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趣味の家こそ湿度にこだわる

温熱と住宅性能

凰建設の森です。

本日は浜松の空調講座8回目。
浜松の講座ではありますが、
静岡のお施主様の家を
お借りしての開催となります。

浜松会はお施主様と距離が
近い工務店さんが多く、
たくさんの実物件での
実測の機会があります。

工務店の界隈ですと、
浜松は全国でも有数の、
優良工務店密集地域。

お施主様も目の肥えた
方が多いのだと思います。

さて、本日の話題は、
空調のお話を。

GWが明けると日本列島は
夏に近づいていきます。

日本の夏は高温多湿。
温度を下げて涼しくしたい
の次には、湿度を下げて、
からっと過ごしたい。

という要望が来ます。

新しい家ができたなら、
こんなインテリアにしたい。
こんな趣味を充実させたい。

という希望があったりしますが、
上質なインテリア、深い趣味に
なればなるほど、湿度を嫌う
アイテムが存在したりします。

私が好きなカメラも、
カメラを保存しておく、
防湿庫というものがあり、
湿度の低い環境をいかに作るか
ということにこだわります。

他にも革製品や録音機器など、
湿度に弱いものはいろいろあります。

加水分解の起きる製品も、
できれば湿度の低い状態で
保存したいですよね。

家を建てるくらいの経済力が
ある人であれば、それなりに
大事にしたい高価なものを
お持ちだったりすると思います。

そういうものを大事にしたい
と思うのであれば、家づくりを
する際にこだわりたいのが、
湿度のコントロールですね。

梅雨に入るくらいから、
8月いっぱいくらいまでは、
連続して除湿をしておきたい。

梅雨時の除湿と梅雨明けの除湿は
冷房を伴う除湿か、冷房のいらない
除湿かが、ちょっと違ってきます。

どちらが難しいかというと、
冷房のいらない除湿。

温度は下げなくてもいいから
湿度だけ下げたいというものですね。

湿度を下げるために最も
基本的な方法は、空気を冷却して
結露をさせることだからです。

冷却をしないと湿度が下がらない。

化学的に水分を吸着する物質を
使う方法もありますが、大量に
水を処理したいということになると、
やはり冷却をしての除湿が良い。

冷却はいらない、除湿だけしたい
となると、除湿した後の空気を
再度温め直す必要があります。

冷却と加温を同時に行うんですね。

だから、除湿だけしたいという
場合と、冷却も除湿もしたい
という場合では、前者の方が、
たくさんエネルギーが必要になる。

ええ、そうなの?
って思う人もいらっしゃるかと。

でも、そうなんですね。
除湿は換気量がポイントになります。

換気量が多いほどに、除湿も
たくさん必要になってきます。

ということで、実は夏の除湿は
断熱とはあまり関係がありません。

換気の設計と空調の設計が、
除湿の成否を決めるわけです。

これをしっかり分かって
設計できている住宅の設計者さんは
実はあんまりいらっしゃいません。

うまく行った例というのは
いろいろありますが、
それがうまくいった例を、
ロジカルに説明できる人も
きちんと再現させられる人も
そんなに多くない。

日本に換気空調がしっかりできる
設計者さんが増えていくと、
もっと趣味の家も
楽しくなっていくと思います。

そうなったらいいなぁ。
って思いますよね。

#本質的な家づくり #快適は設計でつくる #設備より建築

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー