MAGAZINE シミュレーションは意味があるか
凰建設の森です。
3連休の最終日です。
来週もまた三連休がやってきます。
お父さんお母さんは大変ですね。
我が家はほぼワンオペ育児で
主にお母さんが大変。
子供4人を抱えて奮闘中です。
頭が上がりません。
住宅を設計する際、各種の
シミュレーションがあります。
一般的なのは多分光熱費の
シミュレーションですね。
他にも地震で倒壊するかどうかの
シミュレーションもあります。
さて、このシミュレーション。
やるべきものなのかどうか。
やって本当に意味があるものなのか
聞かれることがあります。
これ、答えは簡単です。
やったほうがいいに決まっている。
です。
シミュレーションというのは
未来予測をするという事です。
自分の家が将来どのくらい
お金がかかるのか、
自分の家がどのくらいの地震で
倒れそうなのか。
知っているのと知らないでいるのと
その安心感はどうでしょう。
同じではありませんよね。
シミュレーションをするのは
建築会社にとっては結構な負担。
建築会社が負担をするという事は
その費用は巡り巡って住まい手に。
つまり、シミュレーションを
する会社を選ぶという事は、
その費用を負担するという
選択をしているわけですね。
だから、シミュレーションをする
会社の方が高いのは当然です。
そこで気になるのは、
シミュレーションをした場合と
しなかった場合でどう違うのか、
シミュレーションの精度はどうか
掛けるコストに見合ったものか。
そういう事ですよね。
これ、語弊を恐れずに言えば、
コスパはあんまりよくありません。
例えば車。
大体1年間に5千km走るとします。
20km/Lの燃費の車で、
ガソリン代が130円/Lだとすると
5000÷20×130=32,500円/年
ガソリン代は簡単に計算可能。
これは立派なシミュレーション。
家の燃費も全く同じです。
Q値と広さ
その2つさえ分かれば、
岐阜県岐阜市で夏は20℃
冬は27℃まで連続空調を
した場合の定数
(デグリーデー等と言います)
を掛けると年間の冷暖房費は
7割以上の精度で出ます。
Q値が2.0W/㎡K
広さが100㎡(30坪)
定数が350です。
2×100×350≒70,000円
これが最もシンプルな計算。
350の定数は、地域の気象や
冷暖房の設定温度、
どんな空調設備を使うかによって
変わります。
森こうすけ定数と言っても
いい数字なので、同じ地域でも
設計者が変われば数字は
変わります。
定数を出す根拠の関数の複雑さは
岐阜高校の生徒さんにも
負けません(一昨日のメルマガ参照)
大きさが2倍の家は14万円。
性能が2倍の家は3万5千円。
これも立派なシミュレーション。
ものの1分くらいで7割くらいの
精度で出来てしまいます。
高性能なシミュレーションソフトを
使うと、残り3割の部分がもっと
詳細に計算できるようになります。
でも大きな要素は、
家の性能、家の大きさなので
その他は頑張って計算しても
だんだん労力が成果と
見合わなくなってきます。
だから、コスパは悪いかも
と申し上げました。
以前、住まい手が自分で
性能から光熱費を算出する
ワークショップを
開催しておりました。
それが面白いという事で、
業界新聞さんがそのやり方を
コラムにしてほしいと言われた事が
↓ ↓
%url1%{https://www.s-housing.jp/archives/92926}
住まい手さんに向けては、
性能と面積と定数だけの
簡単シミュレーションです。
携帯の電卓機能で十分。
このワークショップをすると、
今まで漠然とこのくらいの広さで
と考えていたのが、すごくリアルに。
1年で10万円の差が出ると
50年で500万円になります。
それが事前にわかるというだけでも
シミュレーション、意味あると
思いませんか?
シミュレーションって言うと、
すごく難しい事を想像しがち。
でも、人間は日々、色んなことを
シミュレートしながら生きてます。
簡単でいいんです。
先の事に思いを馳せる。
その思考習慣だけでも全然違う。
家は寿命が長いんです。
先の事を考えずにポンポン建てた
その結果が今の空き家問題。
自分の将来、そして子供たちの将来
先の事に思いを馳せれば
建てるべき家が見えてくる。
そう思います。