凰建設の森です。
本日は色んな打合せ。
ZOOMで3本です。
昨日、浜松に泊まりましたが
宿がめちゃくちゃ寒い。
なんだか一日ずっと
寒気がしていて嫌な予感が。
1月は後半に掛けて
とても忙しくなるので
体調管理には気を付けねば。
さて、本日の話題は、
昨日から開催した浜松の
空調講座にかけてお話を。
全10回のうちの1回目。
空調の中でも基礎をやります。
それが、「潜熱」
特に、冬は比較的暖かい代わりに
夏の温湿度がヤバい静岡は
潜熱の概念を理解して
空調に生かすことは重要。
潜熱とは物質の状態変化に
伴うエネルギーの変化の事です。
よく気化熱とか言われますよね。
水が蒸発する際、周りの熱を
奪うので、干してあるタオルなどは
室温よりも冷たくなっています。
うん、水が蒸発する時に
周りを冷やすんだよと言うのは
濡れたシャツが寒いとか、
注射の前のアルコールとか、
湿布とか、たとえ話が
色々ありますので、
まだ理解しやすい。
問題は逆。水蒸気が水になる時、
水が凍りになる時には、
周りに熱を出すんですね。
エアコンの冷媒が室内機の中で
気体から液体になる時に、
熱を放出することで暖房を
行う訳ですが、これが難しい。
ビール瓶は結露するほど、
早くぬるくなるんですよとか
色々話をするのですが、
よく分かったような分からないような。
同じ温度、同じ重さの
水と水蒸気があったら、
よりエネルギーが高いのは
水蒸気の方になります。
え、水蒸気に重さってあるの?
って思いますよね。
冬場だと家中の水蒸気を集めて
重さを測ると、数kg程度に
なる計算ですが、体感したことが
無いから分からない。
どの回でも、最初のつまずき
ポイントは潜熱の理解です。
ここを頑張って乗り切ると、
空調設計の理解は飛躍的に
進んでいきますので、
是非頑張ってほしいところ。
プロは潜熱の事をしっかり
理解してほしいのですが、
住まい手としては、どのくらい
理解しておけばいいの?
というと、今まで話したことが
イメージ出来れば十分です。
水蒸気は高エネルギー。
冬に水蒸気が室内に沢山あると
暖かく感じます。
夏に水蒸気が室内に沢山あると
暑く感じます。
じゃあ、冬は加湿すればするほど
家の中は寒くても耐えられるって事?
そこはちょっと難しい。
例えば空気のエネルギー的には
17℃70%の空気と24℃30%の
空気はほぼ同じになります。
どちらの室内環境を作るのも、
同じだけエネルギーが掛かる。
じゃあ、暖かいのはどっち?
となると、そりゃ断然42℃30%
PMVという温熱環境の計算方法を
使って評価すると、大きな差が。
同じエネルギーを使って暖房加湿を
行う場合でも、体感温度が違う。
よく、高断熱住宅は温度を上げなくても
湿度が上がっていれば寒くない。
みたいな事を言う人がいますが、
いやいや、まずは温度を上げましょう。
その後に加湿の工夫です。
湿度を確保するために温度を
犠牲にするのは本末転倒。
17℃70%みたいな環境で
過ごしている人がいたとしたら、
加湿をもう少し控えめにする。
すると、ほぼ同じ電気代で
22℃40%とか24℃30%の
室内温湿度を作ることが可能。
不思議でしょうか?
不思議ですよね。
夏も同じです。
湿度を下げれば下げるほど、
冷房除湿に掛かるエネルギーは
増えていきます。
夏は住まい手が湿度を
自在にコントロールするのは
冬よりも難しいのですが、
頭に入れておいていただけたらと。
空調設計において、潜熱とは
室内の水蒸気量をコントロール
するために理解しておきたいもの。
空調設計にはその他にも
色んな難しい概念がある。
空気搬送経路における、
動圧と静圧の違いとか。
そういうのを乗り越えて、
立派な空調設計者になるように
頑張るのがこの講座です。
全国の設計者さんのレベルが
上がれば、空調の事で悩む
住まい手さんが少しずつ減る。
そうなるように、これからも
頑張っていきたいと思います。
