よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

内装・外装について

冬の日射取得に有利なカーテン(色・仕様など)を教えて頂きたいです。そもそもレースカーテンではそれほど日射取得には影響がないのでしょうか?

カーテンをつけた時点で、レースであっても日射取得は半減してしまいますので

出来るだけカーテンを開けて日射を取り入れられるような計画にした方が良いかと思います。

これは敷地の条件や住まい手の見られているかもしれないという意識にもよります。

カーテンを開けて、人に見られずに過ごすためには外構にそれなりのお金、もしくは時間がかかります。

①外構にお金を掛ける
②外構に時間を掛ける(木が育つのを待つ)
③見られても気にしない
④日射取得を諦めて何らかのカーテンをつける

これが大まかな選択肢になるかと思います。 色々気になるかもしれませんが、大丈夫です。だれもあなたの生活なんて見ていませんから。

南面に一間程度のウッドデッキと庇を設けて縁側のように使いたい半面、大きな庇をつけると冬の日射取得に影響が出てきます。豊かな半外空間と冬の日射取得が共存することは難しいのでしょうか?

南の庇を伸ばす事と日射取得を得る事は矛盾しやすい物になります。

解決策としては、

窓よりも十分に高い位置で庇をかける。

北下がりの片流れにして1間の軒を作る。

半外空間にする部分と日射取得をする為の窓の部分はしっかり分ける。

などが考えられるかと思います。

東西の長さが十分にあれば、日射取得部分と、半外空間の部分を分けて計画するのが最もデザイン上も使い勝手上も良い物が出来るような気が致します。

スケッチアップやホームズ君など、日射取得のシミュレーションができるソフトで、冬季の10時~14時に沢山日射が入るように工夫されると良いかと思います。

南面のハイサイド窓の日射遮蔽は、屋根に上ってでも外部に簾など設置した方が良いでしょうか?南面ですが、遮蔽型にして室内で遮蔽するのでは効果は低いでしょうか?

しっかり軒を伸ばすというのが良いかと思います。

屋根に上って部材を取り付けるのはあまり現実的とは言えないかと思います。

遮蔽型ガラスも最終的には有りですが、光が青っぽくなるので、私はあまり南側に遮蔽型ガラスを使わなくても済むような感じにしたいなとは思っております。

今後長い目で温暖化を考慮すると、6地域で高気密高断熱住宅の新築ではどんな点をより考慮すべきでしょうか?冷房負荷が増えるので、庇をより深くとかでしょうか。

そうですね。より夏向けの仕様が重視されてくると思います。冷房期間がどんどん長くなり、太陽高度の低い時期でも冷房をする必要が出てきますので、日射遮蔽を如何に完璧にするかが肝になってくるかと思います。

通風を確保するために2方向に窓を設けるという考え方の一方で、南面以外は極力窓を少なくするべきという話を聞きました。東西北面は以前森さんが仰っていた0.5㎡以下で設置すべきでしょうか?

東西に全く窓をつけないというのも少し極端ですので、季節や時間の移ろいが分かるような位置に、小さな窓をつけておくようにしております。後は敷地の状況に合わせてですね。例えば西側が非常に開けた敷地であれば、西側に大きな開口を持ってくることもあります。もちろん日射遮蔽の工夫は大事です。 風が水平方向に動く土地なのか、垂直方向に動く土地なのかによっても、窓の付き方は変わりますので、一概には言えません。東西はなるべく小さく、しかし必要な所はきちっと押さえてつけておく。というこれまた通り一遍な答えになってしまいこちらも申し訳ありません。設計士さんによく相談されてください。

樹脂サッシのリサイクル率に課題があることがあまり取り上げられていないように感じます。(H22の経産省資料より)

製造時の環境負荷的にも、木製>>樹脂>>>アルミだと思いますし、リサイクルの問題もまた然りですね。 ご呈示いただいた資料の時代ですと、全国における廃棄樹脂サッシの量は極めて少なく、リサイクルの仕組みを作るよりも燃やしたり埋めたりする方が経済的にも合理的でしたが、当該資料にもありますように、樹脂サッシは鉱物資源の塊であり、100%リサイクルが可能な製品になります。今後増え続けるであろう樹脂サッシのリサイクル率を上げる取り組みは既に進んでおり、リサイクル樹脂の使用率を高めた商品などが今後順次発売されていきます。 リサイクル問題に対しては、まず製品の寿命をあげてやるというのが大事でして、樹脂部分が紫外線にさらされ続ける半外付け納まりではなく、内付け+付加断熱で使うなどの工夫をすることで、そもそもリサイクルに出されるスパンを長くすることが大事かなと思います。 木製サッシを使うという手法ももちろん良い事だと思います。

日射遮蔽をするのに後付けできる商品はありますでしょうか?特に、西側の窓が小さいですがありますので日射遮蔽をしたいです。
リクシルのスタイルシェードやYKKのアウターシェードは…

リクシルのスタイルシェードやYKKのアウターシェードは後付けできますしコスパも高いです。より、取り付けコストを抑えるという点では、フック+すだれが最も良いです。
日射遮蔽部材を布や植物にすると、一生モノという訳には行きませんので、定期的な交換はどうしても発生すると思ってください。

西側の窓は小さければそのまま直射日光を入れてしまってもさほど問題が無い事もありますので、縦50cm横50cm程度の窓でしたら遮蔽部材を付けないという選択肢も有りです。

YKKのアウターシェードを選ぶ際、黒など濃い色は日射熱のカット率が高いですがその分熱も吸収しガラスにも多く熱が伝わってしまうのかなと気になります。色は選ぶ際、日射熱だけ見れば良いのでしょうか?
基本的には日射熱のカット率だけ見て頂ければ大丈夫です。

シェードも窓に対して垂直に下ろす例と斜めに下ろす例がありますが、斜めに下ろしたほうがより遮蔽率が高くなります。
しかし斜めに下ろすと太陽が東西に移動した際、脇から日射が入ってくることもありますので、10時~14時は斜め、それ以外は垂直など、切り替えるとより効果は高くなりますが、些末な事ですので面倒であれば下ろしっぱなし、斜めにしっぱなしで大丈夫です。

色による違いは大体80%~90%の間の日射遮蔽率の間だと思いますが、そこまで目くじらを立てずとも、シェードがあること自体が大事ですので、お好みの色で選んでもらっても良いです。

季節の太陽高度を基に軒の長さを設定されると思いますが、夏場の基準日は夏至に設定されていますか?また、期間とするといつからいつまでの日射を取得、遮蔽できるように考えられていますか?

夏至では意味がありません。一年のうちで最も暑いのは8月の第一週になります。夏至+40日になります。この高度は夏至-40日と同じですので、GW明けくらいの太陽の角度と同じです。庇で日射遮蔽をする場合、お客様が暑がりか寒がりかにもよりますが、4/20~8/20位は南の窓に陽が当たらない期間と考えます。暑がりの人であれば、4/1~9/10くらいまでが陽の当らない期間です。
ただ、これもあくまで目安でして、最終的にはちゃんと計算して求めていきます。

夏は完璧な日射遮蔽が必須と言われていますが、完璧というのはどのような状態を指すのでしょうか?

私なりに完璧の定義を再考してみましたが、一日の中での瞬間的な窓からの直射光による取得熱が100W以下。という所かなと思います。強いて言えば3が近いでしょうか。光が当たろうが当たるまいが、最終的には冷暖房負荷で考えますので、数値に置き換えて考えます。例えば西側の面は瞬間的に600W/㎡程度の日射熱が降り注ぎます。横1.65m×縦1.1mで日射取得率が50%の窓が1つあった場合、600W/㎡×1.5m×1.0m×50%=450Wとなります。Q値2.0(UA値0.56程度)×100㎡(30坪)×10℃(夏の温度差)=2000Wというのが家全体の熱取得になりますが、そこに450Wがプラスされて2450Wが合計熱負荷になるという計算です。家全体ではそんなに影響がない様に思えるかもしれませんが、窓のついている部屋だけは極端に暑くなってしまいます。上記の窓にすだれやスクリーンを付けると約8割、日射取得が減りますので450×0.2=90W程度となります。ざっくりのイメージですが、それが完璧な日射取得だと思います。大きな窓+遮蔽部材でもいいですし、窓を小さくするでも大丈夫です。100W÷600W/㎡÷50%=0.33㎡ですので、縦0.5m×横0.3m=0.15㎡程度の窓2つであれば日射遮蔽が無くても直射光による熱取得を100W以下に抑えられます。
冷暖房負荷は「数字」です。性能の高い家を求めるのであれば、パッシブデザインの型だけを覚えている人ではなく、数字を出せる人を探さないと難しいと思います。

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