凰建設の森です。

すみません、今日はいきなり本題。

住宅用の建材は日夜新商品が
開発、発売され続けております。

画期的な新商品もあれば、
以前からの物が少し
マイナーチェンジされた程度の物も。

新商品を発売した企業は、
それを宣伝したくて、
業界新聞などに
プレスリリースを致します。

基本的に、業界新聞さんとか、
業界紙の記者さんは、
実務者や研究者さんではありません。

企業のプレスリリースをそのまま
載せる事も多いです。

で、久しぶりにひどい記事を
見つけてしまいましたのでシェア。

↓     ↓
%url1%{https://www.s-housing.jp/archives/176658}

ごめんなさい、名指しで
批判するような感じになります。

さて、この記事のどこに悪意を
感じるか、分かりますでしょうか。

只の誇大広告レベルであれば、
そこまで気にしないのですが、
この記事は設計施工のミスリードと
欠陥住宅の原因になりかねない。

はい、内部結露抑制の部分です。

・家を丸ごと抱きしめる。
・内部結露抑制。
・空気中の湿気を溜め込まず。
・内部結露やカビの発生を抑制。

こうやって書いてあると、
いかにも良いイメージを持ちます。

しかし、断熱材の詳しい物性を
見てみますと、とんでもない。

透湿性能が中途半端過ぎて、
少しでもバランスを間違えると、
壁の中では結構な結露が。

これ、一つポイントがあります。
多分、この材料の厚みの中では
あまり結露しません。

断熱材自体の内部で結露を
起こさず、壁の中の別なところで
結露の危険性を高める。

もし、壁体内結露が起こっても、
「断熱材の中では結露してない。
断熱材以外の壁の中で結露するのは
壁体設計が間違っているから」
と、言い訳をすることができます。

自分のパートさえ問題ないなら
チーム全体が崩壊してもいい。

拡大解釈かもしれませんが、
そんな心の声が聞こえてきそう。

この断熱材を使うのであれば、
透湿性能は全く無視して、
きちんと防湿フィルムを張るか、
もしくは非定常計算をしたうえで
湿気を壁の中に滞留させない
壁体構造を検討するか。

どちらかになります。
後者は結構な専門知識が必要。
だけど、宣伝文句は、
簡単に後者の設計が出来る
みたいになってます。

嫌な予感しかしません、、、

壁体設計のサポートとか、
ちゃんとメーカーがするなら
まだいいのですが、、

断っておきますが、
地球環境に優しい部分など、
この商品を使うべき理由は
沢山ある良い商品だと思います。

しかし、設計のミスリードを
誘発するような宣伝文句は
ダメじゃないかなぁ。

というお話です。

もし、建築会社からこの商品を
使うと言われ、防湿フィルムが
ない施工をすると言われたら、
シミュレーションをしたのかどうか
確認した方が良いと思います。