凰建設の森です。
本日は青森から大阪に移動し
空調講座の大阪回。
が、朝に青森空港まで
送っていただいている途中に地震。
なんとか遅れながらも飛行機が
飛んでくれましたので、
講座に穴をあける事は
避けられました。ギリギリ。
今日で岐阜に帰れます。
今週はほぼぼほ家におらず、
あちこち飛び回って終わることに。
明日も午前中は学校の授業です。
事務所で仕事を回してくれている
スタッフに感謝感謝です。
さて、本日の話題は階段設計のお話。
その昔、戸建て住宅の階段は、
非常に急なものが多かった。
45°以上の角度なんて当たり前。
蹴上が22cm踏面が18cm。
13段上がりで階高が2860mm
鉄砲階段なら平面図上の
必要な長さは2275mmで納まる。
階段よりも他の部屋に面積を割きたい。
昭和の時代まではそんな感じの家が
多かったように思います。
しかし、社会の高齢化や品確法の
制定などにより、階段をゆったり上がる
という事が見直されてきまして、
蹴上は20cm以下、踏面は20cm以上
みたいな階段が増えてきました。
階高の高い建物も増えてきまして、
階段の暖数は15段程度取るのは
普通だよねという感じに。
平面図上でも階段の長さは3m程度
取るようになってきて、1階も2階も
階段がそれなりの面積を占めるように。
それが平成中期から令和になるまでの
お話になります。
そして令和になりコロナが始まり、
ウッドショックなどで住宅の価格が
高騰していきますと、家の面積が
小さくなっていきます。
すると、階段はまた次第に急勾配な
ものが増えてきました。
階段が急になってくると上り下りが
ちょっと大変になりますので、
2階リビングの是非を問う意見なども
出てくるようになります。
どんな家を見せていただいても、
階段の設計はその会社の思想や特徴が
見えてくるなと感じます。
階高をぎゅっと抑えて階段を急に
というのが日本一の工務店と称される
鹿児島のシンケンスタイルさん。
階段に取られる平面図上の広さが
畳約1枚分しかないというような家も。
初めて見た際はたまげたものです。
階高と天井高さを十分に取って、
階段も緩やかにするのが量産メーカー。
全部のメーカーがそうではないですが
そういう傾向があるように思います。
畳3畳分程度、階段室で使う事も。
2級建築士の製図の試験かな?って
思うくらい階段が広くて長い。
流石にちょっともったいないなと
思ってしまいます。
どっちがいい、悪い、ではなく、
自分がどういう家に住みたいか
というのが大事です。
天井高さを高くしたいという要望を
出すのであればどうしても階段は
段数を増やすか1段が高くなる。
緩い階段にしたいと要望するほど
階段が住宅の中で場所を取ります。
ここは分かりやすいトレードオフ。
あちらが立てばこちらが立たず。
家の高さ方向の納まりを
矩計(かなばかり)と言います。
標準的な矩計の寸法がある会社が
多いですが、弊社の場合矩計も
案件によって変える事もある。
そして階段の緩さもまた、
案件ごとに変わったりする。
今現在進んでいる案件でも、
階高2700mm、段数16段
みたいなゆったり階段もあれば
階高2470mm段数13段
みたいなミニマム階段もある。
一応、社内的には45°よりは
緩やかな階段にしておきましょう
位の明文化されていないルール、
というよりも企業文化的なものが
あったりしますが、多分、
他の会社よりも幅が大きいかなと
思っております。
階段の感覚というのは、住まい手さん
それぞれで違うと思いますので、
自分がどんな角度の階段を
上り下りしたいのかというのは、
家づくりをしているプロセスの
どこかで確認をしておくと
良いのかもしれません。
そしてもし、色んな建築会社の
建物を見に行ったけど階段の
上り易さなどについて、特に
印象や感想が無かったとしたら、
あなたは特段階段へのこだわりは
無いと思いますので、
建築会社にお任せにしておいても
良いのではとも思います。
今の家の階段や実家の階段、
気になったら一度寸法を測って
上り易さの感覚をつかんでみると
何か気づくことがあるかと思います。
良ければ参考にしてください。
