稲口の家 木造の耐震・断熱リフォーム

性能向上リフォーム 2023年竣工 | 関市

コンセプト

元の建物を生かす性能向上リフォーム。築30年の木造の平屋を蘇らせました。元々は離れとして建っており、浴室がなかったため構造材の腐食もほとんどない状態でした。立派な丸太梁や入母屋玄関を生かしつつ、より安心で快適に暮らせる住まいにアップデートしました。

カバー工法断熱リフォーム

土壁の蓄熱性を生かすこともでき、解体がない分工事費用を抑えられるメリットもあるカバー工法断熱リフォーム。和瓦の立派な入母屋屋根はまだまだ使えるものなので、そのまま残し室内側から屋根断熱を施工しました。

耐震補強

耐震診断の結果から必要な箇所に耐力壁の補強などを行っています。間取りの打ち合わせと並行して補強計画を行うことで無駄なく設計を進める事ができます。

小屋組みを活かす

設計前の現地調査で小屋裏をのぞいた時から、小屋組みを表しにした吹き抜けリビングを想い描いていました。築30年ながら先代が立派な材木を使って建てたこの家を、存分に活かして次の世代へと繋げていきます。

構造・性能数値

構造木造 平屋建て
築年数築30年
延床面積24.29坪
断熱UA値0.20 断熱等級7
カバー工法断熱リフォーム
窓・玄関ドアの断熱強化
間取り変更
内装木質化
設備交換(キッチン・風呂・洗面・トイレ)

担当者からのコメント

設計

デザインチーム

とても立派な梁のある平屋でしたので、天井に間接照明を仕込み、より梁を際立たせるようなデザインにしました。
梁に塗装を施すかは意見が分かれましたが、最終的にはやすりで汚れを落とすのみで、木そのままの色の変化をお楽しみいただけるようにしました。

現場監督

棟梁