終の棲家 木造の耐震・断熱リフォーム

性能向上リフォーム 2021年竣工 | 犬山市

コンセプト

終の棲家。平屋の中古住宅購入から始まった家づくり。夫婦二人で丁度良い、コンパクトな住まいを求めていたことと、社会貢献のお気持ちから、中古住宅のリフォームを考えておられました。
温熱環境が整った暮らし、そして子ども達へ受け継ぐ資産として、長期優良住宅認定を取得した建物に蘇らせました。

長期優良住宅化リフォーム

耐震性、省エネ性、建物の長寿命化などの国が定めた認定基準をクリアした建物は、リフォームでも長期優良住宅認定を受けることが出来ます。耐久性の高い建物であることはもちろんのこと、将来的に資産価値が下がりにくいメリットがあります。

照明計画

ほぼワンルームの間取りの中での照明計画は空間構成に大きな影響を与えます。壁を取り払って広いお部屋になったものの、構造的にどうしても抜けない柱がお部屋の真ん中に残りました。この柱を活かして出来上がったのが、こちらの間接照明です。光源が見えない仕様で造作させていただき、柔らかい灯りになってくれます。その他には杉板天井を邪魔しない照明計画、そして灯りの重心を抑えて落ち着いた空間づくりを心がけています。

板張りでR天井

岐阜県の杉材をメインに、優しい木の内装に仕上げました。元々の構造で天井が下がっていた部分を活かしてRの天井を板張りで施工しました。角が取れたデザインは優しい印象を与え、僅かながら空間を広く見せてくれる効果があります。

構造・性能数値

構造木造 平屋建て
築年数
延床面積25.05坪
断熱UA値0.45 断熱等級6
長期優良住宅化リフォーム
カバー工法断熱リフォーム
間取り変更・一部増築
内装木質化
設備交換(キッチン・風呂・洗面・トイレ)

担当者からのコメント

設計

デザインチーム

コンパクトな平屋、終の棲家、そしてお施主様の印象から、素朴な柔らかい佇まいがお似合いだと思ったため、ダークブラウンのガルバリウム鋼板の外壁を敢えて小波板でご提案しました。室内は板張り天井で重めな落ち着く空間に、素敵な照明器具をより上品に魅せるため天井に照明を付けない、照明を付け過ぎない点をこだわりました。いつも「森島さんのご提案で良いですよ。」と受け入れて頂けたので、嬉しいのと同時に、考え抜いたご提案をしたい!と気が引き締まる設計期間だったのを覚えています。

現場監督

外壁を残して内装総リノベ&増築で、外断熱100mm、気密測定でc値0.6で一安心でした!リノベで気密を取りつつ増築部の取り合いに気を配り施工、内装工事はサトウの窓にぴったりな木のデザイン、杉材を上品に施工し、杉板R張りなど見所満載です。リノベのため納まりに制限がある中で気密、デザイン共にシンプルかつモダンに仕上がっています。

棟梁