家づくりを失敗したと感じた先輩の体験談とその原因をまとめています。最新のメールマガジンは申込後購読が可能です。

私が思うより多いのか?

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は現場の検査
及び事務所の日。

昨日、色んな方と
お話をさせていただいて
おりましたが、
少し考えさせられる事が。

換気空調メーカーさんと
断熱気密換気の施工不良で
家が台無しになった例の
話に花を咲かせていたのですが、、

それが終わらない。

次々に事故事例が出てくる。
私のネタが尽きても相手の
ネタが尽きず、
「こんな映像も撮れたんですよ~」
みたいな感じでどんどん出てくる。

玉入れで、自分の籠が
空っぽになっているのに、
相手の籠からどんどん玉が
出てくる時の気分に。

で、ちょっと思ったのは、
ひょっとすると自分が思うよりも
世間には施工不良による事故は
多いんじゃないかという事。

日本中の、やらかした家の例を
集めて統計を取っているのが、
こちらの団体さんです。
↓      ↓
%url1%{https://www.chord.or.jp/assets/documents/tokei/pdf/NP2023_WEB.pdf}

新築86万戸中23,000戸が
これ、おかしいんじゃない?
って相談されております。
相談=欠陥ではないですが、
何らかのトラブルを抱える率は
約3%という事に。

30軒新築があったら1軒は
これ、本当に大丈夫?って
お施主さんが思う感じです。

数千万円の買い物が
クレーム率3%。

けっこう高いと思います。
また、建築会社によっても
クレームの発生率は違う。

あんまりクレームの出ない
建築会社もあれば、
住宅産業はクレーム産業だ
と居直っているような会社もある。

そして、この統計は、
建築会社とだけで解決できた
人は現れてこない。

建築会社では解決できず
この機関に訴えた人だけを
カウントしたものになります。

当事者同士で解決できずに、
公的機関に連絡をするって、
なかなか話がこじれた後ですよね。

だから、建築会社だけで
解決できる程度のものも含めると
もっともっと不具合の確率は
高いというのが住宅という買い物。

昨日話していたのは、気密断熱の
欠損による結露やカビ等の事例。
昔は断熱欠損によるカビの事例は
ほぼ冬のものばかりでした。

でも、今は様相が変わってきています。
高断熱化や全館空調化により、
夏に冷房をつける事による、
結露やカビの事例が増えてきている。

壁を剥がしたら断熱材がカビで真っ黒。
昔は気流止め不足によるダスティング(埃)
という原因も多かったけど、最近は
調べても純粋なカビですねこれは。

みたいな事例が増えてきているそう。

そりゃあ、そうですよね。
断熱等級が制定されたから
断熱材は入れるけど防湿気密は
やらないみたいな会社も
増えて行けば、そういう事例も
増えて行くんですよね。

袋入りグラスウールが下地や筋交いで
へこんでいても何も気にしないし、
天井や床との取り合い部分で
大きな穴が開いていたりしても
気にせずそのまま進めちゃう。

私が記憶している限りでは、
2016年位だと、夏型結露の
写真なんて、可能性として
言われていただけで世の中に
出回ることは無かった。

2020年位を境に、夏型結露と
分類できる物の写真が業界内に
出回りはじめたように思います。

で、2023年現在、そういう訴訟の
話も聞くようになってきたし、
業界内での大変な話もよく聞くように。

夏型結露は、高断熱をそれなりに
突き詰めた人が陥りがちなものだと
認識しておりましたが、どうも
そうではなさそうな感じがしてきた。

私が思っているよりも、夏の結露の
事故件数は多いし、深刻なのかもしれない。

エアコンは一日当たり数十リットルの
水を作って外に捨てる機械です。

それが間違った方向に動いてしまうと、
数十リットルの水の行き場が外だけじゃ
なくて家の中にも向かったりする。

夏季に家の布ソファに毎日
コップ1杯分の水を染み込ませたら
そのソファはどうなるか?

ものすごいカビ生えそうですよね。

それが家の中の断熱欠損部分で
発生し続ける可能性がある。

断熱気密不良で家が腐るか問題は
ここ30年程で散々議論を
されてきましたが、
連続冷房が一般的になってきた
新しい時代においては、
また前提条件を書き加えて
断熱気密不良で家が腐るかを
考えて行かねばならないと思う。

少なくともいい加減な断熱施工を
そのままにして、壁体内を外気が
通過するような家にはしない。
(通気層の部分は大丈夫)

湿度100%の世界では、0.1℃の
温度差でも結露が始まります。
これまで以上にシビアな設計施工が
必要になってきそうな感じです。

袋入りグラスウールでもきちんと
施工をすれば大丈夫って、今まで
言ってきたりもしますが、きちんと
施工のレベルは多分ぐっと上がる。
きちんと施工をしようと思ったら、
裸グラスウールの方が楽になる。

袋入りグラスウールがダメなわけじゃ
無いんだけど、きちんと施工が
出来ている例があまりにも少ないから
結局使えないねとなりがち。

重々お気をつけて。

#温熱は物理 #快適は設計でつくる #設備より建築

登録特典として、小冊子をpdfでプレゼント
+知って得するメルマガを毎日配信

メルマガ

メルマガに登録する

この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

Xアイコン facebookアイコン Instagramアイコン

国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー