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杉の家がいちばん。

長く住める家

凰建設の森です。

本日は今年最後のお勉強。
森林文化アカデミーさんに
お邪魔しての講習会です。

今日はクリスマスイブですね。
是非、大切な人と素敵な時間を
過ごしていただければと思います。

さて、本日の話題は
家づくりにおいて杉を使う
意義についてになります。

ご存じのように春になると
日本列島は花粉症の話題で
にぎわいます。

花粉症は杉の花粉がメイン。

何故そんなに杉があるの?
というと、それは住宅の
素材にするために、杉が沢山
あるんですね。

元々日本の山は杉だらけでは
ありませんでした。
戦争が終わり、住宅不足が
始まりましたが、住宅を
普及させるためには材料の
供給が欠かせません。

比較的成長の早い杉に白羽の矢が
立ちまして、戦後、日本中で
杉の植林が進められてきました。

杉は50年くらいで建築用の
素材としては使いごろになります。

そして、大人になると、
子孫を残そうと盛んに生殖活動を
行うのは人間も樹木も同じ。

杉は更に子孫を残すべく、春になると
花粉をまき散らすわけですね。

住宅用に植えられた杉ですが、
住宅の木材を外材に頼るようになり
杉はほったらかしにされました。

結果、使い時の杉は使われずに
花粉をまき散らすだけの存在に。

日本中の杉の50%以上は、
収穫適齢期を迎えたいい材料に

杉を建材として使う事は、
花粉症対策として最も
直接的な効果のあることになります。

そうじゃなく、薬を開発したり
鼻を焼いたりするのは根本的な
解決にはならないんですね。

次に、杉は日本中にある。
というのがもう一つの理由。
(北海道の皆さんごめんなさい
北海道にはあまり無いです)

杉を使うという事は、地域の
林業を助けることになります。

ともすれば外国で違法伐採された
木材が色々ロンダリングされて、
日本の住宅で使われている。

という事もしばしば起きていますが
折角であれば、地元で取れた材料で
家を作った方が地域の経済に寄与します。

更に、地元の材料を使うという事は、
輸送の為のコストやCO2排出を
低減できますので、地球にも優しい。

海路での輸送はそこまでエネルギーを
使わず済みますが、陸路をトラックで
運ぶ事に大量のエネルギーとCO2が。

当然、杉の木目に対して好き嫌いは
あると思いますし、今はまだ地球に
優しい家づくりが義務付けられているとか
経済的にメリットがあるという事は
ありませんので、好きな木を使って
家を建てていただいてもいい時代。

だから、無理にとは言いません。

でも、恐らく20年後くらいには、
地元の木材を使う事というのが、
もっと推奨され、制度化もされ、
それ以外の物を使うのは、
ちょっと気が引けるなぁ。

みたいな時代がやってくると思う。

だから今、杉の家を建てておけば
未来の子孫たちに、我が家は地元の
杉材を沢山使ったぞって胸を張って
言える日がきっと来ると思います。

杉の使い方にも色々です。
内外装材として使うのか、
構造材として使うのか。

内外装材で使うのは比較的簡単。
防火にちょっと気を付ければ、
制限らしい制限はありません。

構造で使うのは設計者の技量が問われる。
杉というのは米松などと比べて、
少し柔らかいから、たわみ易い。

杉を梁として使うのであれば
構造計画をしっかりと考えて
間取りを考えねば成り立たない。

私も、どうしてもの時には
杉じゃない木で梁を使ったり
しておりますが、極力杉だけで
梁が納まるような構造計画の
間取りを考えるようにしております。

大きな空間の建物が好まれる時代です。
構造の事を何も考えずに間取りを描くと
杉の梁を使うなんて夢のまた夢に。

そういった制限もあるのですが、
それらをクリアして、杉の木を使う
という選択をされる方は尊い。
と私は思います。

つくり手さん住まい手さん、
どちらもが地域の事や地球の事を
考えていないと杉の家という答えは
出てきにくいんですね。

自分のお金で家を作るんだから、
自分の好きな建物にすればいいだろう。
という意見があっても勿論良いと思う。

しかし、だからこそ、自分のお金で
地域の為の消費行動が出来る方の
尊さが際立つのだと思います。

参考にしてくださいと言うつもりも
ありませんが、杉の家っていうのは
そういう事だと、知っておいてもらえると
良いなと思います。

#流行より普遍性 #長寿命住宅 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー