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2016.08.05ブログ

HOUSE VISION 2016

後藤木材様のカクキプロジェクトの一環として、東京お台場にて開催中の

HOUSE VISION 2016に行ってきました。

 

 

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色々と思う事がありましたので、レポートさせていただきます。

HOUSE VISIONとは、新しい都市型住宅を模索する実験的プロジェクトだそうで、

今年はIOT×住宅であったり、様々な建築家と企業のコラボレーションブースが展示されておりました。

 

TSUTAYAもおしゃれです。

建築家の隈さんがグランドデザインをしたとのことで、それらしい木組みがあちこちに使われております。

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すごく良かった!と思ったものから順にご紹介していきたいと思います。

 

 

まずは無印良品が提案する棚田の家。

1階が農作業小屋、2階がオフィスだそうですが、

開放的でありながら日射を防ぐ工夫がふんだんに使われており、

田舎の棚田にこういう建物が点在していると風情があっていいだろうなと感じました。

 

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いかにも夏型という感じがします。

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チープな素材を上手に組み合わせて高いコストパフォーマンスを出しています。

無印良品のコンセプトがよく伝わります。

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続いてTOYOTAさんの提案するサード・リビングという考え方。

もう家ではありません。車の電源にオーディオをつないで

外で仮設のテントを張って楽しもうというものです。

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ここまで社会的にエンターテイメントやレジャーが普及してきているのだから、

家の中じゃなくてもいいじゃないかという提案です。

 

家は住むところ、遊びは外で、という、新しい価値観を発信しているように感じました。

ここまで割り切れば、それはそれで有りだと思います。

 

実は、この写真、HOUSE VISIONとして本当に見せたいものが写っておりません。

しかし、コンセプトだけで十分と判断し、この写真にしました。

気になる人は足を運んでみましょう!

 

LIXILが発信する凝縮と解放の空間

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PHPパネルを使った大開口空間と、大開口サッシ兼庇の提案です。

これが解放。

 

凝縮されているのは水回りです。

壁から出てくるバスタブ!

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水回りや設備がとにかく凝縮されております。

すごいと思ったのが、給排水や冷媒管がすべて天井での配管である事。

つまり、家のどこにでも設置できるようになっているという事です。

 

商品化の予定はまだないとのことですが、画期的なリフォーム商品になるのではないでしょうか。

 

伊勢丹の家の建具の敷居です。

鉄や木に小さな溝を掘って、それをVレールとして使っております。これは是非やってみたい収まりです。

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(木の建具はちょっと重かったです)

 

 

同じく伊勢丹の棚ですが、アイアンフレームを限界(を超えてるような気が、、)まで細くして作ってます。

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これは、、一度間﨑さん(凰建設の鉄骨屋さんです)に相談しなくては!

 

ここまでが、私なりに「おっ!」と思ったところです。

 

他にも雰囲気のいい空間が沢山ありました。

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木部はすべて合板です。よくここまでおしゃれにできるなぁ。

素材は使い方で化けるなぁと思いました。

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西洋紅葉の赤い葉が異空間を演出してますね。

水に足をつけて涼む場所がありました。

 

 

ここからは「ん~~~」と思った展示の紹介です。

 

今回のHOUSE VIRIONは奈良県が協賛しており、

吉野杉をふんだんに使った展示になっております。

 

民泊で有名なAirbnbが手掛ける吉野杉の家

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外装内装、全て木材です。

 

 

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階段、浮いてます

 

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トイレ、壁は杉皮でできており掃除不能

 

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細長~い空間です。

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2階の宿泊部分は無地のヒノキでした。

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コンセプトは分かるのですが、いただけないと思ったのがこれ、

30坪の開放的な住宅を冷房するのに、エアコンの容量は合計11.2kw!

ざっくり逆算するとQ値5.0くらいの想定でしょうか。

仮設住宅なら分かります。しかし、この建物は実際に移築され、今後も使用されるとのこと。

 

耐久性、環境負荷、そういったものは少しでも考えられて設計されたのでしょうか。

設計した人が維持管理を行うのであれば文句は言いませんが、、

東京都庁やメディアコスモスみたいな残念な例にならなければ良いと思います、、

 

最後に、少し怒りを覚えてしまった展示を一つ。

Panasonicさんが提案するIOTとコラボする住宅の提案です。

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IOTとの連携は大賛成です。新しい技術を使い、住まいが便利になるのであれば、

どんどん研究をして、活用していくべきです。

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許せないと思ったのは、建物自体のコンセプト。

軽く簡単に作って、どこでも移設できるよというものです。

 

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パンフレットにも、こんなイメージで、家がたんぽぽの綿毛の様にふわふわ飛んでいけるくらいと書いてあります。

 

こんな鉄骨の建物が、そんな簡単に移築できるとは思いませんし、

耐震、省エネ、そういったことは一切考慮されておりません。

恐らく基礎を作るという発想が、まずないのだと思います。

 

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洪水のように流れ込む湿気を強力なヒートポンプを3台も使い屋外にくみ出しております。

先ほどの吉野杉の家がかわいく見えるほどのエネルギーダダ漏れ感。

ヒートポンプの足元の水たまりがそれを物語っております。

 

しかもですよ、この建物は、開閉は15分に1回しかなく、見たい人が自由に出入りできない状態です。

そして1回の入場者数は5人程度。開けっ放しだからとか、中の人数が多いからではなく、

単純に性能が悪く、こんな状態になっております。

 

この建物がこの展示会だけのものであって本当に良かったと思います。

腹が立ったのでパンフレットに書き加えてやりました。

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飛んでいく時は、3台の巨大室外機も一緒ですよ、と。

 

私自身、こういうイベントはあまり好んで行くタイプではありません。

現実離れしたアイデアや、画期的な作り方、新しいコンセプトを見たり聞いたりするのは楽しいのですが、

たまに、「これはやっては行けないでしょう、こんなのが広まっちゃったらどうするんですか」

というものが、大真面目に、誇らしげに、大層な文面と共に堂々と展示されていることがあるからです。

 

今度こういう展示会にいく時は、一眼レフと共に、

サーモカメラを持っていかねばと思いました。

 

 

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