MAGAZINE 夏は断熱よりもこちら。
凰建設の森です。
もうすぐ梅雨が明ける時期ですね。
昨年の今頃、岐阜は連日の
猛暑報道でぐったりしていました。
あの季節がやってくるわけです。
夏の季節によく言われることが
「断熱住宅は夏暑いぞ」です。
これは半分正解、半分不正解。
夏に住宅が暑くなるのは、
断熱よりも他の原因からの
方がはるかに影響が大きい。
UA値という数値があります。
家の保温性を表す数字です。
UA値が0.5W/㎡Kで、
家の表面積が300㎡
外が35℃で室内が25℃だと
温度差は10℃になります。
全部掛け合わせると流入熱量に。
0.5×300×10=1500W=1.5kw
単純に温度を下げるだけなら
2.2kW(6畳用)のエアコンで
賄えてしまう計算です。
しかしそうはうまく行きません。
実際には除湿の負荷があるので
それでは足りません。更に
内部発熱もありますし、
日中は窓に差し込む日射の影響が。
太陽の日射エネルギーは大体
南で130W/㎡になります。
普通の掃き出し窓が大体3㎡。
↓ ↓
%url1%{http://www.ohtori.net/%E8%AB%8F%E8%A8%AA%E5%B8%82%E4%B8%8A%E5%B7%9D%EF%BC%93%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%BF%E6%96%B0%E7%AF%89%E4%BD%8F%E5%AE%85%EF%BC%BF%E5%A4%96%E8%A6%B3%EF%BC%91-2.jpg}
こんな感じの窓の付き方の家を
ざっくり計算すると南面で
130×12×0.7=1000W=1.0kW
0.7はガラスの透過率が70%
という意味です。
西側は強烈です。
300W/㎡くらいの日射が。
300×4×0.7=840W=0.84kW
家全体で入ってくる熱エネルギーと
窓だけから入ってくるエネルギー
さほど変わりません。
UA値が更に下がる高断熱な家だと
窓からの熱の方が多いです。
しかも、上記の数字は平均です。
天気の良い日は、倍くらいの
日射が窓から侵入します。
こうなると、断熱は意味がない
というよりも「関係ない」です。
とにかく窓に日射エネルギーや
照り返しのエネルギーが来ないよう
庇やすだれなどで遮蔽せねば
暖房負荷はどんどん上がります。
また、夏は内部発熱も無視できない。
ちょっと古いテレビとか、
400Wくらい発熱してますし、
人間も一人100Wの熱負荷です。
お風呂のお湯を張ったままだと
2000Wh程のエネルギーが
家の中にある事になります。
冷房負荷の計算には
・断熱から入る熱
・日射から入る熱
・除湿の為の熱
・内部発熱
を考慮せねばなりません。
住まい手が出来ることは、
日射遮蔽を頑張る事と
内部発熱を抑える事。
家の中で熱を発生させるような
行為は出来るだけお控え下さいませ。
熊谷で東京大学×LIXILによる
日射遮蔽の実験が始まります。
↓ ↓
%url2%{https://www.s-housing.jp/archives/170349}
効果があるのは分かり切ってますが
新たな知見が得られる可能性も。
結果が楽しみです。