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建築会社に罪の意識はあるか

災害とレジリエンス

凰建設の森です。

今朝、ものすごいヒヤリと
したことがありました。

GWを利用してパソコンの
入れ替えと引っ越しを
しておりました。

動画編集用に私が
いいパソコンを導入し、
今まで使っていたものを
事務用に転用しました。

といっても今までの物も
まあまあ良いものですが。

で、自分のパソコンの設定は
問題なく完了。

事務用にしたパソコンに、
新しくブックマークなどを
設定していたところ、
消し忘れていた私のアカウントで
作業をしたみたいで、
私のパソコン画面も
ぜーんぶ事務用の物に、、、

幸い、時間が経ってなかったので
すぐに復旧ができたのですが、
一瞬、顔面蒼白に、、、

そんなバタバタから一日が
始まりました。

さて、本日の話題は、
建築会社が永遠に向き合わないと
いけない問題になります。

住宅業界内で有名な
メディアの人って何人か
いらっしゃるのですが、
日経BP社の小原さんもその一人。

建設業界を外からの視点で
見つめ続け、時折痛烈な
批判をいただいたりすることも。

その小原さんのFB投稿

そしてその続きの投稿

是非、FBアカウントが無い人は
アカウントを作ってでも見るべき。

基本的に住宅業界は、この言い訳の
連続で70年やってきました。

弊社で見ても、10年前だと、
今でいうG1グレードに満たない
建物を建てていたこともあるし、

2016年、熊本地震発生時点では
品確法による耐震等級2が標準。
(長期優良住宅の最低限)

10年前にめちゃくちゃ断熱に
こだわって建てたお施主様と
今、特にこだわらないお施主様の
断熱仕様を比べると、
今、特にこだわらない人のほうが
上だったりします。

当時、耐震等級3という基準や
海外の断熱仕様の基準を
知らなかったわけではありません。

しかし、10年前の自分がお客様に
耐震等級3はどうでしょうか?
と聞かれていたとしたら、
「そこまでは要りません」
と答えていたかと思います。

聞かれたことすらなかったですが。

10年前の顧客に対して、
当時知りうる知識や技術を全部出した。
特に後ろめたい物はない。

という言葉を心の底から言えるのなら
その人は恐らく成長しません。

それは自分の勉強不足を棚に上げて
過去を正当化しているだけです。

善意(知らなかった)ならなんでも
許されるわけではないと思います。

むしろ、プロにとっては無知は罪。

私自身、付加断熱が当たり前、
樹脂トリプルガラスサッシが当たり前
許容応力度計算の耐震等級3が当たり前
という今の状況をもっと早く
つくり出せなかったのかという
後悔の念は絶えず持ち続けてます。

今後、想定される仕様の変化や
法律の変化に対して、
そういう動きが出来上がってから
対応していたのであれば
延々と既存不適格の建築を
作り続けていくことになります。

当然、高性能な家を作るのには
お金がかかります。10年前に
標準的に作っていた家と、
今、標準的に作っている家の
価格は全然違います。

しかし、小原さんの文中にあるような
将来的に建て主が
困るような状態になるよりは
家を最初から高性能化した方が
結局安上がりになっていきます。

意匠的な所で、失敗したとか
後悔しているということは、
私自身そんなにありません。

しかし、住まい手の実利に結び付く
各種性能に関しては、常に
後悔と自責の連続になります。

この半世紀、住宅業界の実務者は
「そんな事までやらにゃならんのか」
と言い続け、法律や告示の対応を
続けてきました。

基礎をコンクリで作らないとダメ?
基礎のコンクリに鉄筋入れないとダメ?
べた基礎にしないとダメ?
スパン表を見て配筋しないとダメ?
許容応力度計算しないとダメ?

と聞きながらしぶしぶ対応してきたのが
住宅業界になります。

その結果が、日本中に存在する
夥しい量の既存不適格建築物。

今後、更に耐久性に関しての
基準が引き上げられていくはず。

今から家を建てる人が、
わざわざ負の連鎖に飛び込んで
何か良いことがあるのか。

将来的に価値がなくなると、
国交省に断言されている
家の作り方をなぜやるのか。

そこに建築会社の罪の意識はないのか。

当事者ではないメディアの人だからこそ
業界内に対して、おかしいことを
はっきりといえるのだと思います。

お前ら、「知らなかった」で
全部許されると思うなよ?

この、小原さんの問いかけは
すべての住宅実務者が背負うべき
十字架です。

過去は変えられません。
これから作る家をどうするか
という事でしか作り手に
贖罪の道は残されていません。

作り手は過去から目を
そらさない、正当化しない
勝手に美化しない。

住まい手は、これから作る家を、
勝手に美化されるようなものにしない。

そうじゃないと、あなた自身も、
あなたを取り巻く家族や社会も
あなたの建てた家のせいで
どんどん貧しく、、、

お気を付けくださいませ。

#災害に強い家 #温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー