CASE 施工事例

孫たちが遊びに来る平屋 木造の耐震・断熱リフォーム
性能向上リフォーム 2025年竣工 | 岐阜市

コンセプト
定年退職して家にいる時間が増えた60代夫婦が快適に暮らすコンパクトな終の棲家。週末には孫たちが集まる、子ども達を見守れる楽しい住まい。性能向上リフォームで新築よりもコスパ良く、新築に劣らない高性能な家への住み替え計画です。凰建設のショールームとして開放しており、ご予約の上ご見学いただけます。
カバー工法断熱リフォーム
カバー工法断熱リフォームを採用し、既存の外壁の上から断熱材を貼り、外壁を施工しました。新しい外壁は杉の板張りで、縦のラインがスタイリッシュな印象を与えます。将来的の外壁メンテナンスに備えて押縁張りとすることで、容易に板を交換できるようにしています。更にウッドロングエコという塗料で仕上げることで、ゆるやかな経年変化を長く楽しむことが出来ます。
屋根の和瓦はそのまま残せるように室内側から屋根断熱を施工しました。


内観
屋根裏に隠れていた立派な丸太梁を生かして天井の高い開放的なLDKを設計しました。孫や親戚が集まれるLDKの広さもこの家の特徴です。来客のボリュームや頻度によって来客用スペースの優先順位が変わってきます。築30年の味わい深い木材の色味に合わせてチークの床材と真っ白な漆喰で落ち着いた内装にまとめています。
今回は西側に大開口の木製サッシを設けました。以前は西向きの仏間がある和室でしたが、お庭に開けた開放的なリビングに間取りを変更しました。
空調計画
冷房は、夫婦二人で過ごす時には小屋裏エアコンを使用します。階段と吹き抜けで空気の循環を作っており一台で玄関からリビング、洗面室まで暑さを感じない暮らしができます。孫たちが遊びに来る週末には、リビングの壁掛けエアコンも同時に稼働させます。実は、人間の発熱というのは無視できないほどに空調計画に大きな影響を与えますのでヒアリングがとても大切です。暖房は、ウォークインクローゼットに床下エアコンを設置しています。床に設けるガラリの大きさと配置は、エアコンの風量と各部屋の熱の逃げやすさから全て設計したものを設置しており、冬の乾燥対策も空調計画に盛り込んでいます。

構造・性能数値
構造 | 木造 平屋建て |
築年数 | 築30年 |
延床面積 | 25.72坪 |
耐震 | 上部構造評点1.5 |
断熱 | UA値0.24 断熱等級7 |
耐震リフォーム | |
カバー工法断熱リフォーム | |
間取り変更 | |
内装木質化 | |
設備交換(キッチン・風呂・洗面・トイレ) |
担当者からのコメント
現場監督
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棟梁
断熱リノベのショールームでネオマフォームを天井に200壁に90、基礎にはスタイロフォーム100を施工しました。勾配天井だったので断熱の施工にかなり苦労しました。既存の梁や束はリノベ感がでるように磨きすぎないようにみがきました。棚などは入れたいボックスにあわせて寸法を決めていき製作しました
設計
今後増えていくであろう引退後世代の終の棲家にとってくつろぎやすく使いやすい空間を意識しました。良い感じに育ってきた庭を眺めたり、つかず離れずの距離でお互い過ごすことができるよう、仕切り方や間取りを工夫しました。部屋によって針葉樹と広葉樹の使い分けを行い、多様な木材の表情を楽しめるようにしました。