凰建設の森です。
今週はずっと図面と
向き合い、、、
という予定でしたが、
金曜日を残して、
何とか完了しました。
後は森島ちゃんが
綺麗なプレゼンに
仕上げてくれるのを
楽しみに待つフェーズ。
肩の荷が下りました。
午前中は取材?に
お付き合いを。
ありがたいことに、
原稿書いてほしいとか、
データ出してほしいとか
意見聞かせてほしいとか
色々お声がけをいただきます。
少しは世の中の役に
立てていると良いのですが、、、
さて、本日は質問箱から
↓ ↓
%url1%{https://peing.net/ja/q/16107076-0595-41a2-9c00-5c355376d55e}
生涯コストに関してですね。
では、少し計算しながら
考えてみたいと思います。
まず、断熱性能と
暖冷房費だけに
フォーカスしてみます。
他の要素はノイズなので省略。
G1=UA値0.56
G3=UA値0.26
外皮面積300m2
岐阜市の2020年気象条件
夏冬の室温設定は2パターン
①18-26→55316℃h
②22-26→76328℃h
①は暖房設定18℃
②は暖房設定22℃
冷房は共に26℃の想定
で計算したデグリーアワー。
エアコンCOP3.0
電力料金29円/kWh
として計算すると
UA値*℃h*面積*28
÷3.0÷1000なので
G1①86,735円/年
G1②119,682円/年
G3①40,270円/年
G3②55,567円/年
となり、①の条件で
暖冷房をした場合の差額は
46,465円。
②の条件の場合は
64,116円。
家の差額-暖冷房費差額*X年=0
が損益分岐点になります。
仮に1000万円の差額だとすると
①の場合で215年
②の場合で156年
となります。
なるほど、200年住む想定で
ようやく元が取れる?
次は断熱性能だけで、1000万円の
差額が出るかどうかも
考えてみる必要があります。
仮に、外皮面積300m2の内、
窓はUw値が1.0の物が20m2
G1でもG3でも使われて
いたとします。
すると、
((1*20)+(X*280))/300=0.56
窓を除く外皮のU値は0.53W/m2K
逆数がR値で1.88m2K/W
GW(λ0.038)だと50mmの厚みでOK
高性能な窓を使っていれば
そんな厚みの断熱で済むのがG1。
同じ計算をG3でやろうとすると
GWの厚みは127mmになります。
差の77mm×280m2=21.6m3
なので断熱材の体積差は21.6m3。
GWのm3あたり施工単価を
仮にネオマ並みの70,000円とすると
151万円程の差額になります。
純粋に断熱施工に掛かる
工事費用はこんな程度です。
差額が151万円とすると
損益分岐の年数は
①の場合で32年強
②の場合で23年強。
比較的寒くても我慢する
日本人型生活であっても
住宅ローンが終わる位には
トントンになっている計算。
色々説明を省いてますが
上から計算をなぞってもらえれば
あなたの家の場合でも、
損益分岐年数を算出
することが可能になります。
なぜ、TFで前先生が、
在り方検討会で竹内先生が、
とにかく断熱をと
吠え続けているのか。
理由はこれなんです。
断熱工事自体は、
ものすごくコスパが良いんです。
弊社は資金計画時に、
住宅の温熱環境も生涯コストも
全部シミュレーションして
お施主様にお伝えをしています。
その際、多くの方が驚かれるのは、
断熱を上げる事に対する差額の少なさ。
そんな金額でできるんだったら
もうちょっと生涯コストが
下がる断熱の厚みにします。
って言われます。
純粋な断熱工事の差額は、
たいしたことが無い。
だけど、G3って、高いという
イメージ、ありますよね。
それはなぜかというと、
いいかげんに断熱をやっている
会社さんがあるから。
G1なら防湿フィルムを
いいかげんに貼っても
良いわけではありません。
しかし、そこそこでいいや。
って断熱をやっている会社さんは
熱橋の処理もしなかったりしますし
断熱材を湿気から守る防湿処理も
あまりやりません。
屋根の2重通気層も適当だったり
やらなかったりしますし、
気密測定もやったりやらなかったり。
下屋周りに欠損があったり
浴室はまるまる無断熱だったり。
断熱住宅として、当然やるべき
工程を省いちゃったりしてるから
そりゃあ安く済みますよね。
となっているパターンが多いです。
そうなると、どうしても家の耐久性に
影響が出てきます。
将来的なリフォームに耐えられる
状態で家が残っているかどうか
分からないんです。
私のイメージによるところも
大きいですが、断熱をしっかりと
やる会社さんは、すそ野に広がる
細かい工事もちゃんとやっている。
しかし、数値遊びをしていたり、
断熱を信じていない会社さんだと
すそ野の工事がすごくいい加減。
それが、施工価格差になっています。
とはいえ、それでも1000万円は
なかなか開かないと思います。
もし、そこまで価格差が開くなら
もう、断熱だけではない、内外装や
設備のあらゆるグレードが違うはず。
その両者は比較対象として
適切かどうかをもう一度考えたほうが
良いかもしれません。
こういう事を大真面目に
比べてる可能性もありますので
↓ ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/07/180720trms1-down.jpg}
たぶん、あなたが思うより
断熱は安く、そして効果が高い。
世界中の国がUA値換算で、
0.46以上を推奨しているのに、
日本だけもっと悪い性能の方が
お得になるのであれば、よほど
特殊な条件があるはず。
じゃないと辻褄が合わない。
日本は室温を15℃以上に
してはいけないという法律があるとか
世界で一番エネルギー調達コストが
安く済んでいるとか。
気候変動で冬は最低気温10度以下、
夏は最高気温29度以上には
ならなくなってしまったとか。
一つ、言えるとするのであれば、
G1クラスで局所間欠暖冷房を
前提とするのなら、生涯コストで
そちらの方が安くなる可能性は
あります。
↓ ↓
%url3%{https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/content/001405373.pdf}
※29ページ
UA値0.85の間欠空調と比べて
全館連続空調でも同じ暖冷房費に
なるのがUA値0.46の家です。
G1の家にするのであれば、
是非、局所間欠空調もご検討
いただければと思います。
暖冷房費の差がゼロになるように
生活を調整すれば1000年経っても
追いつかれることは無いという
イメージになります。
