よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

気密・断熱について

いずれ森さんが関わっている国産材の内窓を全窓に採用したいと思っています。施工の注意点や性能に大きく影響するポイントはありますか?

これは建築士の教科書にも出てくる話ですが、気密性能に関しては外窓よりも内窓の方が良い性能になるようにしてあげてください。

逆にすると外窓の部分で結露を起こしてしまいます。 UA値が低ければ低いほど、家全体の温度が上がります。

温度が上がると湿度も上げたくなりますので加湿量が増えがちです。加湿量が増えると熱橋になる部分で結露を起こします。

という事で、UA値が低く、窓の性能が悪い家は結露を起こしやすくなりますので少し気をつけて生活していただければと思います。

窓に対する断熱補強で、「内窓の設置」「窓の交換」がありますが、これらの工事は気密・水密は問題ないでしょうか?

内窓の設置、窓の交換、どちらも良いかと思いますが、

いずれにしても、「後は窓だけ何とかすれば大丈夫」という状態の家でやるべき工事です。

もそもの断熱性能が足りていない家で、窓だけ何とかしても、結露は止まれど全体的な寒さは劇的には改善しません。

窓を交換するのであれば、内装か外装を剥がして断熱補強も一緒にやるべきだとは思います。

付加断熱にボード系断熱材を用いる場合、ボード間の気密テープは必須でしょうか?気密ラインの設定が難しいです。

ボード面で必ず気密を取らないといけないわけではいけませんが、弊社はボード間のテープは全箇所施工しております。

気密防湿ラインを複層設けておくと、将来的な気密の低下は軽減できるからという理由です。

高気密高断熱であるほど、経年による気密性能の低下が著しいというのは本当ですか?もし本当であれば、ほどほどの断熱に抑えたほうが良いのでしょうか?

気密の数値は確かに経年で悪化しますが、高気密高断熱の家であるほど、悪化する率が高いということはありません。

むしろ逆で、付加断熱などで躯体が守られているほど、気密の値が悪化する率は低くなります。

断熱はどれだけやってもいいと思います。

以前UA値については体感で分かると仰っていましたが、C値ではどうなんでしょうか。コストバランスを考慮してどこまで目指すのが良いのでしょう?

C値はもう少し緩くて、数字の違いを局所的な体感としては殆ど感じられないと思います。まずは最低1.0を切る事、出来れば0.5を切る事。後は施工の余裕が許す限り頑張る。で良いかと思います。 C値は0になるまで換気の有効性にしっかりと数字が反映されますので、パッシブ換気を採用している弊社ではこだわりますが、、、

基礎外断熱をするとコンクリートの中性化を遅らせることができるようですが、この点にどのようにお考えですか?例えばモルタル塗装で十分であるとか…

以前もメルマガで紹介したことがありますが、コンクリートの両面を25mmのXPSで挟んだところ、中性化がほぼ止まったという研究結果が出ております。長期優良住宅の評価項目に、それを盛り込む動きもあります。それを踏まえると、断熱型枠による基礎施工は、コンクリートの耐久性を上げる事に対しては効果的であると思います。

気密ラインは複数取っておいた方がいいのでしょうか?

弊社は複数取っております。新築時の気密性能を高める事はもちろんですが、建築後の数値低下を防ぎたいというのもあります。やれることは全部やります。

なぜJIS規格では、透湿防水シートと透湿ルーフィングで基準となる透湿抵抗が違うのでしょうか。外壁と屋根で求められる透湿性が違うという事でしょうか?

屋根のルーフィングは施工中において人が歩くことを想定しておりますので強度が必要となります。強度を増すためには分厚くする必要がありますが、そうすると透湿抵抗値はどうしても高くなり、湿気を通しにくくなります。本当は透湿抵抗値は低い方が安全側に働くはずなのですが、強度と透湿性のバランスを求めた結果現在の数字になっているようです。

気密測定時に窓の縁などにテープを貼っている様子を見たことがありますが、そういった方法が一般的なのでしょうか?普段の暮らしでテープは貼らないので…

気密測定時には、測定機器がつく窓以外は目張りをしてはいけません。

メルマガで、分厚すぎる基礎土間断熱は年間のトータル負荷を増大させるとありましたが、地中に逃げる熱よりコンクリートの蓄熱性の方が重要なのでしょうか?

基礎の立ち上がりの断熱材の厚みはできるだけ分厚くしておいた方がよいです。 基礎の土間と地面の熱移動がどうなるかというのが大きなポイントです。夏ですと、地面が基礎内の熱を吸い取ってくれるという現象が起きますが、年間の冷房負荷と暖房負荷の数値がイコールになるくらいまで断熱を施した家になりますと、夏の対策の方が重要になってきまして、あえて基礎の土間中央部分の断熱を薄くしたり、無くしたりして、夏の冷却を期待するというやり方も存在します。このバランスは非常に難しい所ですので、どの程度がベストなのかというのは、それこそシミュレーションを繰り返して決めて行けると良いかと思います。床下エアコンは無いとのことですので、夏寄りの考え方で良いかと思いますが、床下エアコンがある場合は、冬に果てしなく地面が熱を吸い取るという現象が起きますので、土間中央部分も断熱は必須になります。

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