木の温もりに囲まれた家族と変化する家

新築 2024年竣工 | 北方町

コンセプト

地元の木で家づくり。ご夫婦の故郷は他県でしたが、折角岐阜で家を建てるなら岐阜の木・国産の木を使いたいと仰っていただき、岐阜の杉をふんだんに使った温もり溢れる家になりました。家族とともに成長し馴染んでいく住まいです。

外観

ホワイトのガルバリウム鋼板が爽やかな印象の外観です。屋根までホワイトで合わせたコーディネートは珍しいですが、木部のアクセントがあることでワントーンでまとまめた上品な印象になります。西側道路を生かした三角の大屋根の形で、東西面に太陽光パネルを搭載しています。家電製品の稼働が忙しくなりがちな夕方まで自家発電で電気を賄えるメリットがあります。

内観

一番に目を惹くリビングの3本の丸太は、凰建設の春のトレッキングにてお施主様自ら切り倒してきた東農桧です。一生に一度の家づくりの思い出、そして大黒柱として今後の家族と家の成長を見守ってくれます。

空調設計

玄関には作業スペースを兼ねた広い土間と、趣味の工作部屋があり、玄関ホールとリビングを仕切る扉は設けていません。高気密高断熱で全館空調が計算された家では、玄関土間も暖かいです。不要な仕切りがないことで、日常の動線が短くなる、部屋が広くなる、コストダウンといった高気密高断熱住宅だからこそ得られるメリットがあります。

構造・性能数値

構造木造軸組工法 2階建て
敷地面積61.35坪
延床面積31.81坪
耐震耐震等級3 許容応力度計算
断熱UA値0.29 断熱等級6
換気第三種換気
パッシブ換気
空調小屋裏エアコン
床下エアコン
住宅性能評価取得
長期優良住宅認定

担当者からのコメント

設計

性能にだけはこだわりたい。という事で家の形や外皮の素材、色に至るまで性能ファーストで設計をしました。西側に道路があり、開けている立地を生かして夏のピーク負荷に対応できる太陽光の設置。最も光を反射する屋根の素材と色。エアコン1台でやれるギリギリの空間設計など、パッシブな工夫が盛りだくさんの家となりました。

デザインチーム

せっかくなら岐阜県産の木材を使ったお家にしたいとご要望をいただき、杉の床をはじめ杉材を上品に使う事を心がけました。暮らし始めてからは色が増えていくため内装や住宅設備等の色味は3色程度に抑えてご提案をしました。お施主様とトレッキングツアーで狩り取ってきた丸太柱がお家のトレードマークになり、年を重ねるほどに味わい深いお家になっていくと思うので楽しみです。

現場監督

リビング南面には造作トリプルガラスの窓が立ち並び、床は厚み3cmの杉板を使用してダイレクトゲインを図る。外壁にはエコウッドトリートメントを塗布した製材肌の杉板押縁仕様。大工さんの手作業がひかる素敵なお家になりました!

棟梁

お客様がトレッキングツアーで取ってきた大きな丸太を3本刻みました。キッチンに絡んだり、階段に絡んだりと、納まりがとても大変でした。木の素材を沢山使っていていろいろなところを刻み、造作をしました。工事中は毎日お客様が来てくれました。少しづつでも進んでいる作業にも、とても喜んで見てくれていました。たくさん現場で、一緒に納まりのお話をした事を覚えています。