よくある質問

Q & Aよくある質問

よくいただくご質問をまとめました

凰(おおとり)建設によくいただく、家づくりの疑問や質問、専門用語の意味や説明などをQ&A形式でまとめました。

工事中、大工さんにお茶出しなど必要ありますか?
お気遣いはお断りさせていただいております。

建築中の大工さん、職人さんへのお茶やお菓子のお気遣いはお断りさせていただいております。現場監督を始め大工さんや職人さんが誠心誠意、一棟、一棟造らせていただきますので、どうぞ御気兼ねなく、何度でも現場に足を運んでいただきお声を掛けてくださいませ。

モデル住宅はありますか?
ございます。

ございます。ぜひご来場下さい。

打ち合わせに子供を連れて行っても大丈夫ですか?
もちろんです。

キッズコーナーもご用意しておりますので、ぜひご家族でお越しください。

土地は探してもらえますか?
不動産のプロとしてお手伝いいたします。

当社の分譲地などをご紹介いたします。ご希望の土地をお探し致しますのでご相談ください。

地鎮祭や上棟式では何をするのですか?
家を建てる工程で記憶に残る行事のひとつです。

地鎮祭は 神社やお寺に依頼して、その土地をお祓い清め、工事の安全と 家内息災を祈願するものです。上棟式にも同様の意味があり、家を建てる工程で記憶に残る行事のひとつです。最近は見かけなくなりましたが「餅まき」もこの日に行います。

建物は何日で完成するのですか?
建てはじめると、約70~90日で完成します。

しかし、事前のプランニングは別です。住み心地良い家つくりにはプランニングが重要になります。専門スタッフと一緒に、納得がいくまでプランニングを行います。

施工範囲を教えてください。
基本的には岐阜市、関市、各務原市です。

基本的には岐阜市、関市、各務原市です。その他、会社所在地から車で1時間圏内であれば施工可能エリアとなります。
建設予定地が施工範囲内かどうかということも含めてご相談したい方は、HPの「モデルハウスのご予約」から来場予約をお願いいたします。

家づくりを考えていますが、何から始めればいいのでしょうか?
まずは住まいの勉強会にお越しください。

そしてお客様が住んでみたい家のイメージをお聞かせください。ヒアリングをもとに設計のスタッフがお客様のライフスタイルにあったプランをご満足いただけるまで何度でもご提案します。 土地や住宅ローンについても当社の長年の経験を生かしてサポートさせていただきますので安心しておまかせください。

間取りは限定されていますか?見本はありますか?
限定していません。

一棟一棟がオーダーメイドなので建築していただいたお客様の設計図を見本にさせてもらっています。住み心地の良い間取りとは、お住まいになるご夫婦様のお仕事や趣味、お子様の年齢や性別によっても変化します。

リフォームの依頼はどのようにしたらいいですか?
まずは電話またはメールでご連絡くださいませ。

リフォームや増改築は実際に現地を拝見させていただいてから御見積を提出させていただきますので、ご都合の良い日時にお伺いさせていただきます。
その後、御見積のご説明をさせていただき、金額、内容ともに納得いただいてから工事にかからせていただきます。

坪単価って何ですか?
坪単価とは、家を建てるときの1坪当たりの建築費のことです。

建物の本体価格を延べ床面積(坪)で割った数値のことです。1坪はおよそ3.3m²で、家を建てる時のおおよその目安として一般的に参考にされています。例えば延床面積40坪の家が2400万円だとしたら、坪単価は60万円ということになります。

自己資金はどれくらい必要ですか?
申込の際に10万円をお預かりします。

住宅ローンを組むには自己資金が1割程度は必要だと言われますが、まずはスタッフにご相談下さい。

アフターメンテナンスはありますか?
お施主さまと永くにわたってお付き合いができるようにアフターメンテナンスに誠心誠意を尽くします。

入居後・7日後・30日後・180日後・360日後をめどに定期訪問させていただきます。また、構造躯体の保証期間は10年と義務づけられていますが、その他の項目についても保証内容を定めています。

シャッターの日射遮蔽は有効でしょうか?それとも熱くなるから変わらないのでしょうか?
有効です

シャッターが火傷するくらいに熱くなるエネルギーが室内やガラスに入って来るよりははるかに省エネです。
夏には日射熱と共に、1㎡あたり300W程度の熱量が窓から入ってきます。普通の掃き出し窓からは約1000W程の熱が入ってくると思ってください。掃き出し窓が3つ程あった場合、エアコンがその熱を相殺する為だけに一つ必要になります。
シャッターを閉めますと、シャッターの裏側の温度は50℃程度になります。シャッターと窓ガラスの間の空気の温度は40℃以上になりますが、その場合にガラスから入ってくる熱量は、掃き出し窓1つあたり100W程度ですので、シャッターが無い場合の1/10ほどまで軽減できます。詳しい計算式は割愛しましたが、そういう事になります。


ただ、おっしゃるように、シャッターが熱くなった分の輻射熱が入ってくるのもまた正解ですので、シャッターよりは、熱容量が軽く熱くなりにくいもので遮蔽をする方がより効果的です。

二階にお風呂を設置する上で、水漏れ以外にデメリットはありますか?
耐震は大きなデメリットです

2階の中心にあればまだ良いのですが、殆どの場合、2階の端に寄りますし、お湯を貼っている時間帯と貼っていない時間帯で1.5kN(150kg)程度の荷重のばらつきが出ます。お湯を貼っていない時間帯の方が多いのですが、荷重の多いお湯を貼っている時を想定して構造計算を行いますので、お湯を抜いてある時に地震が来た場合は、偏芯が大きく、余計に揺れるというような事になります。子供をおんぶした状態で、横から押される事を想定してください、当然押される力に負けないように押される側に向かって力を入れていると思いますが、押される瞬間に子供が飛び降りると、色々とバランスが崩れて転んでしまいそうになるかと思います。それと同じことが家の構造で起きます。
とはいえ、子供が12歳の子供と1歳の子供ではバランスの崩れ方も違いますし、あなたが力士の様な体格の人か細身の人かでも違います。2階のお風呂に入った水が全く気にならない程の構造強度にしておくことでその問題はクリアすることが出来ます。
最大のポイントは、建築会社がそこまで考えて構造設計をしてくれているのかという事になりますので、さりげなく設計士さんに構造的にどうでしょうかと聞いてみても良いかもしれません。荷重がどの程度増えるとか、具体的な数字を提示することが出来なかったら、けっこう危ない気がします。

お金を掛けてパッシブハウス認定の申請はしないけれど、それ相当のレベルで設計(計算)をしてほしいというのは可能でしょうか?
現実的にはそのような方が大半です

現実的には、質問者さんのおっしゃられる、申請はしないけどもそのレベルの計算をしながら建てるという方の方が多いです。弊社でも、現在進行していてパッシブハウスの認定を出せば取れるというレベルにある建物のうちでも、実際に認定を出す建物は1件だけになります。認定を出さないから、断熱計算は手を抜くという事は、実際にパッシブハウスの認定を取ったことのある設計士さんであれば、しないと思います。(全員の顔が思い浮かびますが、そういうことをする人は居ないです)認定実績のある人であれば、安心してご依頼いただき、建物燃費ナビ(PHPP)のデータも欲しいですと遠慮なく言っていただければと思います。

高気密・高断熱住宅を勉強するのにお薦めの本はありますか?
だん no.05、06には森亨介の記事も掲載していただいております

「だん」につきましては、01~06まで、どれも充実した内容になっておりますので、お勧めです。
他には「あたらしい家づくりの教科書」なども高断熱な住宅のメリットについて分かりやすく述べられてます。
もう少し深くという事になりますと、著名な方の本という事になります。実務者さんですと、エネパスの今泉さんが書かれたエコハウスはなぜ儲かるのかなどは、社会全体の事に絡めて書いてあり、多角的にエコハウスを考える事が出来ます。他にも松尾さんや西方さんなどが、エコハウスについての本を上梓されておられます。
学者さんの本ですと、北大の荒谷先生、室蘭工科大の鎌田先生、東大の前先生などが、一般の方向けのエコハウスについての本を書かれております。

高気密高断熱についてはそれらの本を読んでおくと、そこら辺の住宅実務者顔負けの知識が手に入るのではと思います。

しかし、家は高気密高断熱だけが全てではありませんので、色んな住宅作家さんの哲学に触れたりすることも良いかと思います。

30~50年後でも新築時の高い気密性能を保つことはできるのでしょうか?
気密性能の低下はほぼないと思っていただいて大丈夫です

気密性を落とさないためにはいくつかの方法が有効です。
まず耐震性能を上げる事です。家を固く作り、細かい地震ではびくともしないような構造にしておくことで、気密性能の低下は防ぐことが出来ます。
次に外張り断熱を併用する事です。構造材の収縮も気密性を落とす大きな要因ですが、外張り断熱の家の場合は温度変化による木材の収縮を大きく減らすことが出来ますので、気密性能の劣化は少ないです。
次に含水率の低い木材を使う事です。施工後に木材が痩せるのを防ぐことが出来ます。
最後に、細かい振動から有効な制振材を使う事です。大地震の時だけではなく、小さな地震から効果を発揮する制振材を使う事により、構造の変位を抑える事が出来ますので、結果として気密性能が落ちにくくなります。
気密性能が経年によりどの程度落ちるか、どんな原因で落ちるかという事は1990年には既に北海道工業大学の研究室にて実測された研究結果が論文発表されております。
上記の対策を全て講じた場合、気密性能の低下はほぼ発生しないと思っていただいて大丈夫です。

数十年後の気候が変わった際には、パッシブデザインされた家は効力を失ってしまうのでしょうか?
パッシブデザインの最適解が変わろことはありません。

パッシブデザインの本質は、太陽の動きと家の形を合わせる事にあります。地球の地軸の傾きが23.4℃からずれたりするレベルの天変地異が起こらない限りはパッシブデザインの効力は変わりません。
このまま極端な温暖化が進むと、断熱材の厚みが1cm薄い方が良かったとか厚かった方が良かったという些細な差が生まれる事は予想されますがパッシブデザインの最適解が変わるという事はありません。
しかし、周囲(主に南側)にビルが建ってしまった場合には、冬の日照計画に大きな影響がある為、そういう事が起こり得る地域の場合は南側に大きな窓を設けるべきかどうかは慎重に判断した方が良いかと思います。
西側や東側に建つ大きなビルは、本州の多くの地域では通年で考えるとプラスになる事も多いので、気にしなくてもいいです。北側のビルに関しては、マイナス要因はほとんどなく、プラスに働くことの方が多いと思いますので、問題ありません。

洗濯室を作るときにどのようなことに気を付けた方が良いでしょうか?
洗濯室で重要なのが湿気の取り扱いになります。

湿気は夏は不要で冬は必要なものになります。
理想を言えば夏の湿気は外に排出し、冬の湿気は屋内に循環できるような仕組みにしておくことが望ましいです。夏用に外に湿気を抜く換気扇を取り付ける。冬用に家の中に湿気を抜く室内循環用の換気扇を取り付けるというのが対策になります。そして、洗濯物が効率よく乾くようにそれぞれの換気扇の風量を設定してあげるとよいです。

一般的な洗濯一回分に含まれる水分は3.5kgになります。これは35坪くらいの家の湿度を一日中20℃30%から20℃35%まで加湿出来るくらいの水分になります。この洗濯物を3時間ほどで乾燥させようと思うと、約170㎥/h程度の室内循環ファンの能力が必要になります。

乾燥量や乾燥時間は室温や室内の湿度、通風量に大きく左右されますので、詳しくは設計士さんにきちんと計算してもらった方が良いかと思います。
とはいえ、この計算がきちんとできる設計士さんはほぼ居ません。

現実的には何となく洗濯室を作ってなんとなく開けっ放しにしておいて、なんとなく夜の間に乾いてくれ!という感じになります。

洗濯室の気積が足りなかったり換気扇の能力が足りなかったり、室温が低かったり室内の湿度が高かったりすると、なんだか乾かないねという事になります。水分の蒸発は物理現象ですので、与条件さえ分かればかなりの精度で計算が出来ます。

計算が出来ない設計士さんの場合は、高い確率で気積の大きなリビングに干しておいた方がはるかによく乾くという事になります。

という事で一番気を付けるのは、その建築会社にそういう計算が出来る人がいるかどうかになります。
ザイデルの減衰時式という公式を使うと計算することができます。
一度ご自身でも計算式がどんなものかだけでも確認していただけるとよいかと思います。

焼杉の外壁はやっていますか?ガルバリウムとの価格差はどの程度ですか?
焼く手間と施工の手間の分だけ高くなります。

勿論採用することは可能です。杉板の単価はガルバリウムとほぼ同等ですので、焼く手間と施工の手間の分だけ高くなります。もし、建築予定地が十分に広くて、そこでご自身の手で杉を焼くことが出来れば、焼く手間は省くことが出来るかもしれません。ちなみに焼く手間は5分/㎡程度かかりますので、200㎡分焼こうと思うと丸二日程時間がかかります。
これは裏話的な感じですが、、職人さんの道具が真っ黒になるのですごく嫌がるんですよね、、道具をきれいに掃除する手間も施工費にちゃんと見ておいて欲しいと。そういうのが、施工の手間にも含まれてきます。
という事で諸々やっているとガルバの倍くらいになってしまいます。
更に余談ですが、薄く焼いた杉を床に使う事も出来ます。焼杉が大好きであればそこまでやってみてもいいかと思います。

住宅設備を選ぶ際のおススメの物やアドバイスはしていただけるのでしょうか?
除湿加湿器については、購入前に必ず相談いただきたいと思います。

まずは消費電力、そして発熱量ですね。
高断熱になって行けば行くほど、相対的に家電などの発熱量の割合が増えていきますので、冷暖房計画において無視できない物になっていきます。
勿論、ご希望いただければ、アドバイスをさせて頂きます。
また、除湿器加湿器については、能力計算をせずに選んで全く意味が無い物が設置されているという事も少なくないので、購入前に必ず相談いただきたいと思います。

最近ではエアコンをメインに冷暖房計画されることが多いと思いますが、エアコン以外では昔はどんなものが冷暖房に使われていましたか?
冷房に関しては、基本的に室内を冷やす技術というのはヒートポンプ(エアコン)になります。

丁度今週の非常勤講師で伺っている学校の授業の科目が冷暖房設備の歴史という単元に入っていきますので、私にとってはタイムリーな質問でした。
冷房に関しては、基本的に室内を冷やす技術というのはヒートポンプ(エアコン)になります。冷媒が昔はアンモニアを使っていたりフロンガスを使っていたりしていただけになります。
暖房については、木→炭→石炭→灯油→ガス→電気ヒーター→ヒートポンプ(エアコン)というのが登場順かと思います。木はかまど、炭は囲炉裏や七輪、石炭は石炭ストーブ、灯油は灯油ストーブ、ガスはガスストーブ、電気ヒーターは様々あります。

UA値で0.43と0.3だは体感でわかるほど後者が快適で省エネになりますか?
2年も住むと、確実に分かります。

体感に関しては入居してすぐには分かりません。両方とも快適に思えるはずです。
しかし2年も住むと、確実に分かります。UA値0.4の家の人がUA値0.45の家に泊まりに行き(冬)この家寒いねと言います。そのくらい、人間の感覚が不快に敏感になっていきます。UA値が全てではありませんが、やはり、違いは分かります。

省エネについても、UA値が全てではありませんが、0.13も違えば光熱費は確実に変わってきます。

基礎内断熱で断熱材をスタイロフォーム(防蟻剤入り)を使用予定ですが、床下エアコンで基礎内を使ったとき人体には影響ないのでしょうか?
影響はあるが問題は無い程度であるというのが、最も正確な表現なのではと思います。

基本的に、家の中に自然由来ではない物を使った場合、人体への影響はゼロではありません。ただ、致死量が100とした場合、影響の度合いが10程度なのか、0.1程度なのか、0.0001程度なのかという程度問題があるだけです。そういった意味では、影響はあるが問題は無い程度であるというのが、最も正確な表現なのではと思います。
恐らくスタイロフォームATよりもはるかに悪影響のある物が室内には沢山使われるはずですので、あまり気にしなくても良いかと思います。
また基礎内断熱の場合、防蟻材入りの断熱材を必ずしも使わなくても大丈夫だと思います。ベースと立ち上がりの打ち継ぎをしっかり地面より高い位置で作り、アリの侵入が無い様点検をすれば、基礎内断熱で食害はありません。

最後に、質問の内容とはあまり関係ないですが、基礎内断熱+床下エアコンで最も大事なのは、基礎全面に断熱材を敷くという事です。冬の基礎内の温度は30℃近くまで上がりますので、床下エアコンでなければ無視出来ていた基礎のベースから地中への熱移動が、全く無視できないレベルの熱損失になっていきます。

床断熱+天井断熱の家と、基礎断熱+屋根断熱の家だと気積がの大小による有利・不利などありますでしょうか?
C値を測定する時の分母が変わってきたり、UA値を計算する時の外皮面積が変わってきたりします。

非常に鋭い質問ですね。おっしゃるように、基礎/床、天井/屋根で気積が変わってきますので、例えばC値を測定する時の分母が変わってきたり、UA値を計算する時の外皮面積が変わってきたりします。一般的には分母が大きくなればなるほど、係数は下がりますので、床断熱+天井断熱の家よりも、基礎断熱+屋根断熱の家の方が、UA値やC値は下がりやすいです。ただ、それらの係数は下がっても、隙間の絶対値や、熱が逃げる外皮の絶対的な面積は増えておりますので、光熱費は基礎断熱や屋根断熱の方が増える事になります。
屋根断熱をするのであれば、小屋裏空間を上手に使って、勾配天井や、ロフト部屋を有効活用しないと勿体ない事になってしまいます。
参考にしていただければと思います。

予算の都合上、第三種換気システムを採用する場合、ダクト式とダクトレスのどちらがよいのでしょうか?
これは間取りによります。

家の中がワンルーム的になればなるほど、ダクトレスでも間に合いますが、個室や仕切りの多い間取りですと、ダクトを回したほうが良いです。予算だけを見れば、ダクトレスの方が安いですが、ダクトレスに合う間取りになっていなければ、空気のよどみが出来てしまい、家庭内でインフルエンザやコロナウイルスのパンデミックが起きる状態になってしまいます。

屋根材をガルバリウム鋼板にする場合、その下に貼るルーフィングは、耐久性とかを考えると何がおススメですか?
最も大事になるのは、屋根を支える野地板の下に通気層が30mm以上確保されているかどうかになります。

ガルバの屋根につきましては、最も大事になるのは、屋根を支える野地板の下に通気層が30mm以上確保されているかどうかになります。野地板の下に通気層がしっかり確保されていれば、ゴムアスファルト系などの耐久性の高いルーフィングを施工するのが良いかと思います。通気層を確保せず、透湿ルーフィングなどでごまかす施工もありますが、湿気対策性能も防水性能も全てが中途半端になってしまいます。
すみません何を言っているのか分からなかったら、少し調べてみて頂ければと思いますが、ルーフィングという薄い膜だけで屋根の性能を未来永劫に担保するという考え方がそもそもおかしいです。長い目で見るとルーフィングも交換すべき時が来る材料になります。その時に、生活に大きな影響が出てしまったり、莫大なお金がかかるような施工にしておかないというのが最も大事ではないかと思います。

太陽光発電を検討中です。予算が厳しい場合、リースはおススメできますか?
無料で太陽光の仕組みをお勧めしております。

予算が厳しくない場合でも、無料で太陽光の仕組みをお勧めしております。Looopやリクシルテプコ、京セラ関電エナジー他、無料もしくはリースで太陽光を載せる仕組みは沢山ありますが、これらはいい意味でここ数年しか通用しない限定的なビジネスモデルです。つまり今の時期に家を建てる方だけが使えるボーナス的な物ですので、使っておいた方が良いです。自費で太陽光を載せる人が初期コストを回収できる確率はそうそう高くありません。
太陽光発電の事を考える時に殆どの人は「円」の単位で物事を考えますが、太陽光発電で得られる本当の成果は「kWh」というエネルギーの現物になります。今後、エネルギー価格がどんどん高くなっていくにつれて、エネルギーの原資を持っていることが非常に有利に働くようになります。自費で10kW程度の太陽光を載せると300万円ほどかかりますが、無料やリースのしくみを使えばほぼゼロ円で太陽光が手に入り、10年後にはエネルギーの原単位を生み出す家に住むことが出来ます。
リースの会社はどこを選べばよいのかという話ですが、それは自分に合うか合わないかで決めてもらえれば良いと思います。目安として、自家消費が多そうであればリクシルテプコがいいですし、比較的節約生活を送っているのであればLooop、か京セラ関電エナジーでしょうか。
Looopはリース、京セラ関電エナジーは無料になりますが、自家消費や売電、買電のルールが微妙に違いますので、よくHPを見て確認してください。

自然素材の簾の雰囲気が好きなのですが、日射遮蔽をする際にスクリーンと比べて遮蔽率など大きく変わるものなのでしょうか?
すだれにするかスクリーンにするかは、好みで決めて頂いても良いかと思います。

すだれの評価に関しては、実は定まっているとは言い難いです。例えば日本の研究チームの評価では、すだれは外付けスクリーンよりも性能が高いという評価をされていますが、海外の研究チームの報告ですと、すだれよりもスクリーンタイプの物の方が遮蔽性能が良いという評価になります。
これは実験する環境によって評価が大きく異なるという捉え方も出来るかと思います。光の透過量という点では、隙間のあるすだれよりも隙間の無いスクリーンの方が優れているのは間違いありませんが、すだれは竹や葦といった細い中空パイプの植物で作られておりますので、素材裏面の温度はスクリーンよりも低いです。そこから放射される輻射熱の影響を考慮すると、すだれの方が高性能という結果もあり得る話です。
様々な条件によって前後しますが、窓から極力離して取り付けるスクリーンが85%程度の遮蔽率、すだれが75%程度の遮蔽率というのが現実的な数字ではないかと考えております。
ではこの10%の数字がどの程度の差につながるかという事ですが、冷房期で東西南面の窓が20㎡あり、300W/㎡の日射が300時間続くとします。すると、20×300×300÷1000(最後の÷1000はWh→kWh)=1800kWhというのが窓に当たる日射のエネルギーになります。ガラスの遮蔽性能が50%だったとして900kWh、更に85%カットのスクリーンだと135kWh、75%のすだれだったとすると225kWhがそれぞれ室内に入ってくる日射エネルギーになります。COP3.0のエアコンで冷房をした場合、スクリーンの場合45kWh、すだれの場合67.5kWhが日射熱を打ち消すための消費電力となります。電気代が28円/kWhの場合、スクリーンは1260円/冷房期、すだれは1890円/冷房期という計算になります。ちなみにスクリーンもすだれもない場合ですと、8400円/冷房期という数字になりますので、やはり日射遮蔽の工夫は必須と言えます。すだれにするかスクリーンにするかは、好みで決めて頂いても良いかと思います。

天井の断熱性能(部材、厚さ)の標準はどれくらいですか?
生活スタイルから性能を逆算して決めております。

物件によってバラバラですので標準の断熱性能というのはありませんが
現在進行中の現場ですと、R値6.3㎡K/W(高性能グラスウール16Kで240mm相当)が最低で、R値15㎡K/W(高性能グラスウール16Kで570mm相当)というのが最高です。住まい手が求める広さ、温熱環境、冷暖房費、生活スタイルから性能を逆算して決めております。あなたがこうありたいと願う暮らしを実現させるために必要な断熱の厚みを提供します。

だん05・06購読しました。高断熱・高気密住宅の勉強になります。他に、お薦めの本はありますか?
ありがとうございます。

だんにつきましては、01~04まで、どれも充実した内容になっておりますので、お勧めです。
他には「あたらしい家づくりの教科書」なども高断熱な住宅のメリットについて分かりやすく述べられてます。
もう少し深くという事になりますと、著名な方の本という事になります。実務者さんですと、エネパスの今泉さんが書かれたエコハウスはなぜ儲かるのかなどは、社会全体の事に絡めて書いてあり、多角的にエコハウスを考える事が出来ます。他にも松尾さんや西方さんなどが、エコハウスについての本を上梓されておられます。
学者さんの本ですと、北大の荒谷先生、室蘭工科大の鎌田先生、東大の前先生などが、一般の方向けのエコハウスについての本を書かれております。

高気密高断熱についてはそれらの本を読んでおくと、そこら辺の住宅実務者顔負けの知識が手に入るのではと思います。

しかし、家は高気密高断熱だけが全てではありませんので、色んな住宅作家さんの哲学に触れたりすることも良いかと思います。

夏は完璧な日射遮蔽が必須と言われていますが、完璧というのはどのような状態を指すのでしょうか?
冷暖房負荷は「数字」です。

私なりに完璧の定義を再考してみましたが、一日の中での瞬間的な窓からの直射光による取得熱が100W以下。という所かなと思います。強いて言えば3が近いでしょうか。光が当たろうが当たるまいが、最終的には冷暖房負荷で考えますので、数値に置き換えて考えます。例えば西側の面は瞬間的に600W/㎡程度の日射熱が降り注ぎます。横1.65m×縦1.1mで日射取得率が50%の窓が1つあった場合、600W/㎡×1.5m×1.0m×50%=450Wとなります。Q値2.0(UA値0.56程度)×100㎡(30坪)×10℃(夏の温度差)=2000Wというのが家全体の熱取得になりますが、そこに450Wがプラスされて2450Wが合計熱負荷になるという計算です。家全体ではそんなに影響がない様に思えるかもしれませんが、窓のついている部屋だけは極端に暑くなってしまいます。上記の窓にすだれやスクリーンを付けると約8割、日射取得が減りますので450×0.2=90W程度となります。ざっくりのイメージですが、それが完璧な日射取得だと思います。大きな窓+遮蔽部材でもいいですし、窓を小さくするでも大丈夫です。100W÷600W/㎡÷50%=0.33㎡ですので、縦0.5m×横0.3m=0.15㎡程度の窓2つであれば日射遮蔽が無くても直射光による熱取得を100W以下に抑えられます。
性能の高い家を求めるのであれば、パッシブデザインの型だけを覚えている人ではなく、数字を出せる人を探さないと難しいと思います。

耐震等級3+制震で検討しています。お薦めの金物などありますか?
商品名は色々あり過ぎますので、カテゴリ分けだけさせて頂きました。

耐震等級3+制振ですね。
私も両社は必須だと思っております。
制振につきましては大きく分けて2つの考え方で商品が開発されております。
①基本的に耐震金物だけど、許容できる力を超えたらわざと壊れて、それ以降は制振材として働くもの
②耐震性は全くないが、最初から制振材として働くもの
③その中間くらいの性能で、耐震性はギリギリカウント出来る程度のものであり、割と初期変形から制振部材として働くもの
①の物は耐震等級3を取るための構造計算に入れられることから、よく好んで使われます。②の物は構造計算上は無視されて、純粋に制振だけに効く形になります。
①の方が耐力壁としても計算できるので良いように見えますが、①の物が制振材として効くためには一定以上の負荷がかかって変形が大きくなってからになります、簡単に言うと大地震の時にだけ効くという事です。普段の細かな地震に対しては制振の建物にはなっていないという事になります。
②は地震に耐える力は一切ありませんが、わずかな地震からでも制振部材として効きますので、日常起こり得る地震で起きる内装のひび割れなどを防ぐ役割を果たしてくれています。
私としては、耐震等級3をちゃんと取ったうえで、プラスαで②の制振部材を使う方が、家の為には良いのではないかと考えております。
木造住宅で耐震等級3を取るためには、外壁面の構造用合板も内部の筋交いも必須に近いですので、特にこれでないとダメと言うものはありません。南北に長い家などは、窓面にコボットなどの鉄筋ブレース部材を使う事もあります。

①が壁倍率を2倍以上取れる筋交い式の制振ダンパー材
②は壁倍率を取れない筋交い式の制振ダンパー材や車のサスペンションの様な方杖式のダンパー材、制振テープ部材が挙げられます。
③は壁倍率が1倍程度の筋交い式ダンパー材です。

6地域の場合、UA値0.28で第3種換気かUA値0.34で第1種換気(全熱交換型)では体感としてはどちらの方が住み心地が良いのでしょうか?
気密がしっかりと取れている家(C値1.0以下)という前提でお答えいたします。

快適性という点ではそんなに変わらないと思います。
しかし、生涯コストという点ではUA値0.28+3種換気の家の方が50年で100万円程安いと思います。勿論設計によってはもっと差がついたりそこまで差がつかなかったりしますので、お住まいになる想定期間分の光熱費やメンテナンス費の試算を建築会社に出してもらってください。
足元の寒さが気になるようであれば、どちらの場合でも床が暖かくなるような暖房計画(床下エアコンや床暖房など)を採用するとなお良いですが、どちらが良いかについては、あなたがどのくらい寒がりかという事にもよりますので、そこは建築会社さんに数値を伴うしっかりしたヒアリングをしてもらった方が良いです。
UA値は下がれば下がるほどシームレスに家の中の温度ムラ、冷暖房コストなどが良い方向に変わっていきます。
一生涯、住宅を維持管理していく中で、よりコスパが良く、より後で触りにくいのは換気設備よりも断熱材の方です。0.3を下回るまでは、断熱材だけにお金を掛けたほうがいいです。

キッチンの換気扇(同時吸排換気扇)の設置場所は、第1種換気・第3種換気関係なく外壁に近い方がよろしいのでしょうか?
外壁に近い方が色々と有利だと思います。

省エネについてはそこまで
影響があるわけではありません。
しいて言えば、壁から離れていた方がファンの圧力損失が増えて
運転する為のエネルギーが若干増える事とくらいだと思います。

それよりも外壁までの距離が長くなる事により、ダクトも長くなり、
中にたまる油などの量が増える方が気持ち悪いなと感じます。


という事で、やはり外壁に近い方が色々と有利だと思います。

玄関扉の郵便穴は気密性から考えるとつけるべきではないように思いますが、郵便は外に取りに行くしかないのでしょうか?
キョーワナスタさんが発売しておりますが、、

玄関ドアに郵便受けが付属している商品ではお勧めできるものは全くありませんが、キョーワナスタさんが壁付けの断熱気密タイプの郵便受けを発売しており、少しは気密断熱が確保されているようです。
とはいえ、高断熱住宅に使ってもいいのかなという程度の断熱ですので、私は使ったことがありません。興味があれば使ってみても良いかと思います。

長期的なコストや温熱環境の視点からおススメの床材はありますか?質感として、暖かく感じる材質が
長期的なコストを考えた床材選びですね。

まず質感と温かみについてですが、
硬くて重い床材程、傷付きにくく、足の裏がひやっとします。
柔らかくて軽い床材程、傷つきやすく足の裏は暖かいです。

前者はタイルなどが挙げられ、後者は木材です。
木材の中でもナラなどの広葉樹は硬くて重く、
杉やヒノキなどの針葉樹は柔らかくて軽い傾向にあります。

また、いくら柔らかくて軽い床材を選んでも、そもそもの
室温や床の表面温度が低ければ、暖かさは感じられません。

長期的なコストという点では、まず床材を「一生モノ」と
捉えるかどうかが一つのポイントになってきます。

お寺の境内の床などは厚さ4cm以上の無垢材が使われますが、
あのレベルの物になりますと、少なくとも家を建てた世代の人が
死ぬくらいまでは長く持つ床になります。(紫外線や雨が当たらない前提)
建築の内装材については、一般に建物の想定使用期間と同じ耐久性を
持つ素材が、生涯コストで最も安くなる材料と言えます。勿論例外もありますが。
そういった意味では、杉の厚板は、花粉症も温熱も温かみも兼ね備えた床材と言えるかもしれません。
2階の床に関しては、耐震等級を考えるのであればどうしても24mmであったり28mmといった厚みの合板を施工することになりますので、あまり厚い床板を施工することは一般的には致しませんが、1階であれば、杉の厚板を使う施工もありなのではと思います。
今の技術の合板がどうなるかは、まだ分かりませんが、30年ほど前に施工された合板のフロア材などはどうしても合板の接着面が劣化し、人がよく歩く場所で床がたわんでしまうという例が多いです。
当時は12mmの厚みの床を1枚だけという施工も多かったので、
合板というだけの原因ではないかと思いますが、
層が剥離する可能性というのはゼロではありません。

ちょっと適切な回答になっているか自信がありませんが、参考にしていただければと思います。

暖房と冷房を両方つけると除湿できるとおっしゃっていましたが、エアコンの除湿ボタンはあまり効果がないのですか?
冷房のボタンを押すよりは効果があると言えます。

梅雨時などに起きる「温度は上げたい、湿度は下げたい」という状況に対しては、「除湿」の運転は意味の無いエアコンが殆どです。(一部高級機種で再熱除湿エアコンがあります。それであれば意味はあります)
暖房を付けない代わりに、テレビなどの家電製品が相応に発熱してくれていれば効果がある事もあります。
ただ、冷房のボタンを押すよりは、温度が下がりにくく湿度が下がりやすい為、多少なりとも効果があると言えます。

エコキュートでおすすめのメーカーはありますか?率直に効率のいいものだと嬉しいです。
コロナ社の物が効率が良いと国が認めています。

率直な効率だけを言うのであれば、コロナ社の物が現状では最も効率が良いと国が認めています。申請時もそのように申請が出来ます。

しかし、諸外国のヒートポンプ式給湯システムと比べ日本のエコキュートは、その存在自体がよくわからないものになってしまっておりますので、もしよければ、エコキュートの仕組み等々はその誕生の背景やこれからの予想も含めて知っておかれることをお勧めします。
率直な効率よりも、その使い方、使い時の方が省エネ性能に大きく影響してきますので、エコキュートをどのようにコントロールしているのかという制御プログラムの優劣は無視できません。

SW工法は貴社以外で修理等をお願いすることになった場合、対応できる工務店を探すことは容易でしょうか?
容易に探せるかと思います。

スーパーウォール工法というのは、LIXILが販売している構造用合板に断熱材がセットになったパネルを使っているというだけのものになります。他の物と比べて「工法」という名前を付けるまでもない様なレベルの物ですので、普通に気密断熱をやって構造用合板で耐震を取っている会社であればどこでも扱えます。

防音室を採用することで冷暖房計画等の設計に影響を及ぼす事項はありますでしょうか?
どの程度の防音室を検討されておられるのかというのが大きな要素になります。

どの程度の防音室を作るかによりますが、家の外に対して30㏈程音を下げる程度の事でしたら、UA値0.3程度の断熱とC値0.3程度の気密で出来ると思います。その場合は特に個別の冷暖房計画は必要ありません。
家の室内同士でも音が聞こえない防音室を作ろうと思うと、非常に大変でして、冷暖房計画は当然その部屋だけの個別のものでなくてはいけません。
どの程度の防音室を検討されておられるのかというのが大きな要素になります。作り手と住まい手が「防音室」というイメージだけでやり取りをすると高い確率で失敗します。双方がお互いに数字を示し合う事が大事です。

外構の人工芝と天然芝のメリット、デメリットを知りたいです。
個人的な好みで言いますと、天然の方が好きです。

人工芝
メリット:手入れが少ない、冬でも青い
デメリット:熱い、劣化後は見た目が悪い

天然芝
メリット:涼しい、肌触り、人口より安価
デメリット:きれいにしようと思ったら手入れが大変。ムラが出来る。

ざっくりとこんなイメージです。
個人的な好みで言いますと、天然の方が好きです。すぐに刈り込む人も居ますが、ふさふさに生えそろった芝に寝転がるのは、手間も要りませんし、気持ちいいです。天然芝を植えて、水だけやって放置した状態が好きです。
人工芝は寝転がると熱いので、あまり好きではありません。

気密性能が高い住宅のレンジフードはどのように選ぶと良いですか?
選択肢は大きく分けて二つあります。

同時吸排気型の換気扇を選ぶか、シャッター付きの排気専用ファンに差圧式の給気口を設置するかです。

キッチンのレンジフードは弱で運転しても、その他の全ての換気扇を足した風量よりも沢山空気を動かす機種が多く、計画換気に大きな影響を及ぼします。
同時給排でも差圧式給気口でも、効果的に空気をショートサーキットさせる事が目的です。語弊を恐れずに言えば、家全体の暖かさ涼しさを確保するために、キッチンに立つ人は暑さ寒さを我慢してねという考え方です。
どちらでも大丈夫なのですが、第三種換気で、小屋裏エアコンと小屋裏給気口があり、キッチンが1階についている場合、差圧式の給気口を設ける事で冷気の降り方をコントロールすることが可能になります。
文字だけではとても言い表せませんが、無難に行くなら同時給排、目的を持って攻めた換気空調を行うなら差圧式も有りかと思います。

また、例外的に殆どキッチンを使わない人に限り、内部循環式の換気扇を使うという選択肢もあります。

全熱交換換気を採用する際のダーティーゾーンの換気計画はどのように考えていますか?
ダーティーゾーンから排気するという考え方はあまり変わりません。

第一種換気でも第三種換気でも、ダーティーゾーンから排気するという考え方はあまり変わりません。ただ、お風呂に関して言えば、冬場にその熱量と水分を捨ててしまうのは非常に勿体ないと考えております。逆に、夏にそれだけの熱と湿気が家の中にある状況もあまり好ましくありません。

第一種熱交換換気を採用する場合は全熱交換式の物にして、夏はさっさとお湯を捨てる。冬は少なくとも冷めるまではお湯を捨てないという生活の仕方をお勧めします。

第三種換気を採用する場合は、内気循環型ファンと通常の排気専用ファンの両方を浴室に取り付けるという方法を採用し、夏は排気ファンだけを動かしっぱなし。冬は内気循環ファンだけを動かしっぱなしという生活をお勧めしております。

内気循環をする場合、代わりの排気をどうするか考えないと家の中全体で空気がよどんでしまう可能性もありますので、注意が必要です。
家全体の換気のつじつまが合っていないとどこかにひずみが出ますので気を付けてください。

手刻みの伝統工法の保存、継承についてどのようにお考えですか?また現代建築において、一棟建てる際のプレカットと手刻みのバランスは常に変化するものなのでしょうか?
鋭い質問をありがとうございます。

現段階で弊社は手刻みの伝統工法の保存、継承については比較的積極的に取り組んでいる状態です。来月には弊社の20代の社員大工が2名、刻み技術の全国技能競技会に出場致します。

ただ、今後はどうかとなりますと、残念ながら仕事の必須スキルとしての継承は難しいと考えております。

これは大工技術に限らず、すべての伝統的な技術は次第に機械がその担いをすることになってくるからです。
昔は飛脚など走る事が職業になった時代もありましたが、現代では走ることはスポーツなどのレクリエーションの一環です。
弊社のある岐阜県では「鵜飼い漁」が有名ですが、昔は生活の糧を得るための一つの仕事であったのが、今は宮内庁が無形文化財として保護する観光資源です。
同様にカンナで木材の表面を美しく仕上げる技術も最近ではほぼ機械が行い、「削ろう会」などの有志の方が、本業と趣味の境界があいまいな中でなんとか技術の継承を行っている状態です。

今後、個人住宅の業界においては、伝統工法への回帰よりも、さらなるプレカット化、ユニット化が進みます。この流れの最も大きな要因は、人手不足による労働力を補う為です。
手刻みの伝統工法の技術継承は普段の仕事を通してではなく、20年おきに行われる伊勢神宮の式年遷宮などの行事により、担われていく事は想像に難くありません。

返答をまとめますと、伝統工法の保存継承は大切な事であると位置づけてはおりますが、仕事の必須スキルとしてとは考えておりません。
また、現代建築においては、プレカットの割合は今後ますます大きくなっていく一方で、手刻みの割合は減っていく一方になります。

貴社では大物の布団を干す場所はどのように想定されますか?布団乾燥機やレイコップなどの機器の使用も選択肢に入りますか?
あえて誤解を恐れずに言うと、布団を干す必要が無くなります。

布団を干す目的は布団を乾燥させることです。布団が湿る原因は主に人体からの水分放出になります。夜寝ている間に0.5L程度の水分が布団に浸み込みますが、日本の気候ですと年中布団は乾きにくい為、外に干すというのが文化として定着してきました。しかし気候が乾燥して「まともな家」に住んでいる国では布団を干すという文化自体がありません。ちなみに日本でも北海道では布団を干す人は居ません。必要が無いからです。世界中で布団を干すという行為を行っているのは日本の本州以南に住んでいる人たちと、中国の一部地域の人たちのみです。私たちの方がマイノリティです。
冬に適切に暖かく、夏に適切に除湿が出来る家であれば布団を干す理由は「太陽に当たった匂いを嗅ぐのが趣味」くらいのものになってしまいます。
むしろ、羽毛や毛布などの紫外線に強くない素材をあえて外に晒すのは寝具の劣化を促進させる結果になってしまいます。朝起きたら布団を半分めくって、敷布団の寝ていた部分を空気に晒すだけで通年大丈夫です。
心配であれば布団乾燥機を使っても良いと思います。
ちゃんとした家であれば、その辺の常識も変わります。

吹き抜けがない場合、エアコンによる各階での冷暖房計画で注意する点はありますか?
結論だけ言いますと、それぞれの階で最も気積の大きな空間にエアコンを取り付ける事です。

家の中の冷気暖気の移動は、空気の持つエネルギー差×移動する空気の量によって決まります。
26℃60%の空気の中に11℃100%の空気が400㎥送り込まれたとき、場の空気エネルギーは約12.96MJ(3.6kWh)低下します。これが、エアコンがやっている冷房の仕事内容になります。
各部屋には換気の為の空気の循環がありますが、この循環量はエアコンの風量と比べ非常に小さいです。扉を閉めていると大体20㎥/h程度の空気しか動きません。この空気の流れに乗せて6畳用エアコン(2.2kW)の冷気を運ぼうと思うとほぼ絶対零度(-273.15℃)の温度の空気を送り込む必要があります。
部屋のドア(縦1.9m横0.6m)を開けておいた状態で廊下が22℃70%室内が26℃60%だったとすると、450Wの冷気を伴った空気移動が発生します。高断熱の家で、適切に日射遮蔽が行われていれば、一部屋を冷房するのに十分なエネルギー量になります。
エアコン冷暖房計画を突き詰めていくと、エネルギーをどのくらいの温度と風量に分けて目的の場所に届けるのかという話になります。これもつじつまが合っていないとやはり思うように冷えません。

部屋干しで布団が乾くことで布団のダニのリスクは低くなるのでしょうか?
家全体が高温高湿にならなければダニの繁殖は抑えられます。

ダニの繁殖は夏場の高温高湿な状態で活発になりますが、そもそも家全体が高温高湿にならなければダニの繁殖は非常に抑えられます。
勿論湿った布団もすぐに乾くためベッドに敷きっぱなしで大丈夫です。
どうしても気になるようであれば布団乾燥機やレイコップを使っても良いですが、殆どの家庭で、そういったことは全く気にせずお過ごしいただいております。性能不足、換気不足の家では室内の空気環境は非常に悪いものになりますが、適切な性能を持った建物で適切な空調を掛ける事により、とても衛生的な生活を送る事が可能です。

目安として夏場は28℃以下湿度60%以下(絶対湿度14g/kgDA以下)で過ごすようにしていただければ大丈夫です。
地域の気候によっても違いますが1日に約20リットルの水分を室内から室外に捨てると上記のような環境が実現します。
温度はともかく、湿度を下げるのは家の性能や設備の選定がしっかりしていないと非常に大変です。

しっかり計算してくれる建築会社さんをさがしていただければと思います。

キッチンやトイレなど水回りの床材でおススメはありますか?
前提条件によってお勧めするものは随分変わってきます。

一般的にはトイレですとクッションフロアを使うことが多いような気がしますし、キッチンはフローリングが多いです。

トイレは使用する男性が立って用を足すのか座って用を足すのかで、その汚れ方は随分変わってきます。座って用を足される家庭であれば、クッションフロアではないものでも大丈夫かと思います。

キッチンも水跳ねが気になるとか、油汚れが気になるのであれば、フローリングではなくクッションフロアや長尺シートなどを選んでも良いかと思います。家で天ぷらや唐揚げを作るかどうかなどが判断材料になってきます。

水回りで気になっていることや心配なことを教えていただければそれに対応したおススメをお応えします。

木製玄関ドアでおススメはありますか?メンテナンスが大変だと思いますが、やはり雨で濡れにくい設計が大事になってきますか?
気にしていただきたいのは雨と陽当たりです。

木材は雨と紫外線で変化していきますので極力雨と紫外線を当てない方が良いです。
性能がしっかり出ればどこのメーカーのものでもOKです。
ユダ木工さんやガデリウスなどを使ったことがあります。
北海道にある「ノルド」さんと言う建具メーカー
北陸のキマドさんと言う建具メーカーの玄関ドアは
機会があれば使ってみたいなと思います。

ちなみにメンテナンスですが、理想を言えば、最初は細かくメンテナンスを行い、塗膜の厚さや浸透するオイルの量をぐっと増やしておくと、比較的長持ちいたします。車の塗装も傷んでからコーティングをするよりも傷む前にコーティングをかけてしまった方が長持ちするのと同じです。

土地の南面が幹線道路に面しており、防音面で不安です、設計上で注意できる点はありますか?
音はざっくりと低い音と高い音に分けて考える必要があります。

高い音とは、タイヤの走行音の「シャー」と言う感じの音になります。低い音とは、大型車のエンジン音や走行による振動を伴った音になります。

高い音を防ぐために最も大事なのは、密閉性です。音楽を聞くときにイヤホンだと高いシャカシャカ音が漏れますが、耳を覆うヘッドホンタイプですと、高い音はほぼ漏れません。窓を機密性の高いものにする、換気の吸気口をその面に持ってこない、持って来る場合は外壁通気層からの導入にするなどの対策が有効です。

低い音を防ぐのは躯体の振動を止めることが大事です。地面が車の振動に合わせて揺れてはどうしようもありませんので、地面の振動を止める目的も併せて地盤改良を行なったり、支持杭を打ち込んだりします。木構造の硬さを上げる目的も併せて耐震の等級を上げたり、揺れにくいようにしていきたいです。また、外壁の素材を重く、厚いものに変えたり断熱材を比重の大きな材料にするのも有効です。

まとめますと、家を丈夫でどっしりと作っていくこと、隙間をできる限り塞ぐことに気をつけていくと良いと思います。

また、事後の対策として、ノイズキャンセル機能のあるスピーカーを設置するということもできます。今はまだ種類も少なく高価ですが、どんどん金額は下がっていくのではないでしょうか。

最後に、逆転の発想で、室内を絶えずうるさい状態にしておくという対策もあります。一定以上の音が絶えず出ている状態であれば、音にだんだん耐性がついていくため、相対的に音が気にならなくなります。

長く使える円形のダイニングテーブルを探しています。おススメのメーカーはありますか?子供がまだ小さいので、木工製品だとすぐに傷つきますでしょうか?
是非お勧めしたいのは、飛騨高山の家具になります。

ダイニングテーブルですね。
お勧めのメーカーも、何を求めるかによって変わりますが、是非お勧めしたいのは、飛騨産業さんはじめとする、岐阜県は飛騨高山の家具になります。
ちなみに、傷が付くのが嫌であれば木工製品は選ばない方が良いです。
金属脚にガラス天板を組み合わせたほうが余程傷が付きにくいです。
しっかりしたものを買って、傷や染み等も含めて愛着を持っていただき、世代を超えて使うくらいの心のゆとりがないと安物買いの銭失いになりかねません。
毎年バーベキュー用の折り畳みテーブルセットを買い換えれば、定期的に全く傷の無いダイニングテーブルになります。極端に言えばそういう事です。

床下自主点検のために基礎の高さは何センチ以上必要でしょうか?
長期優良住宅のルール上は床下の空間は有効で300mmの高さが必要となっております。

しかし、住まい手の方が自主点検で潜るとなった場合、体格によっては300mmでは通れないという事も発生致します。床下をしっかりと点検できるものにしようと思うと、有効で600mm程度(ダイニングテーブルの下の空間くらいの高さ)があった方が良いです。しかし、今の日本の家づくりでそこまでの空間を作る事は、非常に稀です。
将来的には床下空間の高さもどんどん高くなっていくのではと想像しております。

耐震等級3、高気密高断熱にすると一階の南側窓面積が小さくなると聞いたことがありますが本当ですか?
本当です。

窓は断熱的にも耐震的にも弱点になります。無制限に窓を付けて耐震等級も3が取れるという事はありません。特に、南北に長い建物になる場合は、1階の南側の窓は思うように取れないことが多いです。

高気密高断熱にする事と、窓が小さくなることは関係がなく、耐震等級3を取ることだけが窓の大きさに関係してきます。

ただ、この手の話が、間違って伝わりやすいのは、質問者さん含めて殆どの方が、数字を入れずに話をするからです。例えば、南の間口7mに対して、耐震等級2であれば窓部分が4m壁部分が3mのバランスが可能だったのが、耐震等級3にすると、窓部分が3m壁部分が4mのバランスになりますなど、具体的な数字を入れないで「大きくなる、小さくなる」「思うように窓が取れない」という定性的な話をしてしまいますと、答えている人は、全面ガラス張りは流石に無理というイメージで話しているけども質問している人は、人の頭も出ないような窓しかつかないと受け取っているなどの齟齬が生じます。

具体的な質問には具体的な答えが返せます。抽象的な質問には抽象的な答えしか返せません。

質問者さんが思う南側の窓の大きさが分からない以上、答える側としては安全側を見て「窓は取れない」と答えるしかありません。

アメリカカンザイシロアリの被害が拡大している様ですが、新築時に何か対策をされていますか?
これは厄介な問題ですね。

現在の所、気にされる方は全棟ホウ酸処理を勧めるという形になります。建物を建てる際には様々なリスクを天秤にかけて予算の使い方を決めますが、質問者さんにとって、カンザイシロアリのリスクがどの順位に来るかによって、予算が回る/回らないを決められたら良いかと思います。
恐らく日本で一番白蟻の事を研究している京都大学の吉村教授は、外来種であるカンザイシロアリの対策は、根絶させる事であり、地域自治体全体で取り組まなくてはならないと言われております。マクロな話をすると、これ以上アメリカから木材や古家具を輸入しないというのが、最も現実的な対策になります。つまり、国産の木材を使って家を建てるという事が、まわりまわってカンザイシロアリの撲滅につながります。

パッシブハウスジャパン工務店の特徴は高気密高断熱省エネ、日射取得、遮蔽、接着剤が少ない建材、札幌時計台のように長持ちする外壁、シロアリのメンテ費用がかからないとかでしょうか?
会員工務店さんの家づくりは様々です。

そうですね。概ねそのような意識の工務店さんが多いと思います。ただ、会としてそういう取り決めがあるわけではありませんので、会員工務店さんの家づくりは様々です。

凰建設さんのような高気密高断熱住宅で、冷え性には床暖房は必要でしょうか?
いらないともいるとも、どちらも言えません。

あなたがどの程度の冷え性で、どのような環境が必要なのかをあなた自身が説明できない、もしくは建築会社が読み解けなければ、結局どのような環境を作っても当てはまらないです。

基本的に床暖房は極力お勧めしておりません。イニシャルコスト、ランニングコスト共、暖房器具の中では最も高い部類に入るからです。
しかし、床暖房でないと絶対にダメだという人が居る事も事実です。

イメージで話しますが、1000人に1人の冷え性とか、そういうレベルの
人であれば、床暖やむなしです。

ただ、そういう人は既に日常生活の中で大変な苦労をされておられるはずです。
まともに遊びに行くとかそういう事が出来ないレベルの物です。

もし、あなたが世間一般並みに、喫茶店やレストランに入ったり、電車やバスに乗ったり、ショッピングモールに遊びに行く事が出来る程度の冷え性であれば、床暖房は無くても大丈夫です。

まずは自分がどんな時に足元の寒さを感じるかという事を意識して生活され、それを建築会社さんに伝えてみる事をお勧めします。

具体的に伝われば、具体的な返答があると思います。抽象的な事しか伝えられなかったら、抽象的な対策になります。

新築でのシロアリ対策は加圧かホウ酸か何が良いでしょうか?
何が「最適か」が重要です。

これはものすごく沢山の考え方がありますので、一概には言えませんが、
各種論文を読み解く限りでは、日本の岐阜において最も永続的に効果のあるシロアリ対策は、木材の乾燥状態を保つことになります。

勿論薬剤を使っても良いとは思います。

じゃあ、木材の乾燥状態を保つためにどういう工夫をして、どういう効果が見込めて、その時のシミュレーションは妥当かどうかという検証をして、、、
と、誰もやらないので、結局保証のある薬剤に頼るしかなくなります。

自信が無ければ強い保証の薬剤に。自信があれば弱い保証の薬剤に。
だから、その建築会社さんがお勧めする物が、その建築会社さんで建てるのであれば最も良いものになるはずです。

一概には言えません。何が良いかではなく、あなたの場合に何が「最適か」で決まります。

小屋裏エアコンだけで全館冷暖房することが出来る会社もあると噂で耳にしました。本当にできるものでしょうか?
きちんと設計ができていれば大丈夫なのですが…

床下エアコンの冷気を小屋裏に送り込むやり方があるのと同様に、小屋裏エアコンで作った暖気を床下や1階に送り込んで暖房をするやり方も存在します。きちんと空気のエネルギー差の設計が出来ていればそれは大丈夫なのですが、きちんと出来ていない例の方が多いですね。

土地選びにおいて重視していること、外せないことはありますでしょうか。私は、災害リスクが低いこと、人口が減少していないことです。
私も同じです。

その二つは同じように気にしておかなければなりません。
またもう一つの観点として、将来的に自分が管理すべき不動産を増やさないという事です。両親祖父母は勿論、親戚筋から、将来自分が相続することになりそうな土地がある場合は要注意です。
核家族化少子化が進み、思わぬところから土地や建物を相続することも起こっております。そのような土地がある場合は、今の時点で新たに不動産を購入することはよくよく検討した方が良いです。その土地に家を建てたほうが、何年か待ったとしても生涯で家や土地に使うお金は少なくて済むことが多いです。

内と外を繋ぐためにデッキを作るという話をよく聞くのですが、デッキを作る以外に良い方法はありますか?
外と内をつなぐための伝統的な空間が「縁側」です。

私が思う最も良いのは縁側の内側が断熱気密ライン、縁側は外という形で作っておき、夏冬それぞれの気候に備える事だと思います。
庇を2m程度伸ばして空間を作るだけでも非常に良いつなぐ空間になるかと思います。

一種のダクト式換気で、OAに電子集塵機をつけている事例を見かけるのですが、集塵機があるとダクト清掃や熱交換素子交換の頻度は下がるものですか?
はい、下がりますね。

ただし、電子集塵機の本当に必要な地域なのかどうかはちょっと考えてみてください。
田舎の空気が綺麗なところであれば普通のフィルターで十分ということもありますので。

凰建設さんは大工育成型?それとも傭兵型?
これで弊社が傭兵型だったらちょっと残念ですよね。

凰建設は60年前の創業時から一貫して新卒大工さんを採用し続けている会社となります。弊社の大工さんの平均年齢は28.8歳です(2020年現在)
一番若い大工さんで19歳です。

可変防湿気密シートという物は、梅雨時期に壁全体から湿気が入ってきてしまうのではないかと思ったのですが、エアコンを上手く使えば、コントロールできる範囲のことなのでしょうか?
これも非常に微妙なところですね。

夏型壁体内結露を起こしてしまうくらいなら、まだ室内に湿気を流入させた方が良いと思いますが、それでも暑い時期には1日に1リットル~の湿気流入が起きる可能性があります。26℃60%程度の環境で良ければ、そんなに気にしなくても大丈夫ですが、夏に40%台の湿度をと考えると、可変防湿シートが少しネックになってきます。どんな室内環境を作りたいかどうかで、最適な壁体構成も変わってきます。

玄関ドアについての質問です!片開きドアと親子開きでは気密性能はかなりの差がありますか
かなり、の定義は人それぞれで曖昧ではありますが、

かなり、の定義は人それぞれで曖昧ではありますが、親子ドアですと、気密は0.05cm2/m2程度落ちると考えて頂いても良いかと思います。JIS的には0.1cm2/m2落ちるかどうかという所です。

過去の回答で「ガルバリウム鋼板はコーキングを使わない、使うとしても換気などの開口部」とのことでしたが、外壁の入隅や出隅、サッシ周りなども使用しないのでしょうか?
はい、使用しません。

外壁面に露出しない、防湿や気密の為のコーキングは存在すれど、雨水侵入を防ぐ意味でのコーキングは致しません。

いぐさ畳でも床下エアコン設置は問題ないでしょうか?
いぐさ畳でも床下エアコン設置は問題ありません。

いぐさ畳でも床下エアコン設置は問題ありません。わずかではありますが、畳が暖かくなりますので、気持ちいいです。

これから住むのが30年以内ならG1がコスパ的にもベストとお聞きしましたが、ランニングコストの面からみても、少し無理をしてG2グレードにしておくのはやはり無駄なのでしょうか?
あなたが建てた家はあなたが亡くなられた後はどうなりますでしょうか。

0年以内なら生涯コスト的にG1がベストというのはその通りですが、あなたが建てた家はあなたが亡くなられた後はどうなりますでしょうか。
戦争が終わって以降、日本人は自分の事だけを考えて家を作ってきました。その結果が今の空き家問題です。G1に満たない家を作るよりははるかに良い事だとは思いますが、自分の家を受け継いで住む人たちの事を考えてみるのはいかがでしょうか。
また、G1でいいやという家にしますと、水回りの窓が割と高い確率で結露致します。樹脂窓を使わなくても建てられるからです。
毎日の生活の豊かさはG1とG2、またそれ以上になった場合も全然違ってきます。昨日も兄弟で集まり、等級4の家に住んでいる人、G1くらいの家に住んでいる人、G2くらいの家に住んでいる人、G3くらいの家に住んでいる人が家に対する感想を言い合いましたが、この時期の寒さに対する感想は全く違っていました。

高気密高断熱の家に住むとアレルギーが改善されたり健康寿命が延びるなどのデータがあると思いますが、例えば日本より住宅性能基準が高い海外では日本以上に健康改善や健康寿命が延びているんでしょうか?またそういったデータを見れるサイトはありますか?
最も有名なのはイギリスが実施した大規模国民調査ではないでしょうか。

最も有名なのはイギリスが実施した大規模国民調査ではないでしょうか。
また、一昔前に良く言われた、スウェーデンでは、お医者さんに掛かると「どんな家に住んでいますか」と聞かれるというのは、20年くらい前までは当たり前にあったようです。その後、暖かい生活が当たり前になってからの世代は聞かれたことが無い人の方が多いようです。

データが見られるサイトとなりますと、外国語ですので何ともですが、ちょっと調べれば各国の室温を比較してプロットされた世界地図データなどはすぐに出てきますね。
岩前先生の論文は普通に検索すればダウンロードできます。

第一種換気で全熱式を採用する場合、たばこの匂いは家中に広がってしまいますか?
どんな熱交換素子を使うかにもよりますが、煙草の臭気が戻ることは大いに考えられます。

また、煙草のヤニの成分などはてきめんに熱交換素子を詰まらせますので、メンテナンスの頻度はかなり高くなります。
家の中で煙草を吸うのであれば、熱交換換気やダクト式の空調は全くお勧めできません。普通の第三種換気にしておいて、吸排気のフィルターをマメに変えたほうが良いです。

基礎外断熱についてどう思われますでしょうか?
弊社の場合は基礎外断熱2割、基礎内断熱8割、床断熱が100件に1件あるかどうかという割合になります。

会社の社屋は基礎外断熱にて建てられた20年前の木造建築物になります。特に白蟻にやられたという事は有りません。
やはり、リスクが高いという点は認めざるを得ないと思います。
ただ、断熱性能を突き詰めて考えていくと、基礎内断熱による熱橋は無視できない物になっていきます。UA値が0.3前後の建物であれば基礎内断熱でもいいかなという気が致しますが、UA値が0.2前後の建物を目指すのであれば、基礎の熱橋が惜しいなと感じます。(詳しくは計算です)
基礎外断熱を安易にやり始めた人が事故を起こしたので、悪いイメージが付きまといますが、昔から断熱に取り組んでいる人がきちんと施工した基礎外断熱で蟻害が大変な事になったというのはあまり聞きません。

半外付けサッシを使用する場合、湿式外断熱工法が交換後の補修もやり易いような気がしますがどうでしょうか?ユーロサッシも検討してのですが、あまりに高すぎるのと台風が強い地域なので内付けサッシに抵抗があります。
私が半外付けのサッシを施工する際は、あえて付加断熱を2段階処理にして、後からでも何とか交換できるようにとは考えて施工をしております。

そうですよね、輸入サッシ、価格が跳ね上がりますよね。
私が半外付けのサッシを施工する際は、あえて付加断熱を2段階処理にして、後からでも何とか交換できるようにとは考えて施工をしております。
EPS断熱材は切り貼りもしやすいので、おっしゃる通りそれらの工法も後からやりやすい物の一つではあると思います。
ただ、贅沢を言えば、EPS断熱材による湿式外壁は、ヨーロッパの様に、厚みを15cmとか20cm取る事に真価が発揮されますので、厚さ数cmの日本のやり方はちょっともったいないような気も致します。
この辺の試行錯誤は終わりがありませんね。

また、内付けサッシが台風によって漏れるという事はしっかり施工していればありませんが、内開きサッシはあまりに強い風と雨を受けると、ほんの少し、水が家の中に入ってくることはあります。内開きサッシを取り付けられる場合は、台風の日に、窓の下にスポーツタオルを敷いておくと良いかもしれません。

建売のような性能が比較的低いであろう物件であっても、築20年以内で劣化が少なければ新築よりもコスパ良く高性能な物件が可能なのでしょうか?耐震なども考えると、逆に新築よりもあるいは新築並みに費用がかかるので新築の方が費用的にも良いということにはならないでしょうか?
耐震等級3を目指すと、かなり大掛かりな施工になりますので、難しいかなと思いますが、

耐震等級3を目指すと、かなり大掛かりな施工になりますので、難しいかなと思いますが、現行の耐震等級1かつ断熱をG2グレード程度にという事でしたら、築浅の物件をリノベした方がコスパ良くできる可能性が高いです。勿論、インスペクションをして、構造自体の劣化が無いか、補強不可能なダメージが無いかを調べてみるのは必須です。
デメリットとしては、やはり設備や間取りが新築の様に自由にならないという事ですね。

気密測定を普段しない工務店は、ドアを閉めた状態で薪ストーブの火がつきにくい、シンクの水が流れにくい、ドアが開いたらスムーズに水が流れるから気密測定しなくても高気密住宅と言いますが合っていますか?
絶対にダメだとは言いませんが、私の周りにはそういう工務店はおりません。

模試を一回も受けたことは無いけどもクラスの中では頭が良い方だから東大合格間違いなしと言っている受験生をどこまで信用するかみたいなものでしょうか。

電気の線を断熱材を通さずに配線する方法で家を建てる場合は、省令準耐火にできなくなりますか?
これはかなりグレーです。

お客様が建築の請負契約とは別に依頼された第三者機関の方と相談しまくって、これなら省令準耐火と言えるだろうという施工をしたことはありますが、火災保険が安くなるメリットを100年分以上食いつぶす防火施工費用が掛かりました。

珪藻土や漆喰の壁は調湿効果があり、湿度が保たれるイメージがあるのですが、それは冬場に加湿器を使わなくても大丈夫な程度なのでしょうか?(湿度が50~60%あれば加湿しなくてもいいと思っています)
水が無ければ湿度は絶対に上がりません。

水が無ければ湿度は絶対に上がりません。
漆喰や珪藻土はあくまでも調湿作用です。調湿というのは、ばらつく数字を安定させるという事です。湿度50%~30%の間でコロコロ変わる室内空気を40%で安定させるなどの効果の事を指します。
元々が40%~30%の間でうろうろするような環境であれば35%で安定させるというのが調湿効果という物になります。加湿と調湿の違いが分かっていない人が多いですが、まず絶対的に必要なのが加湿です。そのうえで、湿度の変動を安定させたいのであれば、漆喰や珪藻土を使うという事になります。薄い珪藻土や漆喰では、一般の人が思うような効果が出ないことが殆どです。

可変調湿気密シートの長期耐久性ってどうなのでしょうか?そもそも、気密シート無しでも内部結露しない壁構成が必須のように思えるのですが。
こちらは、私も同様の問題意識は持っておりますが、現状では分からないというのが正直なところです。

一般的に物質の劣化原因は、熱、水、紫外線になりますが、そのうちの熱と紫外線から守られているのが気密シートの施工位置になります。残りの、水による劣化がどの程度なのかは耐久性試験の結果からも分かりにくい商品が多く、ひょっとするとやはり30年に1度はめくらないとダメな物かもしれません。
気候変動により結露が冬型から夏型にわずかずつではありますがシフトしてくることを考えると、また新たな壁体構成を考えていく必要が出てくる可能性も否めませんね。
勿論、防湿フィルムレスの構造を考えることも一つの回答だとは思いますが、それは防湿フィルムを使うよりももっと高等技術ですので、イメージだけで安易にやってよい物ではありません。

エアコンを新居に持っていくか、家主さんの承諾の元賃貸の旧居に置いていくか、何を判断要素にしたら良いでしょうか。
概ね5年以内が一つの判断基準になるかと思います。

概ね5年以内が一つの判断基準になるかと思います。稼働状況も影響してきますが、それよりも年数の方が大きいかと思います。

貴社の部屋側から見た壁構成はどのようなものでしょうか?よく使う現在の構成はありますか?
使う素材、厚みなどはケースバイケースです。

仕上げ→プラスター→配線層→断熱層→気密層→構造用合板→付加断熱→防火層→防水層→通気層→外壁下地層→外壁層
が標準的です。
使う素材、厚みなどはケースバイケースです。

気密層をボード気密とする場合、内側の防湿シートと連続して気密コンセントボックスを施工することは必須となりますか?
必須となりません。

ボード面が防湿層を兼ねる、断熱材が防湿層を兼ねるという施工も出来ます。しかし、そのやり方が出来るのは、十分に分厚い付加断熱がある場合のみとなります。

ガデリウスなど木製のドアですが、南や西など直射日光が当たる面では木が反り、変形の恐れがありお勧めしないと聞きました。これは本当でしょうか?
弊社でもガデリウスのスウェーデンドアは

弊社でもガデリウスのスウェーデンドアは北面にしか付けたことはありませんね。
ご自身でマメにメンテナンスが出来るのであれば、どの面に付けても良いかとは思います。

天井の仕上げを羽目板で考えています。良く使用される建材(メーカー)などありますか?
メーカーはありません。

地元岐阜県で、地元のおじさんが個人でやっている製材所から材料を貰ってきます。

土壁は調湿効果があると聞きますが、梅雨時期、多湿期も期待できますか?優先順位は高いですか?
優先順位は低いです。

非常に限定的な条件で、期待できます。優先順位は低いです。日本の家づくりは予算の全てを構造、断熱に掛けたとしても、まだまだ足りないくらい低レベルです。

中華料理屋で炒め物を週4ぐらい作ってますが、掃除を怠ると煙や油汚れはどうしても発生します。御社のような高気密高断熱住宅の、キッチン周りの間取り、換気設計、キッチンとリビングの設計の考え方を教えていただけますか。
その使い方でしたら、必須になるのはキッチンの換気扇は

その使い方でしたら、必須になるのはキッチンの換気扇は外壁面にくっついている事です。コンロ周りに勝手口や窓は無い方が無難です。オープンキッチンでも良いですが、せめて正面と側面に壁のあるキッチンにすると良いかと思います。換気扇はお掃除機能付きなどは採用せず、掃除のしやすさの1点に絞って探すと良いかと思います。タカラのホーローレンジフードなどは相性が良いかと思います。

構造体に桧は勧めていますか?また、住宅性能シミュレーションを採用していない工務店をどう思われますか?
岐阜の地元産材に東農桧がありますので、

岐阜の地元産材に東農桧がありますので、余程の理由がない限りは東農桧を柱に使うのが基本です。シミュレーションはしなくても家が建ちますが、やった方が良いです。シミュレーションと聞くと大げさに聞こえますが、要は計画と予測です。あなたは家づくりをするときに、会社選びも資金計画も間取り設計も、適当お任せ無計画で進めますか?
そういう進め方でしたらシミュレーションをしない会社さんでも何も文句は出ないと思います。
シミュレーションをしないで進めるなら住んだ後に「思ったよりも寒い/暑い/光熱費が高い」は言ってはいけません。

最近、吹き抜けの渡り廊下にうんてい、などデザイン部分で「キケンな家」を多く目にする気がしますが、そこにまつわる法令の有無、施主が欲しいと言えば付けてしまうのか?など業界の実情、ご意見をお聞きしたいです。
基本的に遊具というのは建築基準法の領域です。

基本的に遊具というのは建築基準法の領域です。ディズニーランドのビッグサンダーマウンテンも、近所の幼稚園のブランコも、建築基準法に則って作成されております。
ベランダなどの屋外に関する制限はそれなりにありますが、室内同士の落下などに関する規定は建築基準法ではそれほど厳しくなく、設計者の判断に任されているというのが実情です。
キケンな家が多いのは私も同感です。
が、それは設計者の判断なのか、住まい手が望んだことであるのかは何とも判断がつきませんので何とも言えません。
統計上、階段から落ちる人は沢山いますが、吹き抜けから落ちる人はほぼゼロですので、法律も自由意思に任せるというスタンスだと思います。
キケンな物は取り締まるべきという気持ちも分かりますが、行き過ぎると、どんどん世の中は窮屈になります。公園からは回転遊具がどんどん消滅していきます。
そこは自由意志でも良いのではと感じます。

新築の注文住宅で設計士がプラン前に建築現場の周辺などを目視で確認するのは必須ですか?グーグルマップでも良いですか?そしてそれは工務店選びの重要なポイントでしょうか。
最近では土地を見なくても設計が出来る状況が整って

最近では土地を見なくても設計が出来る状況が整ってしまっておりますが、やっぱりできれば土地は見たほうが良いかと思います。
土地を見に行くかどうかは家づくりが好きかどうかじゃないでしょうか。

地震に強くするには、耐震等級3と筋交いと制震ダンパーですか?ダイライトなどの面材は不要ですか?
外壁面の面材は必須です。

耐震等級はどちらでも取れますが、断熱施工的に外周部に筋交いがあると大変です。できれば面材で6面囲うような家が丈夫ですね。

好きな建築家さんはいますか?
札幌の山本亜耕さんです。

デザイン・性能がここまで高いレベルでバランスしている方はなかなかいらっしゃいません。
また作っている建物も最高に良いですが、何よりもその人柄です。地域を愛する姿勢、建築業界を愛する姿勢、後進を育てる姿勢に頭が上がりません。
自己の利益の為だけではなく、業界の為、社会の為に活動されておられます。
北海道の建築業界と本州の建築業界は、あまり交流をしてこなかったため、北海道の建築家さんは本州には殆ど名声が広がっておりません。
本州の建築家さんはデザインだけやればよかった。北海道の建築家さんは、断熱をやるのが大前提で、そのうえでかっこいいデザインをという環境で働いてこられましたので、そもそも断熱に対するベースの知識や技術は非常に高いものがあります。

どのような屋根形状であれ、屋根の全辺の軒は日射遮蔽だけでなく、外壁の汚れを防ぐ意味で有効ですか?
はい、外壁の汚れは軒の深さにより大きく変わってきます。

はい、外壁の汚れは軒の深さにより大きく変わってきます。

国産の3種換気の選定で考慮すべき点はありますか?現在、風量以外の点で後々メンテナンス、機器の交換などを考えて検討しております。
普通のパイプファンであれば

普通のパイプファンであれば後々でも交換するだけで終わりますので、メンテナンス性は気にすることはありません。
ダクト式の場合は、機器本体の交換が発生しますので、必ず機器本体+αのスペースが必要になります。それが無ければ、使い捨てのつもりで採用した方が良いです。

高気密高断熱の家は反響しやすくなるというのは本当でしょうか。もしピアノなど楽器を弾くことを想定する場合、対策など必要でしょうか。
外に出ていく音が無くなる分は、

外に出ていく音が無くなる分は、反響して中に入ってきますので、反響しやすくなるのはその通りです。反響したくないという事であれば、内装をなるべくふわふわした素材の物に近づけると良いです。反響音が少なくなります。

季節の太陽高度を基に軒の長さを設定されると思いますが、夏場の基準日は夏至に設定されていますか?また、期間とするといつからいつまでの日射を取得、遮蔽できるように考えられていますか?
夏至では意味がありません。

一年のうちで最も暑いのは8月の第一週になります。夏至+40日になります。この高度は夏至-40日と同じですので、GW明けくらいの太陽の角度と同じです。庇で日射遮蔽をする場合、お客様が暑がりか寒がりかにもよりますが、4/20~8/20位は南の窓に陽が当たらない期間と考えます。暑がりの人であれば、4/1~9/10くらいまでが陽の当らない期間です。
ただ、これもあくまで目安でして、最終的にはちゃんと計算して求めていきます。

樹脂窓に対しての交換しやすい外壁というのはどのようなものになりますか?
ガルバリウム鋼板につきましては、どちらかというと交換しにくい外壁

ガルバリウム鋼板につきましては、どちらかというと交換しにくい外壁になります。施工してある状態でも上手に切ったり貼ったりができる素材の方が、将来的な窓の交換に対してはメンテナンスが良いです。具体的には木材などの、鉄よりは柔らかい材料などです。
とはいえ、この点に関しての最適解というのは私自身でもまだまだ模索中ですので、何とも言えません。
樹脂窓+ガルバにするのであれば、せめて樹脂への紫外線量が少なくなるように、付加断熱にして外壁面よりも樹脂窓の方がへこんでいるような外壁の作り方をお勧めしております。

メンテナンスコストを考えますと、屋根、外壁、樋の素材をガルバリウムにすることが生涯コストを抑えることに繋がりますか?この場合、漆喰などは耐久性が異なるため混ぜるな危険でしょうか?
そうですね。素材を合わせるのはメンテナンスコストを抑えるためには有効です。

ただ、壁は漆喰、屋根はガルバなど、影響の少ない混ぜ方もありますので、絶対にやってはいけないという事はありません。
屋根材の耐久性の方が上に乗る太陽光パネルよりも短いなどの例が、混ぜるな危険です。
外壁の耐久性よりも、外壁にくっつける設備品の方が長持ちするというのも残念な例になります。

仕様によると思いますが、生涯コストの目安となる金額はどのように算定すればよいでしょうか?
日本の家の実績値として、年間60万円の維持費がかかります。

日本の家の実績値として、年間60万円の維持費がかかります。(税金、メンテ、光熱費、保険等々含む)60年住むと3600万円のお金がイニシャルコスト以外にかかってくる計算になります。
税金保険はあまり変えようがありませんので、メンテ費や光熱費について、しっかり設計者さんに積算してもらうと良いです。JBNさんがメンテ費の計算シートなどを配布しておりますので、そういったものを利用するか、ebifitという私が作った生涯コストシミュレーターを使っている設計者さんを探してください。

第3種換気を検討しています。静圧等の圧力制御の性能はどの程度を考慮する必要がありますか?その他スペックで確認した方が良い項目も教えていただければ幸いです。
換気扇の静圧はこだわった方が良いのですが、断熱の方がまずは優先…

換気扇の静圧はこだわった方が良いのですが、断熱の方がまずは優先ですし、これは住まい手はおろか、ほぼ全ての設計者はどのように数値を確認して設計に生かしてよいかは分かりません。換気扇の静圧で商品を選んでいる人は1000人に1人程度の割合じゃないでしょうか。
まずはしっかり気密が取れている事、暖房時の室内の圧力分布を計算してある事、換気扇の適切な流量が計算されている事が、設計時の確認項目です。
そして、住んだ後に、概ね1000ppm以下のCO2濃度でちゃんと暮らせているかというのがものすごく大事な確認項目です。設計がいい加減でも、住んだ後のCO2濃度がちゃんとしていればそれで大丈夫です。

もし仮に、今ある日本の戸建て全てが凰建設さんの標準的な性能基準になったとしたら、日本の温室効果ガス削減にかなり貢献することになりますか?
残念ながらそこまで貢献しません。

なぜならばそもそも家庭部門から排出されるCO2量がそこまで大きくないからです。(全体の14.6%)これがゼロか、少しマイナスになる位です(発電が消費を上回るとマイナスになります)ただし、やらないよりは勿論やった方が良いです。
家庭部門と併せて、オフィスや商業施設の断熱省エネ、再エネ導入、電気余りになったタイミングでのEV普及、これを完璧にやって、やっと日本全体の50%程度が削減になります。残った内の、単体で35%もの割合を占める、産業部門をどのように経済と環境を両立させていけるかに、2050年にCO2排出量がゼロになるかどうかが掛かっていると思います。

凰建設さんはリクシルのSWを使用されているようですが、SW工法は2×4工法のように外せない壁等により間取りが制限されることはあるのでしょうか?
大層な名前なので、特殊な工法に見られがちですが、…

大層な名前なので、特殊な工法に見られがちですが、断熱材と構造用合板が一緒になったLIXIL製の壁パネルを柱間に後から入れるだけという非常に単純なものになります。普通の在来工法の設計と変わることは何一つありませんので、制限が増えるという事は有りません。

基礎断熱で床下エアコンを採用しない場合、室内と床下の空気循環がなくなると思いますが、竣工後一年目の基礎コンクリートから大量に出る湿気対策はどのようなものが考えられますか?
しっかり気密が取れていれば…

しっかり気密が取れていれば床にガラリを数か所切っておくだけで大丈夫です。

基礎内断熱と基礎外断熱のどちらを採用するかは住む人の生活スタイルによると仰っていましたが、具体的にご教授頂きたいです。
大きな要素は日中に人が居るかどうか。

大きな要素は日中に人が居るかどうか。エアコンは常時onしてくれるかどうか、間欠運転にしたいかどうか。になります。
日中人がおらず間欠運転という使い方だと基礎内断熱の方が良いです。

土間部分のシロアリ対策はどのように行ってらっしゃいますか?
基礎内断熱の場合は立ち上がりの断熱を…

基礎内断熱の場合は立ち上がりの断熱を少し薄くして熱橋と断熱のバランスを取ります。基礎外断熱の場合は、熱のバリアラインと蟻のバリアラインをそれぞれ設定して対応します。

おすすめの照明器具があれば教えてください。
内装デザインによってもお勧めは変わりますが、…

内装デザインによってもお勧めは変わりますが、シンプル系ならダウンライト、モダン、洋風ならブラケットライト、インダストリアルに行くならダクトレール+スポットライト、アジアンならペンダントライトを照明の中心に据えたいかなと私は思います。

テレビアンテナと光回線では、生涯コストで考えるとどちらが良いでしょうか?
以前は生涯コスト的にアンテナの方が…

以前は生涯コスト的にアンテナの方が安かったですが、巨大台風などが日本を襲うようになった現在、アンテナは台風の被害を受けやすくなっております。台風が心配な地域であれば、ネット経由の物の方が安心感はあるかもしれません。

全館空調一体型換気となると、日本製だとダイキンの物などありますが、どのあたりがダメだと感じているのでしょうか?
ダイキンの物に限らずですが、日本製の物は、…

ダイキンの物に限らずですが、日本製の物は、日本で規定された数字は高性能を目指しますが、規定されていない物については「何をやってもいい」というような商品開発がなされます。例えばシステム内の漏気率などは非常に甘かったり、設定が無かったりする製品が殆どです。
総合的に良いものを目指す仕組みではなく、今のルール内における良い物を目指している製品が多いです。

エアコンのAPFは良いですが、冷媒温度が下がらず単体での除湿力は低く(家庭用エアコンの場合)、それを補う形でデシカなどを使いますが、熱交換効率以上に加熱エネルギーを膨大に使う設備な為、快適性は上がれど全くエコではない上に個人が買えるぜいたく品の枠を飛び出す高額さになります。日本製だからメンテは安心というのは全く逆で、日本の製品はあっという間にメンテ不要になります。15年後は捨てるしかなくなります。

屋根の通気や結露対策は壁と同様に重要な気がしますが、どう思われますか?
こちらについては、業界の中でも今になって盛んに議論が交わされるようになりました。

業界紙などでは既に何年も前から警鐘が鳴らされていた事ですので、今、対策をするのは遅いと言わざるを得ませんが。
屋根についても壁と同じように湿気を排出する機構は必須です。それをルーフィングで行うのか、通気工法で行うのかというのはそれぞれの地域の実情に合わせて使い分けて頂ければと思いますが、何かしらの対策は必須になります。
ちなみに弊社は通気工法+野地板とルーフィングの間にインシュレーションボードを挟み込むという対策を行い、野地板の結露対策を行っております。

基礎断熱の家が水害を受けた場合、床上浸水は発生しますか?床上浸水の発生と気密性は関連がありますか?
基礎断熱の場合、床下浸水は気密性如何で…

基礎断熱の場合、床下浸水は気密性如何で防げますが、床上まで水が来た場合は、サッシの気密性、玄関ドアの気密性、排水管の逆流対策の有無によっては床上浸水が発生します。床をめくり、床下の排水、乾燥、石灰による消毒のうえ、床を復旧致します。また、断熱材が繊維系の場合は水に濡れてダメになりますので壁をめくったりする必要性もあります。
水害については、しっかり対策をしてあれば床断熱でも基礎断熱でも同様に耐えることが出来ますし、浸水してしまった場合の、床や壁をめくる云々に関しても、同様のリスクになります。

どちらにしても、しっかりやるかどうかが最も大事です。

開閉式の天窓は気密断熱にとって良くないですか?
海外製であればまあOK、国産は△です。

海外製であればまあOK、国産は△です。

シロアリ対策について、ボロンdeガードとハウスガードでしたらどちらをおすすめしますか?
どちらでも良いかと思います。私もどちらも使った事があります。

どちらでも良いかと思います。私もどちらも使った事があります。
白蟻対策の基本は薬剤ではなく木材の乾燥です。そのあたりの理論理屈は京都大学の吉村教授という方が日本で最も先端の研究をされておられます。学会の理論理屈→商業バイアス→一般的な防蟻商品。という流れで世の中に普及されますが、一般的な防蟻商品の選定で迷うよりも、もっと原理原則、理論理屈に則った防蟻対策をした方が確実で安全です。
まずは木材の乾燥が大事です。それさえ100%担保できれば、防蟻材の重要性は1/10程度になっていきます。

外壁施工にあたり、通気層を設けると思いますが、ガルバリウムの角波だとデコボコしているので通気しやすいような性質はあるのでしょうか?
ガルバリウムの裏も通気層になり得ます。

ガルバリウムの裏も通気層になり得ます。ガルバリウムの場合は横胴縁に隙間をあけないというやり方をされる工務店さんもあります。
本州であれば、出来ればもう少し通気を取った方が夏の対策には良いかなと思っております。

エアコンの穴スリーブは完成前に開けるべきと聞きますが、凰さんではどの段階でエアコンをつけていますか?建築途中に穴を開けると気密測定値は悪くならないですか?
将来的にエアコンが取り付く可能性がある…

将来的にエアコンが取り付く可能性がある場所には新築時に全て穴を開けて配線を通しております。
気密はしっかり処理をすれば悪くなりません。せいぜいαA値が0.5cm2程度落ちるくらいで、問題ありません。それよりも後で折角丁寧に仕上げた防湿ライン気密ライン断熱ライン防水ラインを全部台無しにする方がよほどリスクが高いです。

温熱が得意な工務店はエアコン2台で家を涼しく、暖かくしていますが、全部屋にエアコンをつけてでは快適な家は難しいのでしょうか?
勿論全部屋に付けても良いですが、…

勿論全部屋に付けても良いですが、全体の容量が大きすぎる計画になりがちで、エアコンの効率が下がって省エネにはならない事も多いです。
また、夏場はその使い方ですと除湿が出来ずに悩むことが多くなります。冬はエアコン1台、夏は負荷の状態に合わせて2台使いというのが、今の所バランスが良いかなと考えております。

貴社で第3種換気を利用する場合は、ダクトありかなしかどちらを選択されますか?
ダクトなしです。

ダクトなしです。ダクト無しでも換気が成立する為に気密性能を確保しております。製品は何でもいいです。極端な話、ホームセンターに売っているキッチン用の排気扇でも能力の辻褄さえ合っていれば問題ないです。特殊な物は使いません。

透湿抵抗が大きく異なる断熱材を組み合わせて使うのは良くないと何かで見た気がするのですがこれは本当でしょうか?
良くないことはありません。

良くないことはありません。きちんと夏冬の気象条件や室内環境を基に計算をしないで、外皮構成を設計する事が問題であり、その過程で、透湿抵抗の高い材料低い材料を組み合わせる必要はどうしても出てきます。
きちんと原理原則を学んで計算する事。それが一番の注意点です。

床断熱におけるユニットバス下の基礎断熱は、防蟻性のある断熱材の方が良いですか?また、人通口を設けないで点検の時だけぶち破るという考え方はありなんでしょうか?
基本的には基礎内断熱の場合、…

基本的には基礎内断熱の場合、打ち継ぎ面の処理や貫通部の処理さえしっかりしていれば防蟻性の無い断熱材を使っても問題はありません。
ユニットバス下の人通口を点検時だけ破るという考え方も間違ってはおりませんが、ワイルドすぎてあまりスマートではない気がします。
光景を想像するとちょっと笑えますね。

高気密高断熱の住宅という前提で、吹抜けにシーリングファンを設置する場合、その高さは2階天井付近と2階床付近のどちらが効率が良いのでしょうか?
高気密高断熱のレベルによります。

レベルが高いほど、天井設置の方がよく、レベルが低いほど、2階床付近設置の方がまだマシという風になります。UA値がG2より良くて、窓が樹脂トリプルレベル、C値が0.3以下であれば天井、それに至らなければ床、くらいでしょうか。勿論外部の気象条件によります。

パッシブハウス認定はダクトレスの1種換気では取得できないと伺いました。これはなぜでしょうか?
ダクトレスでは認定が取れないのは本当です。

カタログスペックだけ見ればダクト式と変わらないように見えますが、ダクトレスは1つの穴で吸排気をする性質上、他の換気扇の有無に性能が大きく影響されます。カタログスペック通りの性能が現実に出ない事が多いという事です。
性能の安定性、信頼性、空気環境の清浄さなど換気に必要な要素のほぼ全てにおいてダクト式換気の方が上です。
ダクトレス換気は、リフォームなどでダクトを今さら這わせるのが無理だから仕方なく施工されるというのが、ドイツでの認識であり実態です。
リフォーム用につくられた商品を、なぜか新築で有難がってつけているのが日本の住宅市場です。

YKKのアウターシェードを選ぶ際、黒など濃い色は日射熱のカット率が高いですがその分熱も吸収しガラスにも多く熱が伝わってしまうのかなと気になります。色は選ぶ際、日射熱だけ見れば良いのでしょうか?
基本的には日射熱のカット率だけ見て頂ければ大丈夫です。

シェードも窓に対して垂直に下ろす例と斜めに下ろす例がありますが、斜めに下ろしたほうがより遮蔽率が高くなります。
しかし斜めに下ろすと太陽が東西に移動した際、脇から日射が入ってくることもありますので、10時~14時は斜め、それ以外は垂直など、切り替えるとより効果は高くなりますが、些末な事ですので面倒であれば下ろしっぱなし、斜めにしっぱなしで大丈夫です。

色による違いは大体80%~90%の間の日射遮蔽率の間だと思いますが、そこまで目くじらを立てずとも、シェードがあること自体が大事ですので、お好みの色で選んでもらっても良いです。

日射遮蔽をするのに後付けできる商品はありますでしょうか?特に、西側の窓が小さいですがありますので日射遮蔽をしたいです。
リクシルのスタイルシェードやYKKのアウターシェードは…

リクシルのスタイルシェードやYKKのアウターシェードは後付けできますしコスパも高いです。より、取り付けコストを抑えるという点では、フック+すだれが最も良いです。
日射遮蔽部材を布や植物にすると、一生モノという訳には行きませんので、定期的な交換はどうしても発生すると思ってください。

西側の窓は小さければそのまま直射日光を入れてしまってもさほど問題が無い事もありますので、縦50cm横50cm程度の窓でしたら遮蔽部材を付けないという選択肢も有りです。

高気密高断熱住宅は乾燥すると聞くのですがなぜでしょうか。一般住宅との違いを教えて頂きたいです。
一般住宅よりも同じ暮らしを…

一般住宅よりも同じ暮らしをしていても温度が上がるからです。温度が上がれば相対湿度は下がりますので、乾燥している様に感じます。
それだけの理屈になります。

UA値0.3、C値0.3、床断熱で玄関土間の立ち上がり断熱材を入れたほうが良いでしょうか?
どれだけ薄くても良いので入れてもらうべきです。

どれだけ薄くても良いので入れてもらうべきです。その性能でコンクリートの熱橋がありますと、質問者さんの住み方次第では土間立上りで結露が発生し続ける可能性があります。気が付いたら立上り面にカビが生えているという事態を招く恐れがあります。
日本の住宅性能の計算基準ではそういう部分の熱橋はほぼ無視して計算されますが、UA値が0.3程度になってきますと、各種熱橋部分からの熱流入が無視できなくなってきます。熱橋まで含めて正確ににUA値計算をすると、0.03~0.1程悪くなってしまうという事もありますので、そのレベルであれば、きちんと熱橋処理をしてもらった方が諸々良いかと思います。

壁体内結露は、断熱材の外側に透湿防水シート、室内側に防湿気密シートが適切に施工してあれば問題ないですか?
基本はそれなのですが、2020年…

基本はそれなのですが、2020年、一部の地域でそれだけでは足りない事例がちらほら出てきてしまいました。地球温暖化により、温度、絶対湿度が上昇していくと、防露設計のあり方が少しずつ変わっていきます。今の段階では明言できませんが、より地域の気象条件に即した外皮設計が求められていくようになっていきます。

おススメのエアコンはありますでしょうか?現在悩んでいるのは再熱除湿があるなしです。家の性能としては6地域でUA値0.33です。
私であれば、2.2kW(6畳用)の型落ち激安…

私であれば、2.2kW(6畳用)の型落ち激安セール品を必要なだけ配置して施工します。設計などにもよりますが、その住宅性能であればエアコンにお金を掛けなくてもいいです。新築時の穴あけや配線配管だけ、きちんとした工務店で施工できれいれば、数年後に交換する2台目からは本当に家電量販店の激安セール品を交換し続ければOKです。再熱除湿やお掃除機能などは無くても十分です。大きすぎるエアコンを選定してしまうから再熱機能が必要になってきてしまいます。(勿論再熱機能があった方がより多くのシチュエーションに対応しやすくなりますが)

リビング壁掛けエアコンは不快、床下エアコンは快適ですか?森さんはどんな施主様にも床下、小屋裏エアコンを提案されてますか?
床下エアコン小屋裏エアコン率は6~7割程度です。

価値観や生活スタイル、家の性能、間取り、その他諸々勘案して個別に最適な物を提案します。
勿論、風を感じにくい冷暖房程、空間としての質は上がりやすいです。

基礎断熱をして、床下収納を活用したいと考えていますが、どの程度の高さが必要でしょうか?また、高基礎をやっておられる会社が少ないようですが、デメリットはありますか?
高基礎が少ないのは単純に価格の問題が大き…

高基礎が少ないのは単純に価格の問題が大きいと思います。弊社も通常は40cm程、高基礎にするのは10軒に1軒程度です。温熱環境が悪くなるかどうかは、断熱性能次第、設備性能次第になりますので、何とも言えませんが、人が中腰で動き回れるくらいの高基礎であれば、収納としてはそれなりに使えるようになります。

高基礎にするのであれば是非お勧めしたいのが、北海道でよくやられている、基礎空間を利用した温水式床下暖房になります。十分な高気密高断熱の住宅と組み合わせた際の室内環境は最高レベルになります。

パッシブハウス基準で家を建てると、冬場でもオーバーヒートになったり寝苦しくなったりするのでしょうか?また、オーバーヒート対策は何かされていますか?
オーバーヒートは狙ってさせる…

オーバーヒートは狙ってさせることが出来るようになります。暑くなり過ぎたら窓を開けて「ああ、涼しい」で大丈夫です。夜寝苦しいレベルになることは余程ありません。オーバーヒートをするという事は窓が大きいという事で、夜に逃げる熱も大きくなっていきます。

私の場合、オーバーヒートをさせるかどうかは住まい手さんの生活スタイルによります。夫婦共働きで日中は殆ど家に居ませんという家庭であれば、存分にオーバーヒートさせておき、夜の暖かさを確保します。

木材の含水率は何%くらいであればシロアリ対策、木材強度的には安心でしょうか?
20%は切っておきたいです。

できれば15%以下が望ましいです。木材が白蟻にやられる理由は、施工時に湿っているというよりも、施工後も継続的に湿り続ける事が原因です。きちんと木材が乾く施工になっているか、水分の供給源が無いか(結露や雨漏り)がものすごく大事になってきます。
だから、高気密高断熱が必要になってきます。

機能やデザインを含めておススメの照明はありますか?また、選ぶ際に気を付けることなどあれば教えてもらいたいです。
どんな方向性のインテリアにしたいのかにもよります。

多分誰に聞いても返ってくる鉄板の答えとしては青山製陶のソケット+裸LED電球の照明をブラケットに使うという物ですね。それを多用して浮いたお金で、これぞというダイニング上のペンダントを選ぶのが、いい感じかと思います。
選ぶ際に気を付けることは、自分の好みを設計士さんにはっきりと伝える事です。照明器具は性能部材です。光量や範囲等ある程度計算も必要です。自分で選んでもダメではありませんが、細かい器具の選定は設計士さんに任せたほうが確実だと思います。

エアコンのドレンパンのカビが気になります。ドレンパンを銅製にしているものは効果があるのでしょうか?また、このカビが室内の空気汚染につながることはありますか?
確かに銅の方が生えにくくはなってきま…

確かに銅の方が生えにくくはなってきますが、やはりカビは生えます。
効果が高いのは絶えずコンプレッサーが動き続け水が流れ続ける環境を作ってあげる事です。エアコンを24時間回しっぱなしにすればいいかというと、それだけではなく、適切な容量選定と負荷のコントロールが出来ていなくてはなりません。でないと、エアコンがいつの間にか止まっているという事になり、その時間にカビが生えます。皮肉な話ではありますが、お上品なAI搭載高性能防カビ仕様高容量エアコンが発停を繰り返しながら動くよりも、頭の悪い激安低容量エアコンをぶん回すように使った方が絶えず水が流れ続けてくれます。水が流れ続けるという事は除湿効果も高まるという事です。更に、高性能エアコンと激安エアコンですと、初期コストで5~10倍の価格差が発生します。冷暖房費のランニングコストを下げるのはエアコンの仕事ではなく、家の性能の仕事になりますので、十分な家の性能を確保したうえで、激安エアコンを馬車馬のように働かせ、ダメになったら早めの交換というのが比較的カビのリスクの少ないエアコン選定になります。ちなみにエアコンにかかる生涯コストもその方が随分と安く済みます。

耐久性の高いものと低いものを混ぜないというのは、建築のプロとしては当たり前のことなのでしょうか?それとも凰建設様が独自で取り組んでおられることなのでしょうか?
耐久性の高い物と低い物を混ぜないのは…

耐久性の高い物と低い物を混ぜないのは日本の家の9割以上が出来ていない事になります。どんな大手ハウスメーカーでも、断熱材、電気配線、水道配管、冷媒配管、換気ダクトなどがごちゃ混ぜに施工されている例は枚挙に暇がありません。折角丁寧に施工された断熱材が一生モノではなくなってしまうのが日本の殆どの家づくりにおいて起きている問題になります。とは言え、同じ問題意識を持って施工している工務店は数は少ないですが全国に沢山あります。決してすごく特殊で技術のいるものではありません。

防湿ライン、気密ラインや基礎の開口部補強などは、工務店ごとに方法は異なるのでしょうか?〇〇方式や〇〇工法のような一般的なものがあるのでしょうか。さらに、設計がしっかりしていても、ネジの留め具合や糊の付け具合、面出しなどの施工によって大きく変わるものでしょうか。
断熱、気密、防湿ラインはそれぞれの工務店で…

断熱、気密、防湿ラインはそれぞれの工務店で取り方はバラバラになります。○○工法と呼ばれる物でしたら、その工法独自の型があり、統一されている例も多いです。それはどちらでも大丈夫ですが、稀に、そのラインがきちんと連続しておらず、危険な高断熱住宅になっている例もありますのでその会社さんの実績は少し気にして見たほうが良いかもしれません。
設計がしっかりしていても現場がそれを具現化できなければ文字通り絵に描いた餅となります。そして実はここが最も難しい部分になります。設計の勉強は比較的早く修める事が出来ますが、それを一軒一軒の現場にきちっと適用していくのは場数を踏む必要があります。

地盤調査について、スウェーデン式サウンディング試験と表面探査ではどんなメリットデメリットがありますか?工務店から表面探査で検査すると地盤改良が必要にならない場合が多いと言われたのですが、本当ですか?
調査については、あくまでも調査であり、…

調査については、あくまでも調査であり、調査方法によって地盤の固さが増すという事は有りません。ただ、表面波探査法の方が地盤に対してより包括的な調査を行えますので、地盤の全体像が把握しやすいです。
結果、スウェーデンサウンディングで、たまたま弱い部分を調査してしまったが為に本来やらなくても良い改良が発生してしまったなどという確率は下がっていきます。
注意事項としては、表面波探査の方法では、地盤に対しておおよそ15m程度下までしか測定することが出来ませんので、あまりにも軟弱な地盤ですと、改めてスウェーデンサウンディングを行わなければならないという事もあったりします。
私はどちらでも良いかと思います。

年々、高温多湿になる中、長期にわたって夏場の逆転結露をしない建物にしたいのですが、建材の吸放湿はどのように考えますか?とりあえず可変透湿シートを使えばよいのでしょうか?
夏場の逆転結露に関しては、建てる…

夏場の逆転結露に関しては、建てる地域の気象条件によります。絶対湿度が何g/kgまで上がる地域なのか、冬は気温が何℃まで下がる地域なのかにより最適な外皮構成は変わってきます。一概に可変シートを使えば良いという物ではありません。長い目で見ると、吸放湿は極力抑えたほうが事故は起きにくいですが、これもきちんと計算をしてみたほうが良いと思います。吸放湿が生きてくるのは中間期だけです。真冬は湿気の流れは室内から室外への一方通行ですし、真夏は室外から室内への一方通行です。

居室に通風のための窓を設置しないといけないと言われ、FIXを横滑りに変えましたが、24時間換気があっても開口する窓でないとだめなのでしょうか。
そこは建築基準法の換気に対する…

そこは建築基準法の換気に対するダブルスタンダードと呼ばれる矛盾点になりますね。建築基準法本文では、窓を開けなくてはならず、施行令では機械換気が義務付けられており、現状は両方をクリアしないとダメという感じになっております。
ただ、余程の都市部や狭小住宅でない限りは、法律をかわす手段はあるような気は致しますが、、、

高気密高断熱の家で、カーペットはどうですか?アレルギー体質というのもあり、無垢フローリングとカーペットで悩んでいます。気密性が高ければきちんと換気されるので床材でハウスダストを吸着させるというようなことは考える必要はなさそうでしょうか?
カーペットの肌触りは私も好きです。

飲み物をこぼしたり、細かなハウスダストは当然増えてきますが、素材をきちんと選べばいい感じの空間にできます。
カーペットは柔らかいので裸足で歩いても疲れにくいし、クッションなどを介さずに直に座ってもいいので何かと便利です。長い目で見ると、消耗品だと言えますので、数十年後のきれいさを考えても悪くないと思います。

年中乾燥した状態を保ってあげれば、カビやダニの心配も少なくなりますので、高気密高断熱との相性もいいと思います。

後は好みでしょうか。どちらでも大丈夫です。

基礎断熱のUA値計算方法が2021年4月から見直され、それに伴い基礎断熱の場合のUA値は悪化方向にいくと言われています。以前森さんのアドバイスでUA値0.3を切るまでは断熱性能のみを追求した方が良いとありましたが、多少補正して考えれば良いでしょうか。
仰る通り、少し補正して考えて頂いても良いかと思います。

UA値0.35を切るまでは断熱に全振り、みたいな感じで。元々は基礎断熱でも床断熱でも0.7で、そこまで辻褄が合わないという事は無かったのですが、基礎断熱で床下空間にエアコンを突っ込む人が現れ、それが沢山増えて行きまして、エネルギー的に辻褄が合わないのもあり、現実的なルールに変わっていくのだと思います。かく言う私も相当数、床下にエアコンを突っ込んできましたし、これからも突っ込んでいくと思いますので、今回の改正で、UA値の影響は受けますが、元々光熱費的に床下ACの場合は床下こそ最も断熱を入れなければならない所だというのは織り込み済みですので、弊社の仕様が変わるという事は有りません。

ダクトレス一種換気ですと、80秒ごとに吸排気が入れ替わるため部屋の中央部は空気が入れ替わらないのではと思いましたが、どうなんでしょうか。
換気は直接空気が行き渡らずとも、…

換気は直接空気が行き渡らずとも、空気の成分が拡散、中和して混ざり合う事で、有害物質を希釈するという物になります。ダクトレス第一種でも換気性能については特に問題は有りません。ただ、折角新築を建てるのであれば、ちゃんとしたダクト式換気の方がしっかりしていますので、そちらをお勧めします。ダクトレス換気は基本的にリフォーム用商品です。

完成保証が付いている会社さんは失敗が少ないというイメージですが、完成保証は建築会社さん側から見て必須条件だと思いますか?
完成保証は失敗の有無という面もありますが、…

完成保証は失敗の有無という面もありますが、その会社の財務の健全性を測るパラメーターの一つでもあります。
小さな会社、大きな会社に関わらず、つけようと思えば完成保証を付ける事の出来る会社に頼むことが、質問者様のリスク低減につながりますので、後は自己判断ですね。完成保証を付ける事が出来る会社さんだという事を確認できれば、後は、付けるかどうかはどちらでも構いません。

熱交換換気を取り付けるとしたら、日本製だと何が良いでしょうか。日本製でなくても、仕入れやすいなどあれば海外製でも大丈夫です。
日本製なら…

日本製なら壁掛け1穴式ロスナイ(1台約5万円)がお勧めです。万が一ダメになってもまるごと交換が可能で3種パイプファンに切り替える事も可能です。その逆も可能です。
・見える事(物理的に交換可能な事)
・変なダクトを使うくらいならダクトレス

がポイントです。
EUの規格に当てはまっていれば海外製の物はほぼ信頼してもらって良いかと思います。

パッシブハウス認定を取ると決めた施主様は何が決め手だったのでしょうか。コスパを考えると微妙ですが、悩んでいます。
勿論、認定を取るにあたり、認定費用が掛かる上…

勿論、認定を取るにあたり、認定費用が掛かる上に、日本のルールにおいてはそれに対して何もインセンティブが無いという事に対しては皆さん悩まれます。認定費用を断熱を分厚くすることに回したい等、様々な葛藤があります。私も、どうしても取りたいという方以外に無理にお勧めしている訳ではありません。認定を取られる方の最も大きな理由は、地球環境の為、人類の未来の為が大きいです。次いで、折角だからちゃんとしたパッシブハウスだと言いたい。という物です。この先300万円を投資しても良いと思えるのであれば、取っておいても良いかと思います。また、パッシブハウスの認定取得のチャンスは新築時だけではありません。遠い将来、大規模リフォームをされる際に、改めてパッシブハウスの認定を取るという方法もあります。(勿論今取っておいた方がトータルでは安いかと思います)
うーん、悩みますね。

許容応力度計算で耐震等級3の住宅は、震度7の地震に耐えた後の余震(6強などおおきな地震)が複数回来ても耐えられるのでしょうか?
これは私のイメージも強いのですが、…

これは私のイメージも強いのですが、耐震等級3の建物は地震が来た際でも「住み続ける」事を目的にしていると思います。潰れない事は耐震等級1でも3でも同じですが、1回の地震で各所にダメージが残り、その後住めるかどうか分からないのが耐震等級1、地震が何回来てもほぼ無傷に近く、ずっと住み続けられるのが耐震等級3という感じです。
これも震度だけでは評価しきれない部分があるので少し曖昧な返事になってしまいますが、そのようにお考えいただければと思います。

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