洗濯室を作りたいのですが、どのようなことに気をつけた方がよろしいでしょうか?洗濯室は他の空間とつながっていると良くないでしょうか?

洗濯室で重要なのが湿気の取り扱いになります。湿気は夏は不要で冬は必要なものになります。
理想を言えば夏の湿気は外に排出し、冬の湿気は屋内に循環できるような仕組みにしておくことが望ましいです。夏用に外に湿気を抜く換気扇を取り付ける。冬用に家の中に湿気を抜く室内循環用の換気扇を取り付けるというのが対策になります。そして、洗濯物が効率よく乾くようにそれぞれの換気扇の風量を設定してあげるとよいです。

一般的な洗濯一回分に含まれる水分は3.5kgになります。これは35坪くらいの家の湿度を一日中20℃30%から20℃35%まで加湿出来るくらいの水分になります。この洗濯物を3時間ほどで乾燥させようと思うと、約170㎥/h程度の室内循環ファンの能力が必要になります。

乾燥量や乾燥時間は室温や室内の湿度、通風量に大きく左右されますので、詳しくは設計士さんにきちんと計算してもらった方が良いかと思います。

どちらでも大丈夫ですが、乾きやすいのは個室ではなく大きな気積の空間とつながっている洗濯室です。
洗濯物は、相対湿度の低い空気をどれだけ洗濯物に触れさせるかが大事です。個室であるならば、洗濯物を乾かして湿った空気を屋内か屋外にどんどん放出して、乾燥した空気を室内に取り込む。個室の気温は出来るだけ高めに保つ。などが可能な対策を施しておかないと、洗濯物は乾きません。