PORTFOLIO 施工事例

福寿の家
新築 2020年竣工 | 岐阜市

コンセプト
パッシブハウスクラスの高性能な住宅を建てたい。家づくりを考え始めてから完成するまで、およそ6年の歳月を掛けて住宅について勉強されたご夫婦が建てたエコハウスです。子どもたちが巣立っても夫婦二人で丁度よく暮らせるというコンパクトな建物には、高い耐震性・断熱性・気密性・耐久性の技術が詰まっています。おばあちゃんから受け継いだこの土地で、建て替え前の思い出が詰まった古い建具や欄間が、住むほどに馴染んでいく素材にもこだわった自然素材の優しい家です。
外観
元々、平屋の建物が建っており、その敷地の印象が変わらないよう同じような形状の外観にしています。屋根と外壁はホワイトのガルバリウム鋼板で、わずかではありますが日射反射率の高さで採用しました。ホワイトとウッドロングエコ塗装の板張りのコントラストが印象的で、数十年先も経年変化を楽しめる外壁の仕上げです。お庭は新築時には作りこみ過ぎず、お施主様が家庭菜園や植栽を楽しんだり、DIYで銅製のポストを設置したりとまさに「庭づくり」を楽しんでいただいています。


自社設計の全館空調システム
第1種熱交換換気(Forcus200)にアメニティエアコンを組み合わせた全館空調システムを計画しました。エアコンへのリターンエアを夏と冬で、それぞれ小屋裏からと床下からに切り替える事により、夏の屋根裏の暑さ対策、冬の床の冷え対策を行っています。また、小屋裏空間を収納兼ダクトスペースとし、ダクト配管を見える化。配管はフレキシブルダクトではなく、スパイラルダクトを使用しております。家中のダクトが、後からメンテナンス可能な仕様です。
意匠と性能の「窓」
設計途中で、高性能木製サッシのスマートウィン、通称「佐藤の窓」が発売され、意匠的にも性能的にも是非採用したいという事になり、日本で初めて佐藤の窓を採用した住宅となりました。南面の窓面積を抑えつつ、より多く日射取得を得られるようになりました。
準防火地域のため、延焼ラインにかかる窓は、防火窓の内側に内付け樹脂窓を取り付ける、クワトロガラス仕様の窓になっています。

構造・性能数値
| 構造 | 木造軸組工法 2階建て |
| 敷地面積 | 79.07坪 |
| 延床面積 | 24.54坪 |
| 耐震 | 耐震等級3 許容応力度計算 |
| 断熱 | UA値0.19 断熱等級7 |
| 換気 | 第一種熱交換換気 |
| 空調 | 全館空調 薪ストーブ(予定) |
| 住宅性能評価取得 | |
| 長期優良住宅認定 |













