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家を工務店に頼んでもいいの?

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日はおおとりclub。
なにそれ?ですよね。

年に2回、冬が始まる前と
夏が始まる前に、これからの
季節の過ごし方という
テーマで暮らし方の説明会を
開催させていただいております。

冬に日射取得ができると
暑いくらいに室内が
暖まる日があるのですが、
夕方窓を開けてしまうと、
次の日の明け方に暖房無しでは
ちょっと寒い気がするし、
どうしたらいいんでしょうか?
という質問も。

贅沢な悩みですね。
住んで初年度だと、そういう
悩みも出たりします。

日射と換気、通風をバランスよく
することによって、冬場に暖房を
使わなくても済む日数が
増えていきますので、
住みながらゆっくり慣れて
頂ければと思います。

さて、本日の話題は、
工務店全体のお話に。

家づくりにおいて、
量産メーカー
地域ビルダー
工務店のシェアの割合は

量産メーカー:26%
地域ビルダー:20%
そして工務店:54%

量産メーカーは、1000棟単位
地域ビルダーは100棟単位
地域工務店は1〜10棟単位。

日本の家の半分以上は、
1〜10棟の工務店が作っている。

多分、家づくりを始めた
最初は誰もが名前を
知っている建築会社
(=量産メーカー)
を訪ねていくかと思います。

しかし、ちょっと調べると、
量産メーカーの方が、
高価格帯だということが
分かりますので、多くの人が
地域ビルダーや工務店で
家を建てることになります。

弊社も含めて有象無象の
工務店が全国に星の数ほど
ありまして、わずか数棟ずつ
作っているのが、合計されると
日本のシェアの半数以上を
占めるようになるわけです。

工務店がどんな家を
作ってくれるのかというのは、
お祭り屋台のくじ引きみたいな
ものになります。

うまくいけば大当たり。
そうじゃなければ大後悔。

だから、工務店に家づくりを
頼むのはちょっと心配だな。
って思ってしまわけですね。

お祭りのクジなら数百円。
家は数千万円になります。
失敗したら泣くに泣けない。

しかし世の中には、絶対数は
少ないけども、量産メーカーより
良質な家づくりをしている
工務店というものがあります。

飲食店も同じですね。
量を提供する飲食店が、
最も高い品質の料理を
提供しているかというと、
そうじゃなくて、
こだわりのオーナーシェフが
自分の考える最高の物を!
という考え方でやっている
飲食店の方が、質の高い
料理を提供していることが多い。

個人の飲食店でも、
値段の安さや大盛りなど
コスパの良さしか、
特徴のないところもあります。

ファミレスであれば全国
どこでも一定の品質が
期待できるけど、個人で
やっている飲食店は、
当たりかハズレかは
入ってみてのお楽しみ。

これ、全くの運任せかと
言えばそうじゃないですよね。

今であれば口コミサイトで
評判を調べることもできます。
価格帯を見ればこだわりが
あるのかどうかも分かります。

高いお店に入って失敗したと
いう人がいないわけでは
ありませんが、それでも、
口コミがよくて価格が高い
お店の方が失敗は少ない。

工務店を選んで失敗をした
という人も同じでして、
値段の割にはいいのができそう。
つまり、コスパの良い所を
探そうとする人ほど、
やっぱり失敗の可能性は
上がっていきます。

もちろん例外はありまして、
高額帯の会社に依頼をしたけど
失敗したと感じる人もいるし、
コスパを追い求めたけど、
大満足だったという人もいる。

個人が備えている、幸せを
感じる力というものにも、
家づくりの満足度は大きく
左右されますからね。

あくまでもそういう傾向が
あるという話になります。

よく言われますよね。
悩む理由が金額なら買え。
買う理由が金額ならやめろ。

高額な商品なので、
ない袖は振れないという
気持ちもわかりますが、
家づくりにおいて、
コスパを求めるというのは
失敗のリスクが高まるよ
というのは覚えておいて
損はないかと思います。

そもそも、初めて買う
注文住宅という商品で、
コスパがいい悪いというのを
自分が正しく見定められると
思う方が間違い。

あなたの会社に入ってきた
新入社員が、入社数ヶ月で
うちの会社の商品って、
コスパ悪くないですか?

みたいなことを言い出したら
新人になにが分かる⁉︎
って思っちゃいますよね。

でも、入社5年目の若手が
同じことを言い出したら、
なるほど、なんでそう思った?
って、話を聞く気になります。

コスパの良し悪しを
見定めるためには、それなりの
勉強や経験の蓄積が必要。

家づくりを初めて数ヶ月程度の
勉強ではコスパの良さが
分かるところまでは行きにくい。

結局工務店を選んでもいいのか
悪いのかというところに、
答えはありませんが、その工務店を
選ぶ理由が、コスパ良さそうみたいな
感じであれば、失敗するリスクは
ちょっと高まると思っても
いいかと思います。

あと、世の中の家を半分作っている
工務店ではありますが、9割程度は、
お勧めできない工務店になります。

長期優良住宅の着工割合が30%
量産メーカーの適合率が6割、
地域ビルダーの適合率が4割、
みたいな感じだとすると、
工務店の適合率は1割程度です。

世の中には工務店とメーカー
どちらがいいのかという
話題があったりしますが、
ほとんどの工務店よりは、
量産メーカーを選んだ方が、
失敗する確率は低くなる。

そのままでいいのかというと
やっぱり工務店も実力をつけて
安心して頼める依頼先に、
なってほしいと思います。

家づくりは地域の工務店の方が
安心だよと胸を張って言える
世の中の方がいいなと思う。

でも残念ながら現状そうとは
とても言いきれない。

全国でも優良だと言われる
工務店さん、自分の所だけで
精一杯じゃなくて、少し
余裕のある工務店さんだと、
工務店全体の事に、目を
向けることができ始めます。

PHJや新住協、JBNなどで
役員を務められている工務店さん、
様々な勉強会を開催して、
自分のノウハウを他の工務店に
教えている工務店さんなどは、
工務店全体のレベルアップを
しようとしています。

そんなことよりも本業を
発展させた方が自分は
得をするわけですから、
普通の工務店からしたら、
なんでそんなことを、
やっているんですか?

って不思議に思うわけです。

先日クオホームの本田さんと
なんで家百やってるの?
なんでミライの住宅やってるの?
みたいな話になった時に、
結局「好きだから」くらいしか
理由をつけることができないよね
みたいな話で笑ってました。

弊社がこれ以上施工可能枠を
増やして行ったところで、
地域工務店の淘汰が進むだけ。

新建ハウジングの破産記事を
見ていても、岐阜の工務店の
破産件数は他県よりも多い。

できれば淘汰じゃなくて共存。
そのためには、住まい手に
安心してもらえるような、
レベルの高い工務店にならないと
いけないわけですね。

住宅市場のシェア5割を
分けあう工務店は一つの会社の
仲間だと捉えてもいいと思う。

県が変われば競合にはならず
協力が出来るわけですから。

お互いに切磋琢磨して
やっていけば全体として
量産メーカーよりも良い
家づくりができるようになる。

はず。

一番沢山住宅を供給しているのは
量産メーカーではなく工務店。
気づいた工務店から、
余裕のある工務店から、
業界全体の為に動いてます。

工務店に安心して仕事が頼める
世の中ができるように、
私も頑張ります。

住まい手であるあなたも、
コスパの良い所を選ぶんじゃなく、
安心できる所を選ぶという基準で
家づくりをすることで、工務店は
安心して頼める先へと変わります。

どうぞ、よろしくお願いします。

#流行より普遍性 #本質的な家づくり #未来コストを考える

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー