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気密測定不能を避ける

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は社内検査。
完成した家をみんなで
確認する日になります。

自分が担当した現場を
振り返るのも大事ですし、
他のスタッフが担当した
現場を見て学ぶことも多い。

良かった取り組みは横展開
課題になる部分はみんなで
解決していく事も出来ます。

いい家なので、また何らかの
カタチでお見せできるように
していきます。お楽しみに。

さて、本日の話題は、気密測定。
検査の間に完成時の気密測定も
行いました。

弊社、気密測定器は自前です。

気密測定器が150万円。
気密測定費用が1回あたり
5~10万円です。

施工時、完成時を測ろうとすると
10現場程で元が取れます。

年間10件の施工をする会社なら、
スタッフの人件費を考慮しても
2年あれば確実に元が取れる。

だから、気密測定は内製化を
しておいた方が得になる。

でも、気密測定器を自前で
持っているという会社は少ない。

何故かというと、測定器だけ
買っても使い方が分からないから。

気密測定を行うためには、
その理論などを理解したうえで
測定器の使い方も覚える必要が。

その最初の労力を惜しむと、
なかなか内製化はできません。

そして、高性能化してくるほど、
気密測定器は「測定不能」
という値が出やすくなります。

隙間が少なすぎて既定の圧力時に
測定に足る風量が出ず、測れない。

この状態を喜ぶ人もいる。
うち、良すぎて測れないんだって!

うん、気持ちは分かります。
規格外に良いというのは、
アニメや漫画の物語などでは
よくある表現ですから。

しかし、気密測定が不能というのは、
基本的には何かがおかしい。

まずは使っている測定器が、
高気密用じゃないものを
使っていたりする可能性がある。

そして、機器の使い方を知らない
という可能性もある。

気密測定は0Pa~50Paの圧力を
順番に掛けて行ってその都度の
風量を測定するものです。

気密が良いと隙間風が入ってこず
圧力をかけても風が発生しない。

本日の現場でもそうでした。
勿論高気密用の風用測定器を
使っての測定になります。

それでも測定できない事もある。

そういう場合は、機器の設定を
変えて測定したりします。

マニュアルで操作してもいい、
圧力を高めるモードでやってもいい。

よく、わざと穴をあけて測定を
したりしますが、それだと測定の
正確性がどんどん落ちてしまう。

穴をあけて測定してやっと
測れました!ってプロが喜ぶ
ブログやSNSなどがありますが、
それは、逆に恥ずかしい事です。

正しい測定器を使っていません。
測定器の使い方を知りません。

その2つを公言しているようなもの。

本日の気密測定はこのくらいまで
圧力を上げて風量を出します。
↓     ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_3834.jpg}

※普通は50Paまで。

すると、ちゃんと測れます。
結果はこんな感じです。
↓     ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2024/04/IMG_3835.jpg}

コンパクトな家で、高気密だと
より流れる風量が減りますので
測定不能が出やすいのですが、
ちゃんと測ることは出来るんです。

数年前までは、測定不能バンザイ!
みたいな事を聞いても、気密測定の
重要性に注目が集まるという効果の方が
高いかなと思い、良かったですね!
って一緒に喜んでおりましたが、
人間というものはだんだんエスカレート
するものでして、普通に測れる事よりも
測定不能の方を目指し始めてしまう
人が出てきたりしてしまいました。

きちんと測れたC値0.1よりも、
測定不能の方が上みたいな。

測定不能を出すことが気密測定の
目標になってしまったり、、、

気密測定は何のためのものなのか。
それがあやふやなまま気密測定を
やってしまうから測定不能バンザイ
みたいな考えになっちゃう。

きちんと気密が取れるようになったら
次は気密測定の事も勉強して、
測定不能バンザイを卒業し、
正しく気密測定をすることを目指す。

それがプロとして正しい姿かと。

もう何年も何年も測定不能バンザイ
みたいなブログやSNSを書いている
プロがいたとしたら、
あぁ、この人分かってないな。
と判断してもいいかと思います。

どうぞお気をつけて。

#本質的な家づくり #温熱は物理 #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー