凰建設の森です。
冬になると暖房の相談が増え
夏になると冷房の相談が増えます。
同時に、冬は加湿の相談が増え
夏は除湿の相談が増えます。
その時に聞かれる可能性が高いのが
エアコン1台で暖かいんですよね?
という質問です。
確かに、弊社のモデルハウスは
小屋裏に10畳用のエアコンが
1つしか付けておりません。
冬はおよそ8畳用エアコン相当の
薪ストーブで、家中を暖房します。
余談になりますが、薪ストーブの
出力で、8畳用(2.5kW)って、
どんなもんだと思います?
薪ストーブを検討しておられる
方は是非調べてみて下さい。
これ、びっくりするほど
火力が○いです。
普通に日本で探しても
まず見つかりません。
薪ストーブのある家づくりを
されておられる方が弊社に
見学に来ると、2回びっくり。
家の暖かさとストーブの性能。
その方がずっとプロとして
仕事をしてこられた常識が
ひっくり返る瞬間です。
個人的にはこの時のドヤ感は
たまりません。
ごめんなさい、話を戻します。
このエアコン1台で家中という
売り文句はけっこう強力で、
ものすごく省エネな家という
イメージを住まい手に抱かせます。
勿論、実現は可能です。ただし、
やっぱりエアコン1台で家中を
冷暖房しようと思うと、色々な
工夫が必要になってきます。
元々空気は多くのエネルギーを
蓄える事は出来ません。
だから、空気を暖めたり冷やしたり
する機械で家中を冷やそうとすると
大量の空気が必要です。
エアコンは1時間に400~700㎥程の
空気を吐き出しますが、それを
家中隅々まで送り届けなければ
家中が温まる事はありません。
一般的なエアコン一台で~
という仕組みはこんな感じの
システムで動くわけです。
ルームエアコン+ファン+換気
と書いてありますね。
問題は、このファンです。
500㎥の風量を各室に届けるために
100㎥クラスのファンを5個前後
家の各所に配置することになります。
その時のファン動力は100~200W。
そのクラスのファンだと
音もまあまあうるさいです。
エアコン1台にこだわるあまり、
別のファンがガンガン動いて、
あれ?トータルで省エネか??
みたいな事にもなりかねません。
それを避けるために、空気を
自然な対流に任せて送る方法も。
うちのモデルハウスはこちらの方式。
この場合は、ファンの動力は
要らないので省エネだし静かです。
しかし、自然な対流の速度って
ものすごくゆっくりです。
だから、沢山の空気を運ぶために
大きな空間(吹き抜け)が必要。
吹き抜けが無い家や小さな家は、
十分に空気が行き渡りにくいです。
という事で、
エアコン1台で家中を快適に
するためには、空気の搬送を
考えなくてはなりません。
空気の搬送はファンを使うか、
自然の対流に任せるかどちらかに。
また、ファンを使う場合は、必ず
空気の出入り口を設ける必要が。
一部屋に大量の空気が流れ込んだ際
出口が無いと、うまく入りません。
ストローの先をセロハンテープで
塞いだら空気を吹き込めないのと一緒。
そして最後に、その空気の移動の
計算を、ちゃんと出来る人に依頼する事。
ものすごく単純な計算ではありますが
やっぱり難しい。
大きい家になればなるほど、
難しくなりますので、
よく気を付けたいですね。
