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2024.05.25

パッシブハウスの実例を見ていると、年間暖房需要が15kWh/(㎡・年)を超えているのにパッシブハウスに認定されている建物や、申請中の建物があります。15kWh/(㎡・年)以下以外にも認定される条件はありますか?

2015年くらいを境に、ルールが変わってきております。
日本の気候ですと、暖房負荷よりも冷房負荷の方がはるかに大きくなってしまう建物もあり、ドイツのルールだけではちょっと無理があるので、冷房、暖房負荷をそれぞれ計算してパッシブハウスの認定を下ろすようになっております。
北海道や東北、標高の高い地域はドイツのルールと同じでも大丈夫ですが、それ以外の地域だと冬はいいけど夏は厳しいねという事になってしまいます。
そのあたりが日本の実情に合わせてルール変更されておりますので、15kWh/(㎡・年)を満たさない建物でも、夏の負荷、全体の負荷のバランスを見て認定が下りるようになっております。
パッシブハウスのそもそもの目的が、地球の温度上昇を2℃以下に抑えるために必要な住宅のあり方から逆算されているものです。一次エネルギー使用量を抑える事が目的ですので、日本やドイツの気候風土や生活スタイルの補正を加えて計算した方がより目的の達成に近くなるという意味です。
UA値にこだわるのと、実際の光熱費にこだわるのでは、後者の方がより高性能な家を建てる目的に近いと思いますが、それと同じことだと思います。

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