凰建設の森です。
先日、業界の中でプロの方から
貰った質問なんですが、
なかなか面白い話だったので
今日はそれについて触れていきます。
はい、ずばりタイトルの通りです。
ちょっと勉強されておられる方なら
換気には第一種から第三種まであり
(実は教科書には第四種というのも)
それぞれにダクト式とダクトレスが
あるというのはご存知かと思います。
表にするとこんな感じ。
第一種にされる方は、
大体ダクト式で、熱交換も
組み合わせる事が多いですね。
第三種にされる方は、
大体ダクトレスで、熱交換も
無い事の方が多いです。
で、ここで問題。
世の中には、第三種換気だけど
ダクト式の物も有ります。
仲良くさせてもらっている
メーカーさんの商品だと
こんな感じの物とか
他にも大手だとこんな感じのとか
第一種でやるなら熱交換機を
噛ませて家の排熱を回収するという
目的が分かりやすいですが、
第三種だと、入ってくるのは
あちこちの給気口なので、
換気で熱交換は出来ません。
じゃあ、何でダクト式の第三種
という商品が世の中にあるのか。
まず一つは、性能の維持の為。
ダクトレスの第三種よりも
ダクト式の第三種の方が、
清掃性に優れ、長期的には
性能の低下が起こりにくいです。
しかし、それよりも大きな
もう一つの意味としては、
排熱の有効利用が挙げられます。
残念ながら日本にはまだ、
この排熱の有効利用を行っている
第三種ダクト換気の仕組みは
殆どありません。
しかし、第三種ダクト換気の本場
スウェーデンの家では
第三種換気はこんな感じで
使われています。https://www.energimyndigheten.se/en/sustainability/households/other-energy-consumption-in-your-home/ventilation/exhaust-air-ventilation/
文字は大変だと思うので、
最初の画像だけ見てください。
①給気はそのまま入ってきます。
③排気はダクトを通って⑤に。
この、⑤の設備が日本には無い。
これ、日本で言えばエコキュート。
第三種換気で集めた家の排熱を
エコキュートに入れてお湯に変える。
それを暖房に使ったり、
シャワーに使ったりするわけです。
第三種ダクト換気って、本来は
これをやるための物なんですね。
集めたエネルギーはちゃんと
有効利用するんです。
第三種ダクト式換気の効果は2つ。
性能の維持と、排熱利用。
日本ではまだ性能の維持だけしか
利用目的がありませんので、効果は
片手落ちと言わざるを得ない。
もし、日本で換気メーカーが
第三種ダクト換気の排気に対応した
熱源設備を開発してくれたら、
第一種熱交換よりもそちらを
優先するかも。
そんな、第三種ダクト式換気の
お話でした。
