凰建設の森です。
本日は朝社内会議後、
建替え予定の家の下見。
街中の狭小でウナギの
寝床の敷地。南北は
3階建てのビルに囲まれ
非常に日当たり条件の
悪い敷地での計画。
こういう敷地だと、
パッシブ設計は無理か?
非常に厳しいですが、
それでもやれることを
探して設計をする。
屋上に上ってみると、
なんとなく解決策が
見えてきました。
これで行くしかない。
という私なりの答えを
お施主様に伝えて、
設計に取り組みます。
明日はジャパンホームショー。https://www.s-housing.jp/archives/284896#session1-1
ギリギリでもオンライン参加や
アーカイブ視聴の申し込みは
出来るかと思いますので、
もしよければどうぞ。
去年行かなかったので
2年ぶりの参加です。
年に一度の住宅業界のお祭り。
楽しんでまいります。
さて、本日は質問箱から。https://peing.net/ja/q/5ec1ca69-8c04-40c9-8a5f-d475fb8a4b47/completed
先日のメルマガで、地球温暖化の
影響が家の必要性能に、
どの程度影響を及ぼすか
という物に対してのご意見。
確かにしっかり計算した方が
良いですね。
という事で計算してみました。
2021年1月1日~12月31日まで、
昨年の実績データと、
各時間1℃温度が上昇した場合の
データを用いて計算。
冬は22℃の室温、夏は26℃の
室温を絶えずキープした場合。
温熱計算において、暖冷房負荷を
計算する場合はデグリーデー(℃日)
やデグリーアワー(℃時)という
数字を使います。
1月1日1時の気温は1.4℃でした。
それを22℃まで上げるためには
+20.6℃の暖房が必要。
2時は1℃でしたので+21.0℃
その数字を8760時間分積み上げた
数字がデグリーアワー。
実績データのデグリーアワーは
暖房:58523.1℃時
冷房:10568.9℃時
---------
合計:69092.0℃時
UA値0.5W/m2Kで
外皮面積300m2の家が
あったとしますと、
0.5×300×69092.0
=10363.8kWh
これが通年の外皮暖冷房負荷です
全期間1℃上昇しますと
暖房:53013.2℃時
冷房:13456.3℃時
---------
合計:66469.5℃時
通年の暖冷房負荷を
合わせようとすると、
10363.8÷(66.4695×300)
=0.5197=0.52
となりますので、
UA値で言うと、大体
0.02W/m2K程度
悪くなっても同じ暖冷房負荷
という事になります。
等級7が等級6でも
良くなったりするような事は
+1℃の平均気温上昇では
起こらないという事ですね。
0.02W/m2Kの予算削減が
どの程度なのかという事ですが、
すごくざっくり計算しますと
グラスウール厚を5mm程度
薄くするくらいのものです。
価格の算定は難しいですが、
マグのカタログを見ると
105mmと120mmの
設計価格の違いが900円/坪
5mmの違いなら300円/坪。
300m2=90坪を施工すると
300×90=27,000円/一軒
1℃の温暖化を見越して、
断熱材を削るとすると、
1軒当たり3万円程度の
予算を削ってもいい。
みたいな計算になってきます。
UA値には換気による負荷などが
入っておりませんので、
実際にはもう少し上がるかと
思いますが、温暖化だから
断熱住宅は要らないという事を
数字でざっくり算出すると
その程度の事になります。
お施主様が自分たちに必要な
断熱性能を検討されることは
必要だとは思いますが、
そういう事も含めてこういう
性能が必要だと結論付けている
プロの言う事も聞いてみても
良いのではないかと思います。https://www.ibec.or.jp/GBF/doc/sem_SDGs_4th_221014.pdf?fbclid=IwAR22GE7nI8WrjAbPYeSFE3O4KCr7eB8qXtRf8hHm_xv7je-24hFb6_p8Uvo
先日の資料と同じです。
結論は25頁に。
自分たちの最適解もですが、
後世の人たちも含めた、
社会の最適解を考えて
住宅の性能を決めていただけると
嬉しいなと思います。
