これまでお届けしてきたお役立ち情報や業界のリアルなお話を振返りでご覧いただけます。最新のメールマガジンは申込後に購読が可能です。

資金計画の精度は?

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日はお知らせから。
すみません、やると言いながら
先月は社員旅行にかまけて
すっかり忘れてしまっておりました
毎月第二金曜日夜8時からの
インスタライブ。

本日はちゃんと開催します。
質問箱に頂いた質問に
答えて行きながら、
ライブでご質問いただいた
ものにもその場でお答えを
させていただきます。

なんだかんだで前回も1時間
きっちりお話が出来ましたので
今回も大丈夫だろうなとは
思いますが、賑やかしに
お越しいただけると嬉しいです。

さて、本日の話題は、資金計画。

家づくりの流れというのは、

①最初の出会い
②営業とか色々
③資金計画
④間取りを描く
⑤正式な見積
⑥契約

みたいな感じが多いです。
営業の歩合給割合が多いほど
①→⑥までは一気に行きます。
⑥までの行き方は営業任せ。

なぜそうなるかというと、営業に
固定の経費が掛かりにくいので、
契約が取れなかったとしても
会社としては腹が傷みにくいから。

営業が居ないとか、営業も固定給
という会社であれば、
③や④の後に申し込み手続きや
仮契約というものが来ることが多い。

会社として進捗を管理しやすいから。

中には③の前に仮契約という
会社もあったりしますが、
そこで契約しちゃうのは
それは流石に消費者として
脇が甘いと言わざるを得ない。

お金の話はあとでいいから、
とにかくこのキャンペーンに
間に合わせるためには仮契約が
必要なんです!みたいな演技に
騙されてよく分からないけど
サインをしてしまった。

どころかお金も振り込んじゃった。

で、後からその仮契約書を見たら
小さい字でもう後戻りはできません。
みたいな事が分かりにくく書いてあった。

そんな話、沢山あります。

そういうのは置いといて、
多少なりとも良心的にやっている
建築会社であれば、お客様を
縛りつける前に資金計画をする。

建築会社的には、この資金計画は
家づくりにおける大きなステップアップの
イベントになってきます。

如何に、住まい手さんに希望を持たせ、
やる気になっていただくか。

ぶっちゃけて言うと、完成後に
「詐欺じゃね?」と言われない
ギリギリのラインで低く見積もっておき
契約等が終わった後に
住まい手が逃げられなくなってから
じわりじわりと金額を上げていく。

完成後に、最初の資金計画は
なんだったの?と言われた時に
上手く言い訳が出来るような
余地を残して資金計画を終える。

いや、その部分はお客様が
これとこれを望まれましたので
金額が増えてしまいまして、、、
って後で言えるように。

かくて、家づくりは、資金計画時に
清水の舞台から飛び降りる思いをして
その会社に決めたのに、その後も
最初程ではないけども事あるごとに
それなりに高い舞台から飛び降りさせられ、
家が完成する頃には、もうやめて、
住まい手さんのライフはゼロよ!
みたいな事もあったりします。

目の前のお施主様の受注を
頂く為には、そのお施主様が
手が届くギリギリの金額を
提示して次につなげる。

しかし、その後の値上げで
お施主様の金額に対する
満足感は下がりがちになります。

満足感が下がるという事は、
クレームなども起きやすくなる。

最終的には作り手も住まい手も
どちらにもいいことは無い。

でも仕方ない。
それが、日本における
注文住宅のスタンダードだから。

家づくりは金額は大きいけど、
その人を破綻させるような
事まではしない分、
ホストの売掛よりはマシだ。

なんていう言い訳も聞こえたり。

え、ちょっとまって、
そんな資金計画だったら
する意味ある?

って思いますよね。
資金計画の段階で、予算内に
納まると思っているから、
その建築会社に頼むんですよね?

オーバーするなら資金計画の
時点でそう言ってよ。
って思いますよね。

でも、オーバーするって言ったら
あなたは他所の会社に行くでしょう?

他所の会社もどうせ後でオーバーする
資金計画をするんだからうちだけ
大真面目にやる意味は無い。

希望を聞けば聞くほど
家は高くなります。
だから普通は資金計画の時に、
お客様の要望なんて聞いちゃダメ。
というのが住宅営業のセオリー。

その会社の標準的な仕様の
最低限で資金計画をしておき、
契約後、住まい手が言ったことに対し
プラスいくらですよと答える。

そうすれば、資金計画の時に、
きちんと要望を出さない方が悪い
って言えるわけですね。

って、つくり手側の立場なら
あなたも思うはずです。

弊社、何度も何度も書いてますが、
資金計画段階では恐らくどこよりも
高い金額が出るはずです。

何故なら資金計画をする前に
ヒアリングをするからです。

どんな素材を使いたいのか。
どんな性能の家にしたいのか。
どんな空調設備を使いたいのか。
造作の程度は?家具は?

そうやって後でオーバーしにくいように
と考える弊社の資金計画ですと、
少なくない方が「高い」って
離れていく事になります。

しかし、信じていただけたなら、
資金計画の際の予算はできる限り
守る様にしています。

先月末に内覧会を開催した家、
資金計画日は2022年11月。
資材の値上げもありましたが、
なんとか最初の金額を守れました。

そういう家づくりなら純粋に
家が出来ていく様子を楽しめる。

お金の心配をしながらだと、
家づくりは心から楽しめません。

弊社でびっくりする金額が
出たとして、
基本的に同じ要望を出すなら、
予算に納まる会社というのは
無いと思ってもいいと思います。

どこの会社に行っても予算に
納めるためには素材を下げるか
性能を下げるか、設備を下げるか
自由度を下げるかのどれかです。

あとは、施工品質を下げるという
手もありますね。つまり手抜き。

家づくりにおいて、手の抜きどころ
なんて星の数ほどありますから。

あなたの仕事でも、明日から
作業時間を3割削減しましょう
みたいな事が起きたとしたら、
効率化ではやり切れずに、何かを
切り捨てる必要があるはずです。

何を切り捨てるのか?
その優先順位で良いのか?
そのかじ取りは難しいですよね。

家づくりにおいて手を抜いても
良い所なんてあるの?
という事になりますが
日本は住宅に関しては
先進国中最低レベル。

建築基準法はどんどん
先進国並みに変わっていきます。

むしろ、今考えられる最高の物を
採用しておいてやっと10年後20年後の
スタンダードになっていくくらいです。

1999年に制定された断熱の最高基準は
2025年には最低基準になり、
2030年には違法なレベルになる予定。

おそらくあなたが思うよりも
日本の家づくりはずっと低レベル。
多くの家が目先の事しか考えずに
建てられているからすぐに
使えなくなってしまいます。

日本中に6000万戸の家があるけど
そのうち後に残すべきと言える、
長期優良住宅はまだ200万戸も無い。

良い家は全然足りてないんですね。
毎年60万戸ずつ作っていっても
普及に100年掛かります。

数十年先を見据えた時に、今の
日本の住宅業界のレベルで手を
抜いていい所なんて無いんですね。

手を抜くどころか、これからも
家づくりはもっと手間がかかる物になる。

質の低い家を所有するという事
そのものが人生のリスクになり得る。

世界的な物価上昇に加えて
建築基準法の底上げが続くので
これからの家づくりは値上りする一方。

だからこそ、後でずるずる
値上りする資金計画で家づくりを
行ってしまうとたいへん。

出来る限り、精度の高い資金計画で
家づくりを進めていただければと。

参考までに、高かった、高くなかった
など、弊社で家を建てられた方の
お金にまつわるエピソードが聞ける
シーンをいくつかご紹介しておきますね。

↓     ↓
https://youtu.be/tfTQT7M-lbQ?si=n6epGiFbjW8ITwcv&t=783

↓     ↓
https://youtu.be/yc3wgjISc4g?si=tthcScRbluGvq45N&t=203

↓     ↓
https://youtu.be/yOwr4k4XFW0?si=4m6K6jlaomJGQUYj&t=829

後悔の無い家づくりは精度の高い
資金計画から始まります。

どうぞ、頑張ってくださいませ。

#本質的な家づくり #未来コストを考える #住宅を消費しない

登録特典として、小冊子をpdfでプレゼント
+知って得するメルマガを毎日配信

メルマガ

メルマガに登録する

この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

Xアイコン facebookアイコン Instagramアイコン

国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー