塩町の家 RC造の断熱リフォーム

性能向上リフォーム 2024年竣工 | 岐阜市

コンセプト

受け継いだ建物をアップデートして次世代まで。築47年のRC造(鉄筋コンクリート造)の建物は、一部雨漏りがあるものの、鉄筋も十分に入っており健全な状態でした。当時こだわって作られた贅沢な内装仕様もこれまえ綺麗に使われてきたご様子。解体するには勿体ない内装はほとんど手をつけることなく、カバー工法断熱リフォームでこれから100年持たせることができる快適な住まいにアップデートしました。

カバー工法断熱リフォーム

健全な躯体と素敵なインテリアを解体することなく、外側から工事ができるカバー工法断熱リフォームをご提案しました。壁・天井・基礎に断熱材を当てていき、コンクリートを断熱材ですっぽりくるむことで蓄熱性も最大限活用できます。

開口部の断熱強化

窓は樹脂サッシ(トリプルガラス)へ交換・もしくは内窓設置にて、玄関ドアは木製玄関ドアへ交換し断熱性・気密性を高めました。
冬の結露や隙間風がなくなり、冷暖房も効きやすくなります。

雨漏りの本質修繕

元々は陸屋根になっており、一部屋根の防水機能が切れて雨漏りが発生していました。陸屋根は水平なため、雨水が流れにくく、防水の定期的なメンテナンスが必要になります。家を長持ちさせることとランニングコストの検討から、雨水を流れやすい屋根に掛け替えを行いました。

構造・性能数値

構造RC造 2階建て
築年数築47年
延床面積43.45坪
断熱UA値0.5 断熱等級5
カバー工法断熱リフォーム
窓・玄関ドアの断熱強化
雨漏りの本質修繕
内装木質化
設備交換(キッチン・風呂・洗面・トイレ)

担当者からのコメント

設計

デザインチーム

外壁はカバー工法で全面改修を行いましたが、室内は部分的な改修のため、既設部分との雰囲気が離れすぎないように意識しました。また、リビングは折り上げ天井だったので、そちらを生かすかたちで間接照明をご提案しています。お客様よりオリジナルの照明器具を是非使いたい、とのご要望を受け、ダイニングはそちらをメインに、雰囲気に合うブラックのダクトレールを組み合わせています。

現場監督

棟梁

屋根の断熱をするためにRCの屋根の上に寄棟屋根を刻んで作りその中で断熱をしました。寄棟屋根を刻んだのは初めてだったのでいい勉強になりました。サッシの入れ替えではなるべく内装の補修が少なくてすむように考えながら施工しました。