凰建設の森です
本日はリノベの打ち合わせと
新築の打ち合わせ。
どちらも楽しみな計画です。
さて、今日はいきなり本題。
梅雨らしい天気が
続いていますが、
我が家、まだまだ無冷房チャレンジを
続けております。
今朝の時点で部屋干しをしている
部屋の温湿度は24.9℃71%
絶対湿度は14.0g/㎏(DA)=16.8g/m3
そろそろ生乾きが気になり始める
温湿度になってきました。
こんな時にはどうするか?
という事ですが、これはもう、
風量を増やして稼ぐという
事しかありません。
気積が100m3ある空間で
部屋干しをしています。
洗濯物から4L(4000g)の
水が蒸発するとします。
4000g÷100m3=40g/m3の
絶対湿度が空気中にばら撒かれるので
相対湿度は100%を超えて、
部屋干しでは乾かない。
そうすると生乾きのにおいが
ついてしまう事になります。
水分が濡れ面から乾くスピードは
計算する公式があります。
詳しい計算は割愛しますが
1時間で1000gの水分が空気中に
放たれることが分かったとします。
現在の温湿度を保てば
4時間で乾くことになりますが、
洗濯物から放出される水で
屋内は乾きにくくなります。
23℃80%15g/㎏(DA)くらいに
屋内環境を抑えれば、
8時間で乾くことなども、
計算できたりします。
そこから逆算すると、
部屋干しの空間には、
400m3/h程度の換気が
あれば、何とかなる事が
分かったりします。
出入り口の窓がそれぞれ
無風だけど温度差等で
0.2m/sの流速が期待できるなら
部屋干しの部屋の窓は、
0.5m2ずつ、空気の
出入り口にあればいい。
みたいなことが分かります。
当然、地域や気象条件により
必要な窓の大きさというのは
変わってきますが、
殆どの設計士さんは、
こういう計算をすることなく
窓の設計を行っています。
昔は、とりあえず大きめに
付けておけ、という感じで
窓を付けていたので、
必要以上の風量が確保しやすかった。
しかし、省エネ住宅の
普及とともに、窓は小さくなる
一方になってきています。
当然、必要最低限の窓の
面積を割り込んでしまう
計画もあるわけでして、
エアコンをガンガンにかけて
無理やり除湿するなら
問題ないですが、
こうして無冷房チャレンジを
しながら梅雨時をしのぐ
みたいなことをやろうとすると
全くうまくいかないという
結果になってきたりもします。
普段のエアコンの暮らしを
邪魔せず、かつ非常時にも
パッシブな工夫でなんとか
しのいでいける絶妙な
開口部設計ができると、
すごくいいですよね。
普段は燃料を使って船を進める。
でも、いざ燃料が尽きたら、
帆を張って風の力でも進める。
燃料が尽きたら浮いてるゴミ
みたいな状態になる船よりも
使い道があると思いません?
船は帆を張るマストが抵抗に
なるのでそんなハイブリッドな
構造には普通しませんが、
住宅はアクティブな設計と
パッシブな設計は両立できる。
せっかくパッシブな設計を
根拠を持ってやってるんですから
私が設計した家に住むのであれば、
パッシブな性能も体感してほしい。
という意味も含めての、
無冷房チャレンジのススメ
だったりするわけですね。
このチャレンジで会得した
パッシブな家の使い方が
活躍する機会は、災害時。
そういう事が起きないことを
願いつつ、いざという時の為に
訓練をしておいてもらえると
良いかなと思います。
あー、快適な暮らしにも
飽きてきたなという、
3年目以降の住まい手さん。
是非やってみてくださいませ。
