陽光注ぐ二世帯住宅

新築 2022年竣工 | 名古屋市

コンセプト

名古屋市の住宅地での建て替え計画。以前の住まいでは、1階に陽が入らないために、薄暗く寒い環境でした。

外観

南面に窓をたくさん取れるように、玄関の配置を工夫しています。少し奥まった玄関までのアプローチは洗い出し仕上げの石畳風で軽やかに仕上げました。外壁は耐久性の高いガルバリウム鋼板を採用し、グレーカラーがスタイリッシュな印象です。門柱や立水栓のレッドのアクセントカラーが映える外観です。

内観

玄関・水回りは共有型の二世帯住宅で、家族が集まるLDKや二階のセカンドリビングにはしっかり陽が入る設計です。建て替え前の家の課題をクリアし、日射の力で暖かく、明るい住まいになりました。内装には、杉やトレッキングツアーで切り倒してきた桧の丸太柱など、無垢の木に包まれており、二世帯家族の歴史を刻むぬくもりを感じる仕様です。表面硬度が高い「杉の圧密材」を要所に使い、物を立て掛けがちな部分を使いやすくデザインしたり、杉板を曲げて使うデザインに挑戦しています。

収納力UPの蔵

限られた敷地の中での二世帯住宅ということで、収納の工夫があります。寝室が二階建てになっており、下は「収納の蔵」上は寝室という斬新な発想です。これのおかげで、家の収納力はなんと2倍に!天井高さは低いですが、捨てられない物や、オフシーズンの物、個室に収まらない物など、倉庫のように使える優秀な蔵です。

構造・性能数値

構造木造軸組工法 2階建て
敷地面積53.03坪
延床面積42.33坪
耐震耐震等級3 許容応力度計算
断熱UA値0.32 断熱等級6
換気第三種換気
パッシブ換気
空調小屋裏エアコン
エアコン
住宅性能評価取得
長期優良住宅認定

担当者からのコメント

設計

「名古屋でも建てられますか?」本来施工範囲外の名古屋ですがお施主様のご理解もあり、施工させていただけることに。奥様のご実家を建て替えての2世帯住宅は、親世帯と子世帯の絶妙な距離感が肝になります。つかず離れず、孫を介してつながる暮らしはにぎやかで楽しいものに。岐阜の山で自分で伐った丸太は毎日の動線の中心に配置。いつまでも家づくりの思い出を鮮やかにしてくれると思います。

デザインチーム

室内は名古屋の狭小地とは思えない、自然素材いっぱいの開放感のある住宅です。
鎧張りの壁、圧密材の手すり、丸柱等、様々な要素を取り入れながらも杉材で統一感をもたせた、こだわりの空間となっています。
吹抜けには和紙照明が吊るされ、内からでも外からでも優しい光を楽しむことができます。