凰建設の森です。

本日、大規模リフォームの契約が。

築90年の古民家を
耐震改修+断熱改修します。

戦争を境に、日本の家づくりは
一旦レベルダウンしております。

しかし、戦争前から建っている家は
昔ながらのしっかりした作りも多い。

建て替えにするかどうか、
非常に悩んでおられましたが、
私はずっと改修をお勧めしてました。

やっぱり、中に使ってある素材が
とてもいい。

今の時代の価値観とは違うかも
しれませんが、大きな大黒柱や
ごっつい梁など、壊すには
あまりにも勿体ない材料が
ふんだんに使ってありました。

土壁をなるべく残しつつ耐震と
断熱を補強していきますので、
外観は随分様変わりしますが、
夏冬の快適性は格段に上昇するはず。

今年の冬は、暖かい環境で
過ごしていただけることと思います。

さて、本日のお話は、
家を建てる打ち合わせについて。

注文住宅を建てる場合、
建築会社のスタンスは2つに
分かれます。

家の打ち合わせを完結させてから
後は作るだけというスタイル。

施工後も打ち合わせを重ね、
作りながら決めていくスタイル。

ハウスメーカーだと前者寄り。

設計事務所などは後者寄り。

どちらがいい、どちらが悪いでは
有りません。

ただ、両者のスタイルですと
家づくりの結果や金額は違います。

製造業の方であればイメージ
しやすいかもしれません。

物を作るときは、手順を頭に入れて
集中して取り組むのが一番早い。

家づくりは、打ち合わせ段階は
サービス業っぽく、
施工段階は、製造業っぽい感じです。

ディズニーランドの逸話や、
高級ホテルの逸話にあるような、
イレギュラー対応、特別対応。

いわゆる「神対応」みたいなのは
サービス業では非常に喜ばれる。

だから、設計打ち合わせ段階での
対応力というのは高評価になり易い。

ただ、建築の場合は、一人で
完結する事ってあまり無いんです。

イレギュラー対応は、現場に
引き継いで行かねば実現しません。

事件が起こるのは、このタイミング。

打ち合わせ内容が現場に伝わってない。
残念ですよね。

そして、ただでさえ、伝わりにくい
引継ぎ事項が、施工途中で
発生したとなると、これは、
なかなか危険なにおいが、、

大工さんはじめ職人さんは、
意識としては製造業です。

決められたものを最もよい効率で
早く、正確に作る事を考えます。

最初に手渡された図面をしっかり読み
全面的に信じて作って行きます。

それが、途中で図面の差し替えや
変更が起きると、途端に
図面の信頼性が崩れていきます。

料理の途中でいきなりレシピが
差し替えられたら混乱しますよね。

図面に書いてあることでも、
本当に大丈夫かなぁと心配し、
いちいち確認しながら作ります。

そんなことが起きると、大工さんの
効率は大幅に落ちます。

それを嫌がる建築会社さんは
図面が固まった後の変更は、
極力しないようにしています。

壁紙の品番が変わるだけでも
変更手数料を取ります。

図面の差し替えが行き渡ったかを
関係業者さんに確認するだけでも
人件費がかかるからですね。

製造業において製造ラインが
止まると、損害が出るように、
建築も現場が止まると、
見えない損害が出てきます。

そういう経費も掛かるわけです。

ただ、そうはいっても、現場が
進むとやっぱりこうしたいとか、
色々出てくるんですよね。

そこら辺の兼ね合いが難しい。

イメージとして、打ち合わせは
赤白ゲームです。
プロセスはいろいろあれど、結論が
赤なのか白なのか。

住まい手と作り手が正しく
認識していることが大切です。

そして、決定事項の引継ぎは
伝言ゲームです。

設計担当者、打ち合わせ担当者から
現場の職人さんに至るまで、
正しい情報が伝わっている事。

この二つ、単独でやっても
間違えることはありますよね。

その二つが一つのゲームになったら
パーティゲームとしては、
すごく面白いんです。

みんなすごく間違えるから。

でも、仕事の上ではとてもリスキー。

打ち合わせ決定後に変更が
起きるかどうかというのは、
住まい手の性格によります。

もし、自分が、迷いがちで
決まった後でも変更しそうだなと
思うのであれば、
赤白ゲームと伝言ゲームに
強い建築会社を選ぶ必要が。

どんなところが強いかというと、
人数の少ない会社です。

極端に言えば、住む人が自分で
作るのであれば、間違えようが
ありません。

大きな会社ほど、人数の沢山いる
会社ほど、後々の変更は
間違えやすく、また、コストアップに
つながりやすいです。

また、赤白ゲームと伝言ゲームが
同居してしまう理由の一つに、
計画を急いだからというのも
よくある話です。

どのくらいのオーダーメイドを
求めているかにもよりますが、
もし、細部に至るまでを
自分で決めたいと思うなら、

時間に余裕をもって計画しましょう。

こんなトラブル、よくある話です。
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