Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
冷暖房について
- メルマガでエアコンのドレンをサクションポンプで抜き取るのを読ませて頂き、僕の家もやらなければと思いました。そこで確認してみるとドレンホースが見つかりません。因みにダイキンのアメニティ式エアコンを使用しています。
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アメニティエアコンの場合、自由度が高い分ドレンホースと冷媒管が一緒になっていない可能性もあります。弊社の事例でもドレンホースを洗面台の下で配管とつなげたなどの例がありますので、設置された建築会社さん、設備会社さんに聞いていただければと思います
- パッシブハウスオープンウィークスでは空気質のコントロールのためにも薪ストーブを利用されていたと思いますが、冷房期に多くの人が集まるケースではどのような空調コントロールが考えられますか?
- 冷房期の空調コントロールは一般的にエアコン一択だと思います。家の中で発生したり、外部から入ってくる顕熱潜熱を効果的に打ち消せる容量のエアコンを選定するというのが基本になります。
- 家づくりは夏を旨とすべしから冬を旨とすべしに変わってきていると最近言われますが今も夏の方が快適に過ごすの難しくないでしょうか? 電気代をかけたところで夏のエアコンの寒冷えすぎや湿度はどうしようもない家が多いような気がします。
- そうですね。断熱等級が6を超えていくと、冬の快適性は一定以上担保されますので寒さはあまり気にならなくなる代わりに夏の冷房の難しさが気になり始めるという現象が起きてきます。等級4や5程度であれば、まずは冬の事を考えて断熱した方が良く、6を超えていくなら換気や空調もこだわっていけるといいですね。
- 小屋裏エアコンについてです。 階段上部にエアコン本体と同じくらいの面積の吹き抜けがあり、そこから小屋裏エアコンへ吸気しているのですが、エアコン吸い込み口は床下エアコンのように吹き出し側と仕切りを付けて分けた方がいいのでしょうか?
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エアコンが吹き出した空気が冷たいまま(暖かいまま)エアコンの吸い込み口に戻ってしまうことをショートサーキットと呼びますが、それが起きてしまうと、エアコンは非常に低い効率で動くことになってしまいます。これは冷房でも暖房でも同じことですので、ショートサーキットが起きそうな場合は、仕切りを設けたほうが良いです。
- COPやAPFが似ている同シリーズのエアコンの6畳用と10畳用、200V 14畳用を同じ条件下において暖房モードで動かした場合、同じ消費電力、吹き出し温度になりますか? エアコン効率や連続運転に14畳用がそもそも向いているのか伺いたいです。
- 6畳用(2.2kW)が400Wの消費電力で動いているという事は、800~1200Wの出力かと思います。4kWのエアコンに変えても、同様の出力で動かすことはできるかと思いますが、その場合は2.2kWのエアコンの方がCOPは高い状態にあることが多いかと思います。コンプレッサーの定格容量に近い状態で運転されているからですね。吹出温度については、コンプレッサーが送る冷媒の量などによっても変わりますので、同じとは限りませんが、劇的に変わるものでもありません。連続運転が向いているかどうかは、再頻出の空調負荷が、コンプレッサーの定格容量の2割減くらいに設定できるかどうかになります。14畳用のエアコンと6畳用のエアコンが定格の条件で連続運転した場合、消費電力の差は400W程度になります。暖冷房の時間が年間3000時間あったとすると、1200kWhの消費電力の差、35円/kWhだとすると42000円/年の暖冷房費の差になります。6畳用が定格条件で連続運転で済むような空調負荷の家を設計した方がやはり有利かと思います。エアコンの選定よりも前に、空調負荷の計算が大事になります。それにより、6畳用の方が効率が上がることもあれば、14畳用の方が良い場合も有ります。
- 床下エアコンは基礎内を暖めると思いますが、その際、基礎内の高温をエアコンが拾ってしまうのはよくありませんでしょうか? また機種によって違うと思うのですが、エアコンはどこで温度を感知しているのでしょうか? エアコンがサーモオフばかりしている場合、何か対策はありますか?
- 基礎内の高温をエアコンが拾ってしまうと、エアコンが「この部屋はもう温まった」と判断して運転を停止します。いわゆるサーモオフという状態になりますので、あまり良い状態とは言えません。エアコンは正面向かって右下にセンサーがついている機種が多いかと思います。床下エアコンがサーモオフばかり場合の原因・対策はたくさんありますので、詳しい状況を把握する必要がございます。
- エアコンが止まる場合、霜取りの為に止まってしまうというのもあると思います。しかし、寒い時に働いて欲しいのに止まってしまうのは問題です。寒冷地向けのエアコンにすればいいのでしょうか?
- そうですね。霜取り運転はどうしても運転時間や外気温の要因で発生してしまいますので、それを嫌うのであれば寒冷地エアコンを選択されると良いかと思います。ただ、霜取り運転をしている時に何が嫌かというと、エアコンから冷風が出てきてそれが体に当たることになります。エアコンの風が体に当たらないように設置することで、霜取り運転が起きても気にならないようにするというのも一つの解決方法になります。高いエアコンを使うのではなく、まずは建築の工夫で済む方法を考えたいですね。
- エアコン冷媒管、ペアコイルの保温材厚みについての質問です。 一般的には液管・気管両方とも8mmですが、高断熱タイプのもので気管が20mmのものがあるようです。 メーカーの主目的は結露防止だと思いますが、エアコン運転上の効率アップにも繋がるのでしょうか?
- 仰る通り、若干の効率アップにつながります。こだわるのであれば、断熱の厚いものを採用されると良いかと思います。ざっと計算してみると、配管長さが6m、冷媒温度が0℃、外気温30℃の時に20mm被覆で24Wの熱損失、8mm被覆で41Wの熱損失です。冷房期間中2500時間運転したとすると34kWhの差が生まれます。COP3.0、電力料金30円/kWhでエアコンが動いた場合、ひと夏の電気代の差は425円になります。
- エアコンの室外機のカバーを付けているのを見かけますが効果はあるのでしょうか?
- 直射日光が当たらないようなカバーは効率を上げてくれます。風を遮るようなカバーは効率を下げる方向に働きます。
- 床下エアコンについて質問があります。 6地域でUa値0.4、C値0.5程度で平屋だと何坪くらいまで床下エアコン1台を有効利用できますでしょうか?また、設定温度は何度くらいで運転するのがいいのでしょうか?
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基礎とエアコンの設計施工が間違っていなければ、平屋で40坪くらいまでは床下エアコンで行けます。40坪くらいにする場合は、やはり床下に大きな圧力を掛けなくてはなりませんので、なるべく大きな風量となるべく高い設定温度にしておいた方が無難です。