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直すか壊すか。

長く住める家

凰建設の森です。

本日は、お休み。
この春休みに、息子と二人で
お出かけをするという約束を
しておりまして、今日がその日。

この1か月、まともに週1日以上
休んでおりますので、随分
ホワイトな環境です。

さて、本日の話題は、
ニュースから。
↓     ↓
%url1%{https://www.s-housing.jp/archives/305828}

いいですね。是非目標を
達成してほしいと思います。

木造住宅の耐震には
幾つかのランクがあります。

まずは今回問題になっている
新耐震基準に満たない建物。

これは1981年よりも前に
建てられた、今の基準で言えば
非常に危険な建物の事。

岐阜市でも耐震診断事業を
行っておりまして、私も
年に1軒ほど診断を行いますが、
新耐震基準に満たない建物は、
現行の耐震等級1の建物の
1~2割程度の強さしかない。

この年代の建物は耐震補強も
大変難しいです。基礎の補強も
発生する事が殆どで、
現行の等級1に届かせるために
結構な工事が必要です。

続いて、1981年から2000までの
間に建てられた建物。
これが新耐震基準です。

問題にされてはおりませんが、
この年代の建物も、危ない。
耐震等級1の半分強の強度。

ただ、この時代の建物であれば
鉄筋入りのベタ基礎も普及しており
耐震補強で現行の等級1相当に
届かせる事もそこまでは難しくない。

2000年以降は現行の法律です。
ただ、4号特例による怪しい
建物も少なくない為、
どのような方法で地震に対する
安全税を検討されているかは
よく確認されると良いかと。

約20年おきに改定されてきた
耐震に関する基準ですが、
当面は2000年の基準で
変更や更新はなさそうです。

ただ、先ほども言ったように、
怪しい建物が混在しているのが
現状なので、今後はそういう
建物を建てられないように
足切りとボトムアップに
努めていくという感じになりそう。

まとめると

旧耐震基準(~1981)強度0.2
新耐震基準(~2000)強度0.6
耐震等級1(2000~)強度1.0
耐震等級2(2000~)強度1.25
耐震等級3(2000~)強度1.5

みたいな数字のイメージ。

で、1981年以前の強度レベルの
建物を2035年までに駆逐する。

東京都はそう言っているわけです。

これ、どうやってやるのか。
ぶっ壊して、その建物の存在を
消してしまっても目標達成。

耐震改修をして、現行基準の
7割程度の強度を持たせるのか
(新耐震基準相当)

前者は簡単、後者はいばらの道。
しかし、
東京都であれば、再建築不可の
建物も相当数あるはずなので、
必ず改修案件も出てくるはず。

そこに色んなドラマが
発生しそうな予感がします。

私たちは現状を基準に考えるので
1981年以前の建物がお荷物だと
考えてしまいますが、私たちが
今作っている建物は30年後40年後に
お荷物だと言われないか。

これからは現行の基準の中での
ボトムアップを進める時代。
4号特例を使っての建築なんて
話にもならないのですが、
じゃあ品確法の等級1は?

品確法の等級1でも、
許容応力度計算の等級3でも
2000年以降の建築という
点では一緒の括りですが
間取りの制限や壁の量など、
それはもう全く違う建物
といってもいいくらいに、
違ってきます。

改修工事をやってみると分かる。
丁寧に作られた建物が、どれほど
延命させることが楽か。

どうしようもない建物は、
延命させるのも本当に大変。

私たちは、自分たちが作ってきた
建物が如何にどうしようもないのかが
分かっているから、誰もリノベを
積極的にやろうとはしません。

あの時に作った建物を?
耐震等級3相当に?リノベ?

無理無理そんなの絶対無理。
建て替えたほうがぜーったい楽。

住宅業界、むちゃくちゃ無責任
って思いません?

でも、当時建てる時は、
100年住める家でさぁ!
みたいな事を言って建ててきた。

当時、今の建て方では100年
住めない事なんてわかってた。
でも勉強していないから、
それが100年住めない家だとは
全く理解しておらず、
本当の意味の確信犯的に、
100年住める家を建てていると
思い込んで作っていたんです。

無知、無責任の合わせ技。

そのツケを払うのはいつも
後の時代。ツケを払って、
昔の建物をせっせと直して
いくつもりの建築会社なんて
この世に殆どありません。

そうしてまた、30年後の
世代の重荷になる家が、
今も建ち続けています。

自分たちが今大変だと
思うのであれば、後の世代に
負担の掛からない事をする。

言うは易し行うは難し。

それが出来る人は
殆どいません。

中古住宅を買ってリノベを
する方が社会の為になる。

だけどやっぱり分譲地を
買って家を建ててしまう。

せめて、新しい家を建てるなら
この先永く住み続けられる
建物にしてほしい。

後の世代が建て替えざるを
得ない建物はもうやめませんか?

#長寿命住宅 #住み継がれる家 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー