凰建設の森です。
本日はいろいろ資料作り。
お声がけいただけるのは
ありがたい事なので、
頑張って紙面用の資料を
作っております。
さて、昨日のメルマガで、
少し触れましたが、
高性能住宅での間欠冷房。
え、それって有りなの?
というのが本日の話題。
一般的に、高断熱な家は、
冷房は24時間つけっ放し。
暖房は夜間を中心に。
という風に言われております。
なぜ、冷房は24時間
つけっ放しかというと、
除湿が出来ないから。
エアコンが止まると、
その瞬間から湿度は
上昇し始めます。
だから、エアコンは
基本的にはつけっ放し。
しかし、基本があると
いう事は例外もある。
夏、最も冷房が
必要な時間帯は昼です。
室温と外気の温度差は
10℃以上になることも。
人間も活発に動くので
昼の屋内はやっぱり
冷やしておく必要が。
また、太陽光発電と
昼のエアコンは非常に
相性が良いです。
自家消費分の電気は
使いたい放題。
経済的にもエコ的にも
最高です。
そして、夏の夜。
人によっては26℃では
寒いと感じる事も。
睡眠の導入時は、
26℃が心地よくても
明け方まで26℃だと
ちょっと寒いかな??
っていう経験、ありません?
だから、夏の暮らしは
昼、室温低め、
夜、室温高め
というのが、人の体感的にも
丁度いい感じです。
PMVという、人体の
温冷感を示す指標があります。
+-0でちょうどいい。
+0.5以上は暑い
-0.5以下は寒い
という物になります。
例えば、
Tシャツに薄手の長ズボン。
簡単な家事をしていて、
26℃60%+扇風機
これでPMVは+0.19
ほぼちょうどいいです。
明け方にベッドの上。
Tシャツに短パン
静かに寝ていて
26℃60%に無風
これ、PMVは-0.93
寒っ!て起きる感じ。
同じ条件で、温度と湿度が
29℃68%になったとすると
PMVは+0.42。
まあ、快適範囲内。
薄着で寝ているだけなら
そんな温湿度でもいいんですね。
と、いう事はですね、
明け方の室温が
大変なことにならないのであれば
夏も間欠空調は「有り」
だという事になります。
普通の家だと、エアコンを止めた
瞬間から外皮の熱放出が始まり
2~3時間後には汗だく。
しかし、ある程度の断熱性と
蓄熱性がある建物であれば
ギリギリ夜明けまで、
PMV+0.5を超えない環境を
作ることが出来ます。
ほら、こんな感じで。
↓ ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/07/5d7ea8676a6572025e9fad6cf9ce84aa.png}
いつエアコンを止めて
いつエアコンをつけたのか、
一目で分かりますよね。
弊社のモデルハウス、
芥見南山パッシブハウスも
オフグリッド仕様の為、
夜明けと共にエアコンON、
暗くなったらエアコンOFF
という感じで使っておりますが、
一般住宅でもやっていいんです。
これをうまく使うと、
夏の電力消費をぐっと
抑える事が出来ます。
間欠空調でも1日を通して
快適な環境を作る、という
考え方はBISという資格の
勉強をすると教えてもらえます。
元々は北海道の家において、
間欠空調をやる場合の技術。
少ない時間で快適を作るため
連続空調よりも少し強力な
空調機器が必要になりますが、
その計算方法も学べます。
というか、逆に言えば、
今の高断熱住宅にとって、
エアコンは大きすぎる事が殆ど。
エアコンの負荷率が50%を
切るような環境でトロトロと
運転させていては、勿体ない。
100kmの距離を運転するにしても
時速10kmで10時間走るより
時速50kmで2時間走って、
後はエンジンを止めておいた方が
ガソリン使用量は少ないという
理屈と同じですね。
十分に断熱がなされて、それなりに
熱容量を持った家だからこそ
出来る芸当になってはいきますが、
空調設備に、気温の日較差を利用した、
高効率な運転をさせる事が可能。
出来れば、断熱に加えて
蓄熱の要素も考慮された
外皮構成を考えられる知識や
外壁面に日射が当たった時の
相当外気温度と通気層の影響を
計算できると尚良しです。
エアコンを止めた瞬間から、
壁体内や屋根厚み内の熱が
室内にどんどん流入してくるのは
高断熱住宅でも同じですからね。
シミュレーション
↓
施工
↓
実測
のサイクルを繰り返すことで、
どんどん知見が溜まります。
だから、毎年夏は実験の季節
↓ ↓
%url2%{https://www.facebook.com/kousuke.mori.146/posts/1382614978535100}
ある程度振り切った性能だからこそ
実現可能な攻めの間欠空調。
そういう世界もあったりします。
もし興味が湧いたなら。
是非チャレンジしてみてください。
あれ、意外と我が家でも行けた。
っていう人も出てくるかと。
