンクで、熱を作るのは

エアコンの室外機みたいなやつです。

 

熱のつくり方はエアコンや冷蔵庫や自動販売機にも使われている

ヒートポンプという機械です。

 

電子レンジや電気ケトルなどは電力を100W投入すると、100Wの熱を

作ります。電気をそのまま熱に変える訳ですね。

ところが、このヒートポンプというやつは、100Wの電力を入れると、

その100Wを熱を作る事に使わず、熱を盗んでくることに使います。

盗む先は大気です。大気の持っている熱を盗んでお湯に入れます。

 

なので、大気がお金持ち(熱量が多い)の時期(夏)には、同じ元手でも

沢山盗むことができますが、大気が貧乏な時期(冬)はあまり上手に

盗めず、効率が下がります。

 

また、電気はガスの様に瞬間的に高火力を出す事は苦手です。

例えるならガスは短距離選手、ヒートポンプは長距離選手です。

 

なので、お湯を大量に使う夕方に備えて、あらかじめお湯を作って

タンクに溜めておきます。お湯の出来上がる時間がお風呂の直前なら

タンクのお湯は殆ど冷める事はありませんが、エコキュートは

電気代の安い深夜電力を使ってお湯を作ります。

 

という事は、お風呂に入る時間が20時だとして、お湯を作るのは

0時から4時くらい。つまり、16時間程の保温タイムがあるわけです。

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保温時には平均で100Wくらいの電力を使いますので、毎日1.6kWhの

エネルギーが保温のために使われます。365日で584kWh。

お金に換算すると年間16000円くらいは保温の為に電気を使っています。

 

もし、「今日はお風呂に入らなかった」という日があると、保温時間は

24時間になりますので、更に保温のための電気代がかさみます。

エコキュートの年間光熱費はだいたい4万円~8万円ですので、

3割~4割が保温のためのエネルギーです。

保温時間を如何に短くするか、捨て湯を作らないかがエコキュートの

肝になります。

 

なので、夜に大量にお湯を使う生活よりも

朝風呂生活の方がエコキュートにとっては有利になります。

 

また、毎日規則正しく同じだけのお湯を使う習慣を付けると

捨て湯が少なくなりますのでより省エネです。

 

それでも毎日のお湯の使用量が変わる事はあると思いますが、

その時は、その都度、「今日は多めで」とか「今日はもういい」

とか、エコキュートに教えてあげると良いです。

そういう設定がエコキュートにはありますので。

 

旅行に行く時などは、「この先5日間は沸かさないでね」

とお願いすることもできます。

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エコキュートで鍵になるのが太陽光発電です。

表でも相性◎になってましたよね。

 

今までは売れ売れどんどんで、自家消費は眼中になかったですが、

売電価格が買電価格を下回ると、自家消費時代になります。

太陽光発電で作った電気を使ってお湯を作る事で、非常に

省エネなお湯になると共に、今まで16時間程保温していたのが、

お昼の3時くらいにお湯が沸きあがるとして、5時間程の保温で

済むようになります。すると、保温に掛かるお金は16000円から

5000円程まで軽減されます。

 

エコキュートを選ぶのであれば、将来的な太陽光発電との

連携は必須になってくると思います。

 

 

 

続きましてエコワン

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エコキュートと同じような感じに見えますが、こちらは

エコキュートとエコジョーズのハイブリッド構造になっています。

エコキュートのタンク部分がぐっと小さくなり、そこにエコジョーズが

組み込まれています。

中身を解説するとこんな感じです。

 

shikumi_03.png

 

基本的にはヒートポンプでお湯を沸かして溜めておきます。

使用湯量の少ない時間帯は、それだけで運転を行います。

そして湯量の多くなるバスタイムなどではエコジョーズも運転して

お湯を作ります。

エコキュートで弱点になりやすかった給湯タンクの残り湯問題も

極力回避できる仕組みになっております。

深夜電力割引が使えなくなるデメリットはありますが、

そのぶん、いつでもヒートポンプでお湯を作る事ができ、

お湯が冷める時間を減らす事も可能です。

 

エコキュートの良いところとエコジョーズの良いところを

混ぜ合わせたような商品です。

面白いのが、エコキュートからエコワンに変えるだけで

年間エネルギー消費(APF)が250%→360%と、1.4倍になる事。

※メーカーカタログの数値

ヒートポンプの効率は変わりませんのでこの効率アップ分は、

まるまる、タンクの無駄な保温と捨て湯がなくなった分です。

 

この先、太陽光発電の自家消費と組み合わせると、更に

電気代は安くなりますし、今は出来なさそうですが

太陽熱温水器と組み合わせることで、更にガス消費量が

減らせる可能性も秘めた商品です。

 

ただ、二つの商品を組み合わせているだけあって、

その制御システムや機器のバランス、将来的な

他の設備との連動等、もっと良くなるための改善点も沢山です。

 

今現在エコジョーズを使っておられて、屋根に太陽光が

載っているよという方は、次回の交換時には是非候補に

入れていただきたいのがエコワンですね。

 

エコキュートからエコワンに変更する時の注意点。

北陸や東北、北海道などの寒冷地ではタンクを

屋内に置く家庭も多いと思います。

 

エコワンの場合はタンク部分にエコジョーズが組み込まれていますので

屋内にエコワンのタンクを設置しようと思うと、

エコワンで燃焼する空気の給排気は外部から持ってこなくてはなりません。

その分少し工事費が増えていきますのでご注意ください。

 

 

 

最後にエネファームです。

2018現在、ずいぶん下火になってきたような気もしますが

条件がハマれば、圧倒的な省エネ効果を発揮してくれる設備です。

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電気とお湯の両方を作り出す設備です。

電気のつくり方が面白く、よくある発電機の様にガスでエンジンを回すのではなく

ガスから水素を抜き出し、空気中の酸素と結合させて電気を作り出します。

 

中学校の時に、水に電気を流すと、酸素と水素に別れる実験をしました。

その逆をやるんですね。

 

で、その時に副産物として沢山の熱が出ます。その熱を水に与えて

お湯を作っているわけです。

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シンプルに理解するならこんな感じです。

もうちょっと詳しく理解するなら↓ですね。

 

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エネファームを取り入れる場合の注意点としては

電気がメインで、お湯はついでに出来るという点です。

 

朝起きてから夜までの間に、殆ど電気を使わない家庭ですと、

お湯は全く作られません。

 

で、いざお湯を使うときにはバックアップ用として設置された

エコジョーズがお湯を一所懸命に作っているという状態。

 

つまり、高価な燃料電池が全く生かされずに終わる可能性もあります。

エネファームを取り入れた方が良い家庭とは、昼間の電気使用量が多く

なんならお湯の使用量もそれなりに多いという家庭です。

 

ガスを普通より多く使う様になる半面、電気を使う量がぐっと減ります。

そして、エネファームが将来的に有利になる可能性があるのが、

そのエネルギー使用効率です。

 

photo01.jpg

 

化石エネルギーを電気に変える時に、その利用効率は大体4割弱です。

発電する時に出る熱エネルギーは無駄に捨てられているのが現状です。

 

エネファームはその熱を家庭で発生させるために、利用することが可能です。

その為、ガスのエネルギーを今までよりもはるかに効率よく使う事が出来ます。

 

今はまだ実施されておりませんが、二酸化炭素排出税というものが出来た際、

化石エネルギー使用量が減るというのは有利に働きます。

 

税金額が倍違うという事ですね。その税率如何によっては、

エネファームがとても得をする事もあります。

 

また、太陽光とのダブル発電という言葉もありますが、

太陽光の売電価格が下がって、自家消費したほうが良い時代が来ますと

太陽光のエネルギーを売っても二束三文、

自家消費するとエネファームが動かず、普通のエコジョーズだけ動く。

という状態になってしまいます。

 

初期投資が高額なだけに、本当に自分たちの家族にとって、エネファームが

適しているのかどうかは、よく検討する必要があります。

 

 

最後は太陽熱温水システムについてです。

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こちらも貯湯タンクと、バックアップ熱源機にエコジョーズを持っている点では

エコワンやエネファームと同じですね。

 

お湯の沸かし方が、太陽の熱をそのまま使う事になっただけです。

img02.png

太陽から集めた熱が足りていればそのまま使い、足りなくなったら

エコジョーズで適温まで沸かして給湯を行います。

 

上手く使えば省エネ具合はナンバーワンです。

太陽の熱を使うのにお金は要りませんので。

 

ただし、こちらは自然が相手の事ですので、他の設備と考え方が

根本的に違います。他の設備は、今現在の暮らしに合わせて

設備が融通してお湯を作ってくれます。人間本位です。

 

対してこちらは、太陽が出ている時間にお湯を作ります。自然本位です。

 

太陽なんか関係ない、俺は俺の使いたい時にお湯を作ってほしいんだ。

という考え方の生活と、こちらのシステムはあまり合いません。

 

太陽の出ている時間に合わせてなるべくお湯を使うという生活をすると良いです。

 

日が沈む前くらいが一番お湯の温度が高いですので、

その時間に浴槽にちょっと熱めのお湯を張っておくなどの生活が合います。

 

個人的な感想ですが、私が選ぶなら、この、太陽熱温水システムです。

自然に近い暮らしがしたいなぁと常々思っております。

 

太陽の恵みと適度な不便さを感じながら生活が出来ます(笑)

今日はお湯があんまりできてないからお風呂はシャワーだけにしよっか。

みたいな、エネルギーを意識する暮らしがしたいです。

 

 

 

超長々と、給湯器について書いてきましたが、

実際どの給湯器が良いのかどうかは、その家族によってバラバラです。

 

是非、エネルギーや設備の分野に強い、建築会社さんに相談してください。

勿論弊社でも大丈夫です。

 

 

 

さて、今回は給湯のお話しでしたが、

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森 亨介

18.09.13

再生可能エネルギーとどう向き合うか

実は少し前から匿名で質問できる質問箱というものを設置しております。

そこに質問を頂きましたので、ブログでお返事しようと思います。

 

ちなみに匿名で質問をしてみたい方はこちらをクリックしてください

 

質問内容は以下の通り。(※クリックで拡大します)

41acb59d.jpg

 

はい、太陽光発電および再生可能エネルギーとどのように付き合うか。ですね。

 

まず一つ整理しておきたいと思いますが、太陽光発電の買い取り料金が現在の

半額以下になるであろうという話は今に始まったことではなく。

日本で買い取り制度が始まった2009年時点では、ほぼ確定路線でした。

 

日本は10年遅れでドイツの真似をしてきておりますが、

ドイツでも10年ほど前に、買い取り価格が下がる→市民がびっくり

という事件が起きております。

 

2012年にそんなブログを書いておりますのでよかったら見てください。

 

ヨーロッパも今は落ち着いて、再生可能エネルギーは順調に普及が

進んで行っております。

 

ちなみに2年前にフェイスブックのノートに書いた記事がありますが、

今でも私はこの考え方は変わっておりません。

 

書いてあることを表にしてみました(※クリックで拡大します)

スクリーンショット 2018-09-13 11.03.03.png

太陽光発電を乗せない家からプラスエネルギーになるまで載せた家が、

過去、現在、未来において、経済的にどのように影響してくるかという表です。

 

エネルギーの収支は過去現在未来、いつでも変わりませんが、

エネルギーの価値が変わってきますので、収支が変動します。

 

20万円分のエネルギーを使ってるけど12万円分のエネルギーを発電しているから

4.5万円分の儲けがあるといった、算数的には???な状況も起こります。

 

自分たちが使うエネルギーは自分たちで賄う。その考え方には

全く異論はありません。

 

ですが、一つ、注意事項があります。

家を建てるときの作り手も住まい手も、エネルギーに関しては

家の事しか考えていない人が多いです。

 

しかし、家庭から排出されるエネルギーの約20%は自動車からです。

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これからどんどんエネルギー価格が高騰していく中で、建物だけの

ゼロエネルギーを考えていては、片手落ちです。

 

もう車には乗りませんと言うならば別ですが。

 

いつも言いますがヨーロッパの今は日本の10年後です。

 

再生可能エネルギーが普及して電気余りが発生するようになったEU諸国では

余ったエネルギーを電気自動車や水素ガスエネルギーにして使っています。

 

これから新築して、太陽光を載せるのであれば、ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)

の助成金が取れるくらいの積載量は欲しいと思います。

 

凰建設の建物であれば、ZEH相当の積載量で、自動車の20%分は賄えます。

 

ただ、できればゼロエネルギーハウスと言わず、プラスエネルギーハウス

になるまでの積載量が欲しいと思います。

 

社会全体でエネルギーを融通し合う事が必要になる時代が必ず来ます。

その時に社会貢献しつつ、自分も収益を得られる側になるのか、

いつまでもエネルギーを貰い続ける側になるのか。

 

人間の歴史はエネルギーの歴史でもあります。いつの時代もエネルギーを

持つ者が優位に立ってきました。

 

以前は太陽光を載せる事にもお金が掛かり、躊躇する方も多かったのですが、

今は太陽光はタダで搭載できる時代です。

 

初期投資を回収できるかどうかというリスクのある部分は、

大手の会社に任せて、住まう人には将来のエネルギーコスト上昇に

備えてもらいたいと思います。

 

最後に、いつも皆さんにお見せしている、ゼロエネルギー社会の映像を

掲載したいと思います。

 

家単体のゼロエネルギー

家庭全体のゼロエネルギー

社会全体のゼロエネルギー

 

皆さんはどこに向かってボールを投げたいですか?


どこのゼロエネか.jpg

ご質問いただきありがとうございました。

質問の意図にきちんとお応えできていたでしょうか。

分かりにくければまたご質問いただければと思います。

 

さて、今回は再生可能エネルギーのお話しでしたが、

家づくりにはまだまだたくさんの落とし穴があります。


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