家づくりを失敗したと感じた先輩の体験談とその原因をまとめています。最新のメールマガジンは申込後購読が可能です。

分離発注とスケベ心の堺は?

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日は事務所での作業。
新築完成現場の
お施主様検査もありました。

最近特に暖かい日が
続いておりましたので、
現場に入ると、ちょっと
暑いくらいの室温。

お施主様のお母様も
足元が冷たくない!なんで?
と不思議がっていただきました。

地域の卓越風も考慮した、
パッシブ換気の出来る家。
検査中に窓を開けて、
風が通り抜ける様子を
確認していただきました。

今の時期の引っ越しが、
高断熱住宅は一番楽しい。

引っ越した後、暮らしの中で
寒さを感じる事は娯楽になる。

寒さを楽しむ為に雪山や、
キャンプ場などの屋外に
行くようになります。

寒さは友達。
冬が来るたびに自宅を
ますます好きになれるのが
充分に断熱された家です。

私の家はそこまで暖かくはない。
こんな家に住めるのが羨ましい。

さて、本日は2点ほど告知を。
明日、家づくり百貨に弊社の
案件のルームツアーが上がる。

全方位こだわりぬいた家です。
どうぞお楽しみに。

そして2点目はプロ向け。
↓     ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2023/11/d9e7f5d56e3cacc5c0a33b274f2af425.pdf}

広島県にてエアコンとエコキュートの
セミナーの講師を務めてまいります。

ぐいぐい切り込んで話を
していこうと思いますので
もしよければどうぞ。

さて、本日の話題は、
施主支給の更に上位概念、
分離発注についてです。

世の中には様々な分離発注の
やり方があります。

設計と施工を分けるのは、
よくある話ですし、
設計者さんが監理まで
やってくれるので特に
問題はありません。

しかし、そこで、
設計だけ別のデザイナー
管理は別の建築士
施工は建築会社
みたいな分離発注をすると
問題が起きる事もある。
↓     ↓
%url2%{https://youtu.be/CHW33SPmyXs?si=Ue0QPaeW9KIGFX0k}

私が施工会社の人間だから
という色眼鏡もありますが、
この手の問題は、少なからず
お施主さんのスケベ心が
見えてしまっています。

「安くしたい」が一線を
越えてしまうとこういう問題が
出てきてしまいます。

しかもこのお施主様は、
かっこいいデザインのものを
安くしたいという2重のスケベ心。

冒頭の家の外観だけでも、
むき出しになった水平梁から
壁体内に雨水が侵入することが
容易に想像出来てしまいます。

これは絶対に雨漏りをすると、
誰もが予想しつつも、仕事欲しさに
請けてしまったんだろうな。

こんなものは施工が悪いんじゃなく
設計が悪いから起きるんです。

設計者が監理を行わないのも、
監理者不在のまま工事を進めたのも
施工者に全部の責任を押し付けようと
しているのも、全て施主のスケベ心。

本来であれば設計者に補償を
求めるべき案件になりますが、
恐らくデザインだけの契約。

上手く設計者に責任逃れを
されてしまったのだと思います。

他にも欠陥住宅の動画は
山ほどありますが、
これはお施主さんが可哀そう
って同情できる案件は少ない。

だって、設計者施工者に、
すごく無理を言った形跡が
随所に見えてしまうから。

分離発注をするなとは言わない。
弊社でも分離発注をされる人は
いらっしゃったりします。

ただ、その場合のプロデューサーは
誰になるのかという責任の所在を
ハッキリさせなくてはならない。

住まい手さんがプロデューサーなら
分離発注をしたことによる、
予期せぬトラブルは住まい手さんが
解決をしなくてはなりません。

分離発注をした時点で、
監理する設計者や管理する施工者は
責任が無くなってしまいます。

外構を別業者にする場合。
配線や配管の位置が分からず、
外構屋さんが掘って壊した。

よくある話。

外構屋さんが悪い訳じゃない。
建築会社が悪い訳じゃない。

建築会社と外構業者を、
発注者として集めて、
配線配管の位置の引継ぎを
する機会を設けなかった
お施主さんが悪いんです。

え、だって素人だから
そんな事が必要だなんて
知らないし、、、

そうです、知らないからこそ
知っている人に対価を払って
トータルで問題が起きないように
監理をしてもらうんです。

スケベ心を出してそのお金を
けちった結果のトラブルです。

トラブルが起きない場合もある。
トラブルが起きる場合も有る。

しっかり設計施工を依頼しても
トラブルになる場合も有る。

確率の問題ではありますが、
トラブルになるリスクは、
確実に上昇していきます。

弊社が請けた分離発注は、
いずれも、建築プロデューサー的な
人が上に立って采配をしてくれる
場合や、お施主様自身が建築業界に
身を置く人という場合が殆ど。

例えば私が、新車を買うとして、
純正オプションのナビが気に入らないから
社外品のナビを最初からつけた状態で
納車してもらいたい。ディーラーと
ナビの取扱業者に分離発注をするから
お互い上手く連絡取り合ってやっといて。

って言ったとしても恐らく
相手にしてもらえないと思うし
上手く行くかというとなかなか
上手く行かないと思います。

建築は金額相応に、様々な要素が
複雑に絡み合っている物です。

あなたがそういう事も分かるプロなら
大いに自分で采配を振るって
やればいいと思います。

自分に知識がないのに、
分離発注で行きたいです。

というのは、それは世間一般では
スケベ心が出たと言います。

昨今の資材高騰で、どうしても
金額を抑えたいという気持ちは分かる。

金額を抑えるというのはそもそも
どういう事なの?

それは、お金って何なの?
という事まで遡って考える必要が。

3000年も遡ると、人類はまだ
お金の概念を持たずに、
物々交換で暮らしていました。

貨幣が生まれ、あらゆる物の価値は
一旦貨幣に置き換えられる事に。

大根だと1本100円。
おでんにすると一切れ100円。

切って煮込む手間や燃料代が
掛かるから高くなります。

自分でおでんを作れれば、
一切れ30円位で済みますが、
出来ないから100円払うんです。

自分が出来ないことに対し
お金を払うのがこの社会です。

自分が何でも出来るようになると
お金はあまり掛かりません。

至れり尽くせりの旅行は高いけど
テント張って自分でご飯を作る
キャンプはものすごく安く上がる。
そういうものです。

だから、金額を抑えたければ、
自分が出来るようになる必要がある。

自分が建築の知識を身に付ける
努力もせずに金額を抑えたい
というのは、只の願望であり
スケベ心になります。

家づくりをしている住まい手さんの
中には、頭が下がるような努力をして
建築の知識を身に付け、上手に
コストダウンをしておられる人たちが
おられます。その方々はとても
勉強熱心です。

そういうお施主さんであれば、
分離発注も施主支給も、たぶん
上手く行くのではと思います。

拘りが強ければ強いほど、
やりたい事が多ければ多いほど、
自分が勉強をすると上手く行く。

これは家づくりに限った事じゃない。
人生において、自分の知識を増やす事
自分の経験や技術を増やすことは、
全てがプラスに働きます。

折角家づくりを始めるのなら、
普通の人が出来ない経験を
するわけですから、家づくり
期間中くらいは、家の事に
それなりの時間を使っても
良いと思います。

パッシブハウスプレミアムのお施主様も
3年程、家について調べまくった。

明日公開の動画のお施主様も、
同じく3年程、家に時間を掛けた。

全員がそこまでやれるわけじゃない。
でも、数千万円の買い物って、
そのくらい時間を掛ける価値は
あるんじゃないでしょうか?

分離発注を完璧にこなせるくらい
知識を身に付けたら、住んだ後も
家の困りごとは自分で対応できます。

どうぞ、頑張ってください。

#流行より普遍性 #本質的な家づくり #未来コストを考える

登録特典として、小冊子をpdfでプレゼント
+知って得するメルマガを毎日配信

メルマガ

メルマガに登録する

この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

Xアイコン facebookアイコン Instagramアイコン

国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー