よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

冷暖房について

エアコンのグレードについて、高価格帯と低価格帯ではCOPが2~3異なります。生涯コストで考えると、どちらの方が良いのでしょうか?

それぞれの設計士さんの思想によるかと思いますが、

私の場合は、更新が必要なものに高価なものはなるべく使わず済む様にしたいという思いから、

極力グレードの低いエアコンで済む様に各種の設計を行っております。

家の性能がアンバランスであるほど高性能なエアコンが必要になり、

家の性能のバランスが良いほど、低機能なエアコンで済む様になります。

COPは定格域では2~3違ってきますが、低負荷域、高負荷域であればそんなに差がつかないものの方が多いです。

高価格帯なエアコンが将来的に元が取れるかというと、ちょっと厳しいかなぁと思っております。

冬の省エネなエアコンの使い方、設定温度が知りたいです。

冬場はサーモオフをしても室内環境にはそれほど大きく影響しませんので、お任せ運転で良いかと思います。

省エネや省コストになるかどうかは、再エネ設備の有無が大きく影響します。

省コストを目指すのであれば、発電中と夜間電力時間帯以外は動かさない。

省エネを目指すのであれば、昼の10時~14時だけ使う。間違っても5時~9時と16時~20時の時間帯は使わない。

を心掛けていただけると、地球に優しいです。

設定温度は低めの方が、省エネで省コストになります。

一定時間帯だけ暖房器具を動かす場合の各種計算方法はBISの教科書に載っておりますので、

BISを持っている設計士さんに相談されると良いかと思います。

エアコンを冷房運転すると配管周りが結露しました。高気密高断熱の家ではエアコンのドレンが結露しやすいと聞いたのですがそういうものですか?

空気は露点温度を下回れば、結露するというのが物理の法則になります。

エアコンの冷媒は冷たい熱を室内機に運び込むのが仕事になりますので、むしろ結露をさせるのが本来の仕事と言えます。

結露水がドレンパンから外に排出されれば通常の施工、

その他の部分から滴り落ちるのであれば、排水経路以外の結露してはいけない所で結露しているか、排水経路が溢れているかどちらかです。

いずれにしても点検して改善してもらえれば良いかと思います。

冷媒管の断熱が薄くて効いていないという事もありますので確認していただければと思います。

そろそろ冷房用エアコンがシーズンオフになります。カビ対策として、内部クリーン機能以外に何か方法はありますか?

手動で内部クリーンをするという手もあります。 シーズンオフでエアコンを止める際、30分ほど全力の暖房運転をしてみてください。エアコン内の水分が綺麗に飛びますので、同じことです。

他社のモデルハウス見学で、吹き抜けが階段室だけで階段の途中で明らかな温度差を感じることがありました。階段の上った先に冷房用エアコン1台でした。エアコンの冷気を上から下ろすのは、密度の違う流体が自然に混ざることを期待するものなので、冷気はできるだけ冷たく(密度を大きく)し、吹き抜けは大きくあるいは複数個所作る(暖気が冷気に押されて上昇する逃げ場所を作る)ことが効率的だと思いますが、この考え方は妥当でしょうか?

吹き抜けは大きく、もしくは複数個所というのはおっしゃる通りです。階段室だけの吹き抜けですと、砂時計のくびれ部分のように、落ちる冷気の量が制限されてしまいます。また、2階のエアコンまで400m3/h程度の空気が戻るルートが無ければ1階と2階の温度差は質問いただいた通りになってしまいますので、工夫は必要ですね。計算式がありますので、設計士さんにしっかり勉強してもらってください。

エアコンの一番おすすめのメーカーと機種を教えてください。

毎年色んなメーカーの商品を比較しますが、なかなか難しいですね。というのも、エアコンは「何が最高かよりも何が最適か」だからです。家一軒一軒、最適なものが違いますのでここ最近の引き渡しでも機種は殆どバラバラです。

冷房用のエアコンは1台にこだわっていますか?

1台でも2台でも良いかと思いますが、間取りや夏の冷房負荷に合わせた設備設計が必要です。自転車の変速機を想像していただくのが良いかと思いますが、変速機なしの自転車よりも変速機があった方が、上り坂や下り坂など色んな負荷に対応しやすいです。また、1台のエアコンが壊れた時のリスク対策にもなりますので、今はあまり一台のエアコンにはこだわっておりません。1台の高級品よりも複数台の激安品の方が安かったりします。

エアコンの後付けについて、家電量販店で頼むと気密に影響し危険でしょうか?カーテンレールなども同じく危険ですか?

弊社の場合ですと、小屋裏エアコンや床下エアコンなど、最初の取り付けが難しい部分は穴あけからエアコンの取り付けまでを工事させていただきますが、あまり失敗しようがない部分については、スリーブ穴をあけて電源を用意しておき、お客さんが自分で家電量販店などに行って取り付けてもらってもいいですよとお伝えしております。 ただ、エアコンにしてもカーテンにしても、やはり「なんでこんな工事を、、、」という例が全く無いわけではありませんので、心配であれば工務店さんにお願いをした方が良いかと思います。一番避けたいのは、防湿フィルムが破られている事ですね。

全館冷暖房の場合、基礎断熱と床断熱ではどちらが省エネに生活できますか?
全館冷暖房の場合は、もちろん床断熱の方が…

全館冷暖房の場合は、もちろん床断熱の方が少ないエネルギーで生活できます。物理的に気積も表面積も多くなりますので同じというわけにはいきません。
だから、基礎断熱にするのであれば、床下空間が室内と同じ環境になるという特性を是非生かすべきです。何も生かさないのであれば、床断熱の方が良いです。

基礎断熱をして、床下収納を活用したいと考えていますが、どの程度の高さが必要でしょうか?また、高基礎をやっておられる会社が少ないようですが、デメリットはありますか?
高基礎が少ないのは単純に価格の問題が大き…

高基礎が少ないのは単純に価格の問題が大きいと思います。弊社も通常は40cm程、高基礎にするのは10軒に1軒程度です。温熱環境が悪くなるかどうかは、断熱性能次第、設備性能次第になりますので、何とも言えませんが、人が中腰で動き回れるくらいの高基礎であれば、収納としてはそれなりに使えるようになります。

高基礎にするのであれば是非お勧めしたいのが、北海道でよくやられている、基礎空間を利用した温水式床下暖房になります。十分な高気密高断熱の住宅と組み合わせた際の室内環境は最高レベルになります。

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