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気密測定不能は良い事?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は、社内会議の後
現場の検査、および、
アフターメンテに。

熱交換換気のモーターが
調子が悪くて交換に。

熱交換換気のモーターが
調子悪いなんて分かるの?
そもそも交換できるの?

これも非常に厄介な話。
というのも、換気扇が
止まっている?だなんて、
殆どの人は気づきません。

また、モーター1個単位で
ばらして確認が出来る
換気扇なんてそうそうない。

ここ数年だけでも、
RDKRのモーター、
focus200のモーター、
VTRのモーター、
それぞれ交換してます。

24時間365日動く物です。
壊れないはずが無いんです。

メンテがしっかりできる事。
それが大事になりますね。

さて、本日は気密測定の話。

SNSを見ていると、
「気密が良すぎて測定不能」
という言葉をたまに聞くかと。

ずっと、微笑ましいなと
思いつつ見ておりましたが、
ちょっと危ういなと感じて
来ましたので、ここらへんで
注意喚起をしておきたいなと。

気密が良すぎて測定不能、
という報告が出てきた場合、
その9割以上は、

適切な測定器を使っていない。

が原因です。

気密測定器の老舗、
コーナー札幌さんの測定器でも、
割と新しいdolphin2などでも、
測定する建物の気密性能により、
適切な測定機器は変わります。

コーナー札幌だと整流筒や、
小型送風機への換装
↓     ↓
%url1%{http://www.konasapporo.co.jp/Airtight/AirTest/5000C/5000C.htm}

dolphin2だと性能別に専用機
↓     ↓
%url2%{https://h1s.jp/dolphin/wp/wp-content/themes/dolphin/doc/dolphin2_leaflet.pdf}

気密が悪い住宅用の測定器を
持ってきて、気密の良い住宅を
計測しようとするから、
エラーが出るんですね。

これは決して誇らしげに
報告をするものではありません。

穴を開けて測定しなおしました
とかやってみても、αAやC値が
算出可能にはなりますが、
隙間特性値(n値)は
変わってしまいます。

正確に測定できていなんですから
むしろ恥ずべきことになります。

弊社も昔は気密測定屋さんに
気密測定を頼んでいた。

当時の測定屋さんが持っているのは
やはりボリュームゾーンである
C値0.5~2.0程度に対応した機種。

高気密用を持ってきてほしいと
お願いしても、凰さんの為だけに
設備投資なんてできませんよ。

と言われて終わり。

なので、弊社は気密測定器を
自社で買う事に致しました。

専用機なら、αA≒10cm2
程度まではきちんと測れます。

かなり小さな建物であっても、
C値0.1cm2/m2が測定できる。

測定不能→穴あけて再測定
というSNSやブログの報告は
高気密用測定器の普及に
繋がるので、悪い事じゃない。

しかし、それを誇らしげに
言うのはちょっと違います。

住まい手の立場の人が、
誇らしげに報告するのは
まだいいと思います。

依頼先の会社が、普段
出せないような高気密を
出したから、その家は
測定不能だったという
可能性も高いから。

普段と比べてイレギュラーに
良い結果だったという事ですね。

しかし、建築会社が、
測定不能で何度も喜ぶのは
あれあれ、この人
分かってないんじゃない?

と、どうしても思ってしまう。

メーターを振り切ったり、
スカウターが壊れたり、
というのは物語の中の話。

現実世界で、エラーが出る
ということは、何かが
間違っているという事です。

よく分かっていないプロが、
測定不能が出る事は良い事。
みたいな風潮を広めてしまうと、
あえて低気密用の測定器を
使ってアピールするみたいな
人も出てきてしまいます。

測定不能が出るって、
間違ってますから。
どうぞお気をつけて。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー