MAGAZINE 小屋裏エアコンに吹き抜けは必須か
凰建設の森です。
%url1%{https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/rank_daily/data00.html}
岐阜市、毎日死ぬほど暑いです。
外仕事の大工さんは本当に大変。
エアコンを我慢せず付けましょう。
さて、本日はそんなエアコンの話。
最近はエアコンの付け方って
色々ありますよね。
床下だったり小屋裏だったり。
私もよくやります。
床下ACと小屋裏AC。
冬場と梅雨時は床下を使い、
夏は小屋裏を使います。
冷気は下にしか行かず
暖気は上にしか行きません。
だから、冷房は小屋裏、暖房は床下。
ただし、もっと大事なことが。
エアコンという設備は
空気を冷やす/温める事により
部屋を暖めたり冷やしたりします。
なので、空気の量がとても大事。
基本は最も大きな気積の空間に設置。
そのうえで、エアコンから大量に
吐き出される冷気や暖気を
空調したい空間に如何に届けるか。
それを考えなくてはなりません。
最も簡単なのは
「吹き抜けを設ける事」
暖房であれば
床下→リビング→吹き抜け→2階
冷房であれば
小屋裏→2階→吹き抜け→リビング
そういう空気の流れを作る事。
空気は熱を蓄える事が苦手。
簡単に冷めるし簡単にぬるくなる。
だから、空気に乗せて冷気暖気を
運ぼうと思うと、大量の空気が
必要になります。
さて、大量の空気とはどのくらいの
量になるのでしょうか。
空気の熱容量は0.35Wh/㎥K
1立法メートル、1℃の温度差当たり
0.35Wの熱を移動させます。
分かりにくいですよね。
6畳用2.2kWの熱を熱を送ろうとします。
エアコンの吸い込み口と吹き出し口の
温度差が15℃だったとすると、
2200÷15÷0.35=420㎥/h
だからエアコンの吹き出し風量は
400~600㎥/hくらいになります。
家全体の換気に必要な量は100~300㎥/h
程度になります。その倍もの量を
室内でエアコンを通して循環させる
必要があるのですね。
もし、これをダクトを通して
家の中に送る場合、直径15cm
(断面積0.0177㎡)のダクトだと
400÷0.0177÷3600=6.2m/s
風速6.2m/sの風がダクトの中を
吹き荒れる事になります。
風速6mだと女性の髪は
こんな感じです。
↓ ↓
%url2%{https://www.youtube.com/watch?v=e5W8VtMDx8M}
もし、これが吹き抜けを通して
家の中に送る場合、畳一枚分
(0.8m×1.7m=1.36㎡)だと
400÷1.36÷3600=0.08m/s
一秒間に8cmずつ進む程度の速さ。
空気の温度差が5℃程度あれば、
そのくらいの速さで冷気は落ちます。
やはり吹き抜けが無い場合、
上下階の空気(熱)の移動は
なかなかに難しいです。
数年前、吹き抜け代わりの格子床を
設計したものの、工事途中に
やっぱり怖いので格子を細かく、、
と現場で進んでしまい、小屋裏ACが
全然効かないんですけど!
というトラブルがありました。
実際の家はこんな感じ
↓ ↓
%url3%{http://www.ohtori.net/DSC_6157-down1.JPG}
大きくなくても良いです。
大体1坪程度の吹き抜けがあればOK。
吹き抜けが無い場合は、
400~600㎥/hの空気をどうやって
上下に移動させるかを
考えなくてはなりません。
これはなかなか難しいです。
私も失敗します。
慎重に行きましょう。