よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

換気について

全館空調一体型換気となると、日本製だとダイキンの物などありますが、どのあたりがダメだと感じているのでしょうか?

ダイキンの物に限らずですが、日本製の物は、日本で規定された数字は高性能を目指しますが、規定されていない物については「何をやってもいい」というような商品開発がなされます。例えばシステム内の漏気率などは非常に甘かったり、設定が無かったりする製品が殆どです。
総合的に良いものを目指す仕組みではなく、今のルール内における良い物を目指している製品が多いです。

エアコンのAPFは良いですが、冷媒温度が下がらず単体での除湿力は低く(家庭用エアコンの場合)、それを補う形でデシカなどを使いますが、熱交換効率以上に加熱エネルギーを膨大に使う設備な為、快適性は上がれど全くエコではない上に個人が買えるぜいたく品の枠を飛び出す高額さになります。日本製だからメンテは安心というのは全く逆で、日本の製品はあっという間にメンテ不要になります。15年後は捨てるしかなくなります。

第3種換気を検討しています。静圧等の圧力制御の性能はどの程度を考慮する必要がありますか?その他スペックで確認した方が良い項目も教えていただければ幸いです。
換気扇の静圧はこだわった方が良いのですが、断熱の方がまずは優先…

換気扇の静圧はこだわった方が良いのですが、断熱の方がまずは優先ですし、これは住まい手はおろか、ほぼ全ての設計者はどのように数値を確認して設計に生かしてよいかは分かりません。換気扇の静圧で商品を選んでいる人は1000人に1人程度の割合じゃないでしょうか。
まずはしっかり気密が取れている事、暖房時の室内の圧力分布を計算してある事、換気扇の適切な流量が計算されている事が、設計時の確認項目です。
そして、住んだ後に、概ね1000ppm以下のCO2濃度でちゃんと暮らせているかというのがものすごく大事な確認項目です。設計がいい加減でも、住んだ後のCO2濃度がちゃんとしていればそれで大丈夫です。

国産の3種換気の選定で将来のメンテナンスを含めて考慮すべき点はありますか?

普通のパイプファンであれば後々でも交換するだけで終わりますので、メンテナンス性は気にすることはありません。
ダクト式の場合は、機器本体の交換が発生しますので、必ず機器本体+αのスペースが必要になります。それが無ければ、使い捨てのつもりで採用した方が良いです。

中華料理屋で炒め物を週4ぐらい作ってますが、掃除を怠ると煙や油汚れはどうしても発生します。御社のような高気密高断熱住宅の、キッチン周りの間取り、換気設計、キッチンとリビングの設計の考え方を教えていただけますか。

その使い方でしたら、必須になるのはキッチンの換気扇は外壁面にくっついている事です。コンロ周りに勝手口や窓は無い方が無難です。オープンキッチンでも良いですが、せめて正面と側面に壁のあるキッチンにすると良いかと思います。換気扇はお掃除機能付きなどは採用せず、掃除のしやすさの1点に絞って探すと良いかと思います。タカラのホーローレンジフードなどは相性が良いかと思います。

第一種換気で全熱式を採用する場合、たばこの匂いは家中に広がってしまいますか?
どんな熱交換素子を使うかにもよりますが、煙草の臭気が戻ることは大いに考えられます。

また、煙草のヤニの成分などはてきめんに熱交換素子を詰まらせますので、メンテナンスの頻度はかなり高くなります。
家の中で煙草を吸うのであれば、熱交換換気やダクト式の空調は全くお勧めできません。普通の第三種換気にしておいて、吸排気のフィルターをマメに変えたほうが良いです。

一種のダクト式換気で、OAに電子集塵機をつけている事例を見かけるのですが、集塵機があるとダクト清掃や熱交換素子交換の頻度は下がるものですか?
はい、下がりますね。

はい、下がりますね。ただし、電子集塵機の本当に必要な地域なのかどうかはちょっと考えてみてください。
田舎の空気が綺麗なところであれば普通のフィルターで十分ということもありますので。

全熱交換換気を採用する際のダーティーゾーンの換気計画はどのように考えていますか?

第一種換気でも第三種換気でも、ダーティーゾーンから排気するという考え方はあまり変わりません。ただ、お風呂に関して言えば、冬場にその熱量と水分を捨ててしまうのは非常に勿体ないと考えております。逆に、夏にそれだけの熱と湿気が家の中にある状況もあまり好ましくありません。

第一種熱交換換気を採用する場合は全熱交換式の物にして、夏はさっさとお湯を捨てる。冬は少なくとも冷めるまではお湯を捨てないという生活の仕方をお勧めします。

第三種換気を採用する場合は、内気循環型ファンと通常の排気専用ファンの両方を浴室に取り付けるという方法を採用し、夏は排気ファンだけを動かしっぱなし。冬は内気循環ファンだけを動かしっぱなしという生活をお勧めしております。

内気循環をする場合、代わりの排気をどうするか考えないと家の中全体で空気がよどんでしまう可能性もありますので、注意が必要です。
家全体の換気のつじつまが合っていないとどこかにひずみが出ますので気を付けてください。

気密性能が高い住宅のレンジフードはどのように選ぶと良いですか?

選択肢は大きく分けて二つあります。同時吸排気型の換気扇を選ぶか、シャッター付きの排気専用ファンに差圧式の給気口を設置するかです。

キッチンのレンジフードは弱で運転しても、その他の全ての換気扇を足した風量よりも沢山空気を動かす機種が多く、計画換気に大きな影響を及ぼします。
同時給排でも差圧式給気口でも、効果的に空気をショートサーキットさせる事が目的です。語弊を恐れずに言えば、家全体の暖かさ涼しさを確保するために、キッチンに立つ人は暑さ寒さを我慢してねという考え方です。
どちらでも大丈夫なのですが、第三種換気で、小屋裏エアコンと小屋裏給気口があり、キッチンが1階についている場合、差圧式の給気口を設ける事で冷気の降り方をコントロールすることが可能になります。
文字だけではとても言い表せませんが、無難に行くなら同時給排、目的を持って攻めた換気空調を行うなら差圧式も有りかと思います。

また、例外的に殆どキッチンを使わない人に限り、内部循環式の換気扇を使うという選択肢もあります。

キッチンの換気扇(同時吸排換気扇)の設置場所は、第1種換気・第3種換気関係なく外壁に近い方がよろしいのでしょうか?

省エネについてはそこまで
影響があるわけではありません。
しいて言えば、壁から離れていた方がファンの圧力損失が増えて
運転する為のエネルギーが若干増える事とくらいだと思います。

それよりも外壁までの距離が長くなる事により、ダクトも長くなり、
中にたまる油などの量が増える方が気持ち悪いなと感じます。


という事で、やはり外壁に近い方が色々と有利だと思います。

6地域の場合、UA値0.28で第3種換気かUA値0.34で第1種換気(全熱交換型)では体感としてはどちらの方が住み心地が良いのでしょうか?

気密がしっかりと取れている家(C値1.0以下)という前提でお答えいたします。
快適性という点ではそんなに変わらないと思います。
しかし、生涯コストという点ではUA値0.28+3種換気の家の方が50年で100万円程安いと思います。勿論設計によってはもっと差がついたりそこまで差がつかなかったりしますので、お住まいになる想定期間分の光熱費やメンテナンス費の試算を建築会社に出してもらってください。
足元の寒さが気になるようであれば、どちらの場合でも床が暖かくなるような暖房計画(床下エアコンや床暖房など)を採用するとなお良いですが、どちらが良いかについては、あなたがどのくらい寒がりかという事にもよりますので、そこは建築会社さんに数値を伴うしっかりしたヒアリングをしてもらった方が良いです。
UA値は下がれば下がるほどシームレスに家の中の温度ムラ、冷暖房コストなどが良い方向に変わっていきます。
一生涯、住宅を維持管理していく中で、よりコスパが良く、より後で触りにくいのは換気設備よりも断熱材の方です。0.3を下回るまでは、断熱材だけにお金を掛けたほうがいいです。

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