Q & Aよくある質問
よくいただくご質問をまとめました
設計について
- ZEHの実績報告についてご教示下さい。Ua値等を見る限り、明らかに1棟くらいは達成してそうに見えるのですが0%の報告をあげている工務店が多いのはなぜでしょうか?
- ZEHとは(ネット)ゼロエネルギーハウスのことで、いくら断熱性が高くても創エネ設備がない家だとZEHの実績にはなりません。太陽光発電に対する取り組み姿勢が実績の数字に表れているという風に考えていただいても良いかと思います。平均のUA値が良くてもZEHの実績が低いのであれば、太陽光発電が向いてない地域の会社なのか、太陽光発電には否定的な考え方の会社なのかもしれませんね。
- 収納を多くしたいのですが、高気密高断熱住宅で10畳以上の屋根裏収納がある家がないように思えます。 高気密高断熱住宅の場合、屋根裏収納は難しいのでしょうか?
- 屋根裏空間を空調室で使うという例が多いので、そういうイメージがあるかもしれません。難しいかというと、空調室も兼ねた10畳以上の小屋裏収納を作ることであればそんなに難しいことではありません。空調室で使わずに、ただ10畳の部屋を作ることもそんなに難しいことではありません。また、10畳の小屋裏収納だと、2階の広さもそれなりに必要になりますので、2階が狭い場合は高断熱であろうがなかろうが難しいと思います。
- 住宅施工で下記構造はいかがでしょうか?改善点などはありますか? 屋根がガルバリウム縦ハゼ葺き→ライナールーフ→構造用合板→垂木(通気層)→構造用合板→登り梁→ネオマフォーム100→石膏ボード→エッグパルプ壁が杉板ウッドロングエコ→通気胴縁(エアホール)→防水シート→モイス→高性能グラスウール16k105orセルロースファイバー105→石膏ボード→エッグパルプ
- 6地域の断熱等級5の標準的な断熱構成です。外装内装ともこだわりがあって良いと思います。構造的には特に問題はありませんが、強いて言えばもっと屋根の断熱を強化しても良いかなとは思います。ネオマだと150mm程度欲しいかなというところです。屋根を強化して窓を樹脂トリプルに変えれば、窓面積次第で断熱等級6になりますので、そこを目指しても良いかなと思います。
- 家の防音性能はどのくらいまで高められるんでしょうか? 80dB以上の車やバイクの騒音も気にならないくらいまで高められるんでしょうか?
- 目一杯頑張って50dBまで下げるくらいです。専用の防音室などであれば、60dB程まで下げられる商品もあるようですが弊社での使用実績はまだありません。
- 10年に一度の寒波について騒がれていますが、このような氷点下になりそうなタイミングで基礎工事の予定がある場合、コンクリート打設はそのまま実施されるのでしょうか? 岐阜の気候でしっかりとした基礎を作るため、どのような工夫をされていますか?
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打った翌朝の気温が0℃を下回ると、少し心配になります。基本的には打ったコンクリートがきちんと保温されている状態であれば、大丈夫です。コンクリート自体は固まる際に水和熱を発生させますので、それが逃げて行かないように、木製型枠を使ったり毛布をかけたりして、保温します。養生中のコンクリートの温度が5℃を下回らないようにというのが目安です。AE材の使用や温度補正も気温に応じて行います。
- マンションを購入をしたのですが、少しでも性能を上げる為に内窓をつける予定です。 他に何か出来る対策はありますでしょうか?3種換気をダクトレス一種換気にする方法とかあるのでしょうか?
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リノベが出来るのであれば、断熱も併せてやられた方が良いと思います。3種を1種に出来るかどうかは、給排気口の穴の大きさや数によりますので、換気業者さんの確認が必要です。
内窓は、まずは普段いる部屋に樹脂の内窓をつけてあげてください。効果が実感できた後に、水回りや廊下へ、内窓をつける範囲を広げていくのが良いかと思います。もちろん、予算が許せば一気に全部が望ましいです。
- ガルバリウム、トリプルガラスの窓を利用している場合、携帯電話の電波が悪くなると思うのですが、どのような対処方法がありますでしょうか?森さんはどのように対処されてますでしょうか?
- 外壁を金属の物質で覆うほどに携帯電話の電波が通りにくくなる問題はよく聞きますね。最も簡単な解決策は、屋内のWi-Fiをしっかり整備する事だと思います。近年既に電話を掛けるというシーンは少なくなり、携帯電話と言えどもWi-Fiにしっかり繋がってさえいれば不便を感じるシーンは殆ど無いかと思います。どうしても携帯電話の電波を強力にしたいという事であれば、仰るように小型の基地局を家庭内に設置するというのが王道の解決方法になるかと思います。
- メルマガを拝読しているうちに、LCCM住宅への興味が湧いてきました。建材、納まり、仕様、設備、敷地選び、住まい手の維持管理など、LCCM住宅の建設にはどんなポイントがあるのか、教えていただけないでしょうか?
- LCCM住宅は、建設から運用、解体までのトータル期間でCO2排出量がマイナスになるという住宅になります。省エネルギー性は勿論の事、生産時に発生するCO2も減らしていくことが望ましいとされます。鉄骨やコンクリートよりは木材。木材でも集成材よりは無垢材、人工乾燥材よりは天然乾燥材を使った方が、生産工程でのCO2排出は少ないので、LCCM住宅になり易くなります。断熱材も、出来るだけ自然由来の物を使った方が生産時のCO2排出量は少ないので、そういう物を使うと良いです。また、建設時と解体時の排出が相当なウエイトを占めますので、なるべく長い期間、建物が存続し、太陽光発電などでエネルギーを創り続けるほうが有利になります。ポイントをまとめると、なるべく自然に近い素材で家を建てる。なるべく省エネな家を建てる。なるべく家を長持ちさせる。なるべく創エネ設備を沢山つける。となるかと思います。設備についても同じ考え方で、長く使えるもの、メンテの容易な物を選ぶと良いかと思います。維持管理は直接的にLCCMには関係ありませんが、住宅の寿命を縮めるようなスパンで放っておくような事は避けていただきたいと思います。
- 動画で配線問題について知りました。 木造ドミノ工法というものが設備交換に対応し易そうですが、普通の工法で配線胴縁を適用するのと、どちらが総合的に良いのでしょうか?
- 木造ドミノも構造をシンプルに出来る良い作り方だと思います。配線胴縁をする事と、ドミノは特に矛盾する事でもありませんので、ドミノと配線胴縁を両方採用することも勿論可能です。逆に言えばドミノと配線胴縁というのは対象としているメンテの部位が違うので(ドミノはマクロ、胴縁はミクロ)どちらかがどちらかを兼ねるという事もありません。
- 今回、新築において太陽光の自家消費を採用するのですが、将来の蓄電池設置に備えて新築時に仕込んでおいた方が良い工事(先行配管など)はあるのでしょうか?
- 高断熱の家の場合、後で外壁に穴を開けるのはリスクも大きいし大変なので、予備の穴を開けておくのが良いです。分電盤から天井裏を通って、外壁の外につながるような位置だと、後で工事をした際に露出配線などが少なくて済むかと思います。