QUESTION Q&A

よくある質問
- アルミ樹脂複合サッシを採用して冬の寒い日に表面結露が発生した場合、壁の内部や躯体にも悪影響を及ぼしていると考えた方がいいでしょうか?
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ガラス表面にできる結露は雫になって垂れなければ躯体に悪影響を及ぼすことはありません。
枠部分に結露が出来ている場合は、目に見えない躯体側で結露している可能性はゼロとは言えません。施工の方法などによりケースバイケースです。生活の中において、躯体ダメージのリスクなく実現できる温湿度を設計士さんにきちんと計算してもらうことをお勧めします。
- どういった仕組みで窓の外側が結露する現象は起こるのでしょうか?
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夜間放射冷却により、窓の表面温度が外気の露点温度に達することで起こります。普通に霜が付いたりするのと同じような現象です。家の中から窓の外に熱が逃げている家(ガラスの断熱性が低い)ですと、窓の外部表面温度が下がりませんので窓の外の結露が起きません。
- ガルバリウム、トリプルガラスの窓を利用している場合、携帯電話の電波が悪くなると思うのですが、どのような対処方法がありますでしょうか?森さんはどのように対処されてますでしょうか?
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外壁を金属の物質で覆うほどに携帯電話の電波が通りにくくなる問題はよく聞きますね。
最も簡単な解決策は、屋内のWi-Fiをしっかり整備する事だと思います。近年既に電話を掛けるというシーンは少なくなり、携帯電話と言えどもWi-Fiにしっかり繋がってさえいれば不便を感じるシーンは殆ど無いかと思います。どうしても携帯電話の電波を強力にしたいという事であれば、仰るように小型の基地局を家庭内に設置するというのが王道の解決方法になるかと思います。
- 引違い窓にハニカムシェードをDIYで取りつけました。ハニカムシェードと引き違い窓までの離隔距離はなるべく空間をとった方がいいでしょうか?取付位置の目安はあるのでしょうか?
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厳密にいうと、外の窓、ハニカムとの中間空気層、ハニカムブラインドが一連で断熱として効きます。
そのため、外壁の断熱の中心と窓やハニカムの中心がなるべく一致するほうが熱橋は起こりにくいのですが、おっしゃるように出窓的に使おうと思うと窓に近いところでハニカムを設置したほうが、色々置いたりでき生活は便利になるかと思います。
また、断熱材の中心にハニカムと窓の中心を合わせるという考え方からすると、窓は付加断熱の外側に取り付けるよりももう少し内側に取り付けたほうが熱橋は少なくなりますね。
- 日射遮蔽をするのに後付けできる商品はありますでしょうか?特に、西側の窓が小さいですがありますので日射遮蔽をしたいです。
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リクシルのスタイルシェードやYKKのアウターシェードは後付けできますしコスパも高いです。より、取り付けコストを抑えるという点では、フック+すだれが最も良いです。
日射遮蔽部材を布や植物にすると、一生モノという訳には行きませんので、定期的な交換はどうしても発生すると思ってください。西側の窓は小さければそのまま直射日光を入れてしまってもさほど問題が無い事もありますので、縦50cm横50cm程度の窓でしたら遮蔽部材を付けないという選択肢も有りです。
これまでにいただいた質問
- 1階の南側の掃き出し窓にシェード・タープ用の金具を外壁に付けました。この場合、それを貼るためのポールか何かを庭もしくはフェンスに付けたいのですが、そのような製品はあるのでしょうか?
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フェンスだと、タープが風にあおられた時に持っていかれる可能性があるので気をつけていただきたいのと、フェンスの高さが低すぎてタープが使いづらいという問題が出てきます。最もコスパの良い商品は、昔の庭に置いてある洗濯物干し(コンクリートの重りにポールがついているアレ)をコンクリートの部分だけ埋めてしまう事ですが、ポール部分のデザインを塗ったり加工したりという手間も発生します。時間はかかりますが、丁度良さそうな所に庭木を植え、幹がしっかりしてきたらそこにタープを掛けるというのが良い感じでしょうか。勿論お金を出せば外構部材で各種垂直に立つポール部材は有りますので、それでも良いと思います。
- 木製サッシは定期的なメンテナンスが必要になってきますか?
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はい、木製サッシに定期的なメンテナンスは欠かせません。どのくらいの頻度でどのようなメンテナンスが必要になるかは、取り付ける方角、庇の長さ、その他さまざまな状況に寄り大きく変わります。
- 高気密高断熱にこだわって家を建てたのですが、APW430がおそらく熱割れと言われる状態で割れました。純粋に外気温との温暖差で割れたのだと思いますが対策はありますでしょうか?
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窓の大きさや方位、割れた時期や家の所在地などが分かりませんので、何とも言えない所ですが、何らかの原因はあるはずですので、それを究明しないと同じ事が起きるかもしれませんね。
原因が分からなければ窓に強い直射日光が当たるのを避けたほうが良いかもしれません。大きな窓で、隣家の影響により上半分だけが強烈に日当たりが良いなど、熱割れを起こすような環境がどの程度あったのかを建築会社さんとも確認していただければと思います。
- どういった仕組みで窓の外側が結露する現象は起こるのでしょうか?
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夜間放射冷却により、窓の表面温度が外気の露点温度に達することで起こります。普通に霜が付いたりするのと同じような現象です。家の中から窓の外に熱が逃げている家(ガラスの断熱性が低い)ですと、窓の外部表面温度が下がりませんので窓の外の結露が起きません。
- いずれ森さんが関わっている国産材の内窓を全窓に採用したいと思っています。内窓を施工する際の注意点や性能に大きく影響するポイントはありますか?
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これは建築士の教科書にも出てくる話ですが、気密性能に関しては外窓よりも内窓の方が良い性能になるようにしてあげてください。
逆にすると外窓の部分で結露を起こしてしまいます。 UA値が低ければ低いほど、家全体の温度が上がります。
温度が上がると湿度も上げたくなりますので加湿量が増えがちです。加湿量が増えると熱橋になる部分で結露を起こします。
という事で、UA値が低く、窓の性能が悪い家は結露を起こしやすくなりますので少し気をつけて生活していただければと思います。