板張りの吹き抜けで繋がる二世帯住宅

新築 2024年竣工 | 各務原市

コンセプト

プライベート空間はありつつも6人家族が交わって暮らす二世帯住宅です。完全同居型二世帯住宅で、全員が集まれるリビング・ダイニングといった所は吹き抜けで開放的な空間に。杉の床材や自然素材を使った、赤ちゃんからおじいちゃんおばあちゃんまで身体に優しい住まいです。

外観

50坪という敷地の中で、建蔽率・容積率をいっぱいまで使い6人家族がプライバシーを守って暮らせる家を計画しました。建物の配置を工夫し、駐車場3台分と家族でBBQや家庭菜園を楽しめるお庭の余白もしっかり確保しています。

内観

板張りの吹き抜けがある開放的なリビングと、二世帯分のお仏壇を置く和室、家族全員が集まってもお互いの距離感を保てる広いLDK空間です。玄関先までの来客が多いというヒアリングから、オーダーメイドの杉の格子戸でプライベートとパブリックを緩やかに区切るご提案をさせていただきました。

空調設計

冬に動くパッシブ換気は、機械を使わず自然の動力だけで換気をまかないます。高気密高断熱住宅の家の外に対する防音に加え、室内の機械音もなくすことで図書館のように静かな暮らしが実現できます。

構造・性能数値

構造木造軸組工法 2階建て
敷地面積49.65坪
延床面積38.42坪
耐震耐震等級3 許容応力度計算
断熱UA値0.24 断熱等級7
換気第三種換気
パッシブ換気
小屋裏エアコン
床下エアコン
住宅性能評価取得
長期優良住宅認定

担当者からのコメント

設計

2世帯住宅にするために、建蔽率容積率をいっぱいまで使った計画になりました。将来的な世帯構成の変化に対応できるよう、空間をフレキシブルに使い分けられるような工夫やロフトの面積緩和も目いっぱい使ったプラスアルファの空間も見どころです。方位の振れたリビングに最大限日の当たるように工夫した敷地の使い方をしております。

デザインチーム

岐阜県産の杉をふんだんに使い、上品で温かみのある雰囲気になるよう意識して色合わせをご提案しました。キッチンやカップボードの色味には特に悩み、お客様にはショールームへ何度も足を運んで頂きましたが、“好き”を丁寧に組合せた素敵な空間になったと思います。畳コーナーには床下エアコンがあるため、循環のための空間と収納部との一体感が出るよう、格子の間隔を計算してデザインしています。採ってきた丸太を柱でなく手摺に使ったのもポイントです。

現場監督

敷地いっぱいに配置計画があり後のメンテナンス、越境などを基礎工事の段階から気を配り施工させていただきました。また内装ではお客様がトレッキングツアーで切ってこられた丸太を吹き抜けの手摺りの笠木に使用したり、漆喰の家族手形をつけたり遊び心いっぱいの現場になっています。あらゆる見付けを細く見せる工夫や一階から見上げたロフトに続く吹き抜けはスタイリッシュにさせていただきめりはりがあり繊細で暖かい建物になっています。