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日本の窓枠なぜ細い?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は引き続き事務所メイン。
ちょっと落ち着けるかなと
思ったら、やらかしてしまった。

会社で使っているクラウドサーバーの
消しちゃいけないファイルを
消してしまって復旧に大わらわ。

また悪いことは重なるもので、
普段使っているメインパソコンの
電源差し込み口が壊れた。

バッテリーを騙し騙し使って
必要最低限のバックアップを
取りつつ、修理に出します。

10年前なら何も仕事が
できない状態になるところ、
多くのデータがクラウドに
アップされている今は、
とりあえず業務が止まる
ということもなくなんとか
やれております。

ちょっと、ご迷惑を
おかけするかもしれません。

さて、本日も質問箱から。
毎日質問箱から答えても、
2ヶ月分近く質問が溜まってる。

年末までに頑張って質問箱を
空にできるように頑張ります。

って、去年も言ってたような、、、

↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/55531836-4c14-4cfb-b4b6-959cacd0d048/completed}

日本の窓枠は海外よりも細いのは
なんででしょうか?というものですね。

非常に鋭い着眼点ですね。
おっしゃるように、窓の枠を
細くするのは、熱橋を防ぐため。

窓の性能は、ガラスの性能と、
枠の性能を合わせたものになります。
ガラスの性能をUg値
枠の性能をUf値と言います。
それぞれの熱の入り方を案分して
トータルの性能にしたのがUw値。

例えばダブルLow-Eアルゴン入りの
トリプルガラスのUg値は0.58くらい。

対して枠部分のUf値は樹脂で1.5くらい
アルミ樹脂だと2.0を超えたりもする。

つまり、窓というのは、ペアや
トリプルガラスになると、

ガラス部分がメインの断熱になり、
枠部分は弱点ということになります。

枠が細ければ細いほど、
窓のトータル性能は高くなる。

だから、断熱的に不利な、アルミを
使った窓は、枠をどれくらい薄く
できるのかということに腐心します。

日本では。

枠を薄くすることで断熱性能は
向上します。しかし、枠の厚みは
窓の強度にそのまま影響を及ぼします。

頑丈な枠があれば、大きなガラスを
組み込むことができますが、
枠が細くて貧弱だと、大きなガラスを
組み込むことはできません。

相対的にガラスの面積が大きくなれば
窓全体のUw値も下がるのですが
そこまで巨大な窓が使われない
日本の住宅においては、需要は
多くないと踏んで、枠を細くする
方向で開発が進められました。

これ、昨日のメルマガにも共通する
話なのですが、日本の住宅部材は、
どうしても性能のために強度を
犠牲にしがちです。

海外で言うアルミサッシって、
こんな感じのものを言います。
↓ ↓
%url2%{https://www.comar-alu.co.uk/windows/comar-10-passivhaus/}

アルミ部分は表面にちょっと
出ているだけで、殆どは樹脂で
構成されていますよね。
アルミの無機質な感じをインテリアに
生かしたい!という設計者のための、
超高級窓になります。

日本はこれでも、アルミ樹脂複合窓
↓ ↓
%url3%{https://www.lixil.co.jp/lineup/window/samos-hl-fghl/feature/insulation/pic/insulation_img_04.png}

両者が全然別物であることが
わかるかと思います。

枠が細い方がオシャレだし性能がいい。
ならいっそ枠をなくしてしまえば、
もっとオシャレで高性能。
↓ ↓
%url4%{https://ohtoristaff.net/wp-content/uploads/2023/11/DSC_2258-scaled.jpg}

アルミ部材は無くなりますので
デザインも性能も良くなります。
こういうことができるのも、
オーダーメイドが得意で
技術力のある工務店ならでは。

仮に、木製サッシや樹脂サッシの
フレームが厚いと言ったって、
このくらい大きなガラス面積を
作ってしまうと、アルミサッシでは
縦にも横にも細いフレームが
沢山入ってしまいます。
↓ ↓
%url5%{https://ohtoristaff.net/wp-content/uploads/2023/11/DSC_5656-scaled.jpg}

どちらが外の景色を美しく
切り取れるかというと、
ガラス面積が大きな窓の方が
いいということになります。

高性能、大開口を目指して
商品開発をするのであれば、
可能性はどんどん広がるけど、
枠を細くする方向で窓の開発を
進めてしまうと、いつかは
限界が来てしまいます。

また、家全体の強度や耐久性の
ボトルネックが窓になってしまう
というリスクも高まります。

こんな細かい部分は、気にする
お施主様はもちろん、つくり手でも
殆どの人は気にしませんが、
そういうボトルネックになる
細かい部分の積み上げで、
家の性能というのは決まります。

窓は断熱的にも構造的にも、
家の弱点になりますので、
断熱も強度も、しっかり確保した
ものを使いたいものですね。

#快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー