MAGAZINE 相反するプライバシーと生活のしやすさ
凰建設の森です。
ようやく普通の生活が
戻ってきそうな感じです。
心配してメッセージを頂いた
方もいらっしゃり、感謝です。
色々返信が溜まっております。
質問箱も沢山溜まっておりますが
質問箱は最後になります。
ごめんなさい。
さて、本日はプライバシーについて。
私が設計をさせて頂く際、
結構しっかり聞く項目があります。
それは、新居に想定される
来客についてです。
これをなぜ懇々と聞くのか。
家の作り方に大きく影響するからです。
基本的に家の作り方を
機能的にしようとすると、
極力各動線を短くすること。
究極的には一つの空間に
全ての要素が詰まっていると
ものすごく楽になります。
こんな感じで。
↓ ↓
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私も8年、こんな感じのところで
過ごしてきましたが、やっぱり楽。
家事なんかすごく早く終わります。
では、なぜみんなこういう家に
しないのでしょうか。
狭いから?
それも勿論あると思いますが、
見せたくない物が隠せない
というのも大きいと思います。
よく間取りの打ち合わせ時に、
お客さんが来た時に見えるからとか
そういう話が出るんですね。
見せたくない物が増えるほど、
お客さんの来た時の事を考えるほど
視線を遮る為の壁や空間が増えます。
つまり、家が大きくなります。
だから、来客の有無や頻度、
どんな関係の人が来るのかは
ものすごく重要になってきます。
全く来客を想定しない家の場合と
来客を想定する家の場合では、
必要になる家の広さが1割ほど
変わってくるからです。
また、隠す空間が増えるという事は
移動する距離も増えるという事。
家事動線を楽にするという事と
相反する事になりがちです。
だから、来客とプライバシーと
機能的な間取りの要望が、
どういう所に落ち着くのかは、
図面を描く前にしっかりと
決めておかねばなりません。
ちなみに来客の種類はこんな感じ?
パターン1 田舎
冠婚葬祭並びに地域の行事を
持ち回りで行う習慣が残っており
1年に1回、もしくは数年に1回
近所のそんなに仲良くない人が
家に集まって来る。トイレも使う。
なんだったら台所も使う。
これは一番大変。
住まい手の精神的なキャパも
大きく影響しますし、
間取りを考える事も大変。
何より、あまり使わない部屋に
予算を掛けなくてはならないのも。
でも、昔からこの地域の家づくりは
こう決まっているからという事で
やっぱり対応せざるを得ません。
パターン2 義両親
2世帯住宅とか、実家の離れとか
そういう感じをイメージして下さい。
特に、旦那さんの家族と住む例です。
我が家もこんな感じで代々
続いてきました。
ぶっちゃけて言うと、お嫁さんの
立場からすれば、義理の両親が
家に入ってくるのが大好きという人は
誰も居ません。
個人差はあれど、大なり小なり
緊張するし、出来れば避けたいです。
子供をお風呂に入れてもらったりとか
プライバシーも結構なところまで
侵食されていきます。
これもなかなか難しい問題です。
パターン3 友人
上の2つは割り切るしかないという
面もありますが、友人は
ある程度コントロールが出来る為
間取りでも悩みどころです。
リビングでお迎えするのが
多いと思いますが、その際、
手を洗うのはどこだとか、トイレとか
泊まっていく事があるかどうかとか
想定によって大きく変わります。
来客は全くないという家もあります。
どちらかというと全くない想定で
進める計画の方が増えてきました。
来客があってもなくてもオープンで
使い勝手優先という計画もありますが
やはり少しは隠したい。
そこは機能性とプライバシーの
せめぎあいです。
あなたの新居。
どんなお客様が来られるか。
どんなお客様をお招きしたいか。
しっかり想定してみて下さいませ。