凰建設の森です。

連日猛暑日を記録し続けてますね。
エアコンはフル稼働かと思います。

こんな話を聞いたことはないでしょうか。

エアコンは温度が低すぎると
暖房できなくなる。

これは正解なんです。

エアコンの熱源部分、ヒートポンプは
外気の熱を泥棒してくるものです。

ヒートポンプという泥棒に、
お金を払って熱を盗んできてもらう。

泥棒に入るとして、お金持ちの家か
貧乏な家のどちらに入った時の方が
同じ労力で多くの実入りを得られるか。

お金持ちの家ですよね。

貧乏な家だと必死で探しても
金目のものがない可能性があります。

空気の温度がお金の多寡に相当します。
つまり、暖房をするときは、
外がお金持ち(気温が高い)の
時の方が効率よく暖気を集められ
外が貧乏(気温が低い)の時は
効率がぐっと落ちます。

ヒートポンプという泥棒は、
暑いときと寒いとき、両方
働いてくれますが、
暑いときと寒いときでは、
彼の要求することと、
その仕事ぶりは若干変わります。

まず寒いとき。
泥棒さんはこう言います。
「寒くなっても報酬は変わりません
ただし、盗める量は減ります」

寒くなっても使う電力は変わらない。
だけど、暖房能力は落ちていく。

つまり、寒くなると、効きが
悪くなるという事です。

次に暑いときはこう言います
「暑くなっても盗める量は同じです
ただし、報酬は上げて下さい」

暑くなっても、冷房能力は変わらない。
だけど、使用電力が増えていきます。

つまり、暑くなると、
電気代が多くかかるというわけです。

詳しく知りたい方は
こちらの論文の表4とその解説を。
↓      ↓
%url1%{https://www.jstage.jst.go.jp/article/aije/75/654/75_654_741/_pdf}

多少余裕のあるエアコン設定であれば
あまり気になることはないかも。

だけど、冷暖房の設定を
ギリギリで設計していく場合は、
この特徴は覚えておいた方がいいです。

空調の世界にはTAC○○%という
言葉があります。

空調の容量を選ぶ際、年間の上位5%
下位5%の高温低温になった場合は
冷房暖房の効きが悪くても
仕方がないとあきらめる。

その代わりその5%の余裕を切り捨てる事で
設備代やランニングコストは非常に
押さえる事が出来るという物です。

一昨年まで、は切り捨てることなく
最大負荷に合わせて冷暖房を
設定しておりました。

ところが、昨年も今年も記録的な猛暑。
想定される最大負荷を超える
冷房需要が続きました。

すると、最大需要が増えた分
5%分が飛び出すようになってしまった。

昨年、冷房の効きが悪いという
フィードバックを沢山いただきました。

異常気象と温暖化高温化はこれからも
進行し続ける事が予想されます。

エアコンの製品も勿論進化するはずですが
余裕を持って設計しておくという事も
大事になってくるかと思います。

すみません、ちょっと
難しい話だったかもしれません。