凰建設の森です。
昨日、インスタライブは
私だけ大失敗でした。
事務所のwifiが本番直前で
ごきげん斜めに、、、
かなり順番が遅れて、
あやうく本当のおおとりに
なる所でした。
大変大変悔やまれます。
なので、また近いうちに
もう一回リベンジ致します。
さて、今日は間取の話です。
ずばり、設計メソッドについて。
住宅の設計士さんって、人それぞれ
ものすごく特徴のある設計をします。
ハウスメーカーの営業マンで、
間取りは書くけども建築士は
持っていないという、
赤ん坊にミサイルの発射ボタンを
持たせるような感じの人から
名人、巨匠と言われる人まで
本当にバラバラです。
私も人様の図面を見させていただくと
色々勉強になります。
主に「ここまでやってもいいんだ!」
と思う事が多いです。
また、設計って、その土地の
特性もすごく強いです。
例えば12年前までは横浜で設計を
しておりました。わたし。
横浜の設計は法律でがんじがらめ。
土地の形によって建物の形が決まる
それが横浜の設計でした。
駐車場の必要寸法も各室の
最小寸法も、岐阜と比べると全部
小さいです。限られた敷地を
どうめいっぱい使うのか。
正に3Dパズルみたいな感じ。
それと比べると岐阜はやっぱり
ゆったりしています。
だから、設計は横浜と比べると
自由度が高いです。
しかし、自由度が高いからと言って
何をやってもいいわけではないです。
多分、メルマガを読んでいる人なら
何となく想像できるかと思いますが
私が描く図面は、超保守的。
何を置いてもまずは構造の安定。
その次はやっぱりパッシブ設計。
その後に設備設計。
最後にデザインという優先順位。
勿論、住まい手の要望に合わせて
優先順位は変えていきますが、
構造については割とガチガチです。
ガチガチって、何がガチガチなのか。
ちょっと例を挙げて実際に
設計をしてみたいと思います。
まずは敷地、例えばこんな敷地が
あったとします。例えばです。
↓ ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/c48b82972ff0e3095f9ae3510adcdf41.pdf}
まず考えるのは敷地の外部条件
日当たりは?どの方角に何が見える?
道路は?駐車場は?
その次は車の配置と家の配置。
↓ ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/c48b82972ff0e3095f9ae3510adcdf41.pdf}
この辺までは全然オーソドックス。
岐阜の場合、駐車場は1台あたり
3m×6m程を確保します。
かなりゆったりです。
横浜の時は2.3m×4.5mとかも。
縦はともかく横がかなりきつい。
建物の大きさは残りの部分で。
建物の周りの広さも地域によって
随分違います。
岐阜だと1m程度空けます。
横浜だと民法の規定の50cmギリギリ。
北側も横浜はギリギリまで詰めますが
岐阜だと1.5m程空けます。
エコキュートの普通サイズを置くなら
1m程度では人の通行の妨げに。
次はゾーニングですね。
どこに何を配置しようかと、
ざっくりの位置を考えます。
↓ ↓
%url2%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/3291301efd92f385157beed1d5cacd81.pdf}
うん、ここも特段変わったところは
無いかと思います。
さて、ここの段階で、設計士さんに
よって意見の分かれる事が。
「家相、風水」に対してです。
鬼門、裏鬼門をはじめ、
細かい事を言い出したらキリがない。
じゃあお前はどうなのだと聞かれたら
「全く信じてないけど守る」
というスタンスでやっております。
だって、岐阜だと、本人が良くても
周りの親戚や知り合いに1人は、
出来上がったものに対して、
とやかく言う人が居ますから。
勿論、あなたが「気にしないで」
というのであれば、気にせず
ベストな配置に持っていきます。
敷地の中でも条件の良いところから
メインの部屋を配置していきます。
何が何でもリビングを南に。
という人も居ますが、そこは柔軟に。
北斜面の土地などで、北側が大きく
ひらけているのであれば、
思い切って北にリビングを
配置した方が気持ちいい。
そして気を付けたいのは階段の位置。
階段の上り口が家の角にあると、
どうしても通路が長くなりがち。
出来るだけ階段は家の中央に
登りきる様にしたいところです。
後は間取りを描くだけ、、、、
ではないんですね。
次の工程が、構造を気にする人と
気にしない人の大きな違い。
これを決める作業が入ります。
↓ ↓
%url3%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/24455153b18ed648d24658bee25af5e7.pdf}
木造軸組み工法は、柱と梁で
構成されております。
家全体を通して、梁が田の字の様に
連結されている方がいい。
そしてそれが1階も2階も同じ場所に
ある事が望ましいんですね。
直下率という言葉があります。
壁や柱の位置が上下でどれだけ
揃っているかという指標です。
これを決めないから、直下率が
悪くなるんですね。
また、建築物の広さは梁の
間隔によって決まります。
鉄骨やRCの建物の場合は、
6~8mの間隔でも大丈夫ですが、
木造の建物の基本は3.6m。
これを超える計画はあんまり
お勧めできません。
梁材のたわみ方は、支点距離の
3乗に比例します。
同じ材の太さで梁を作れば
1mを支える梁と2mを支える梁では
8倍たわみが違うという事です。
その分、たわみにくい大きな梁が
必要となるわけですね。
等級3を取るだけであれば、
こういったことは
そんなに気にしなくてもいいかも。
だけど、等級3なら全部同じかと
言えば、違うんですね。
構造に無理が無いという事は、
家のどこかにひずみが集中すると
いう事もありません。
繰り返しの地震の度に増える内装の
ひび割れなどに影響するんです。
だから、区画をを崩さずに
間取りを作って行くんですね。
建物の図面を見たときに、
東西南北に壁が通っているか。
これをすごく重要視しています。
まずは四角い豆腐を一丁。
必要であれば、角を
出っ張らせたり引っ込ませたり
色々しながらデザインを整えます。
出っ張ったり引っ込んだりするのも
決めた区画に沿って。
で、こんな感じになります
↓ ↓
%url4%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2020/05/769d88e425e03120b83ee4ed6b9d588e.pdf}
南側に大きな空間を持っていきたいし
南の窓を大きく取りたい。
誰もがそう思って家を建てますが、
構造的にはやればやるほど危険に。
設計者それぞれ「これ以上は危険」
というラインが違うんですね。
暖かい家を作る時に、多くの
設計士さんは、暖かいと思いますよ
とか、これだけやれば完璧みたいな
イメージで語ることが多いかと。
でもイメージは人それぞれ、
実際本当にいいのかどうかは
分かりませんよね。
断熱であれば、UA値などが
数値として残ります。
そういう数値で残る事は
きちっと残していくのが大事。
構造も同じで、ここまでやれば
安心とか、大地震が来ても大丈夫とか
定性的なイメージで語られることが
殆どになります。
構造だと、直下率や、偏芯率
壁量充足率などが数値として
残っていきます。
間取りを描いて、その後構造計算を
するとこれらの具体的な数値が
算出できます。
これ以上は危険というラインを
どの程度にしているのかは、
壁量充足率や直下率、偏芯率を
どの位の数字にしようと思って
設計しているかを
聞いてみるといいかと思います。
住宅の設計というのは
デザインだけでもダメ、
構造だけでもダメ、
温熱だけでもダメ、
自分が重視しているバランスと
設計された家のバランスが合う。
それが大事になります。
デザイン50%構造25%温熱25%
のバランスの家であれば、
そういう建築士さんに依頼する。
デザイン30%構造35%温熱35%
であればそれに見合う設計士さん。
といった具合ですね。
バランス型、特化型、色んな
設計士さんが居ますので、
自分の目指す物と合うかどうか、
よく見極めて下さい。
どの人が良いか悪いかではない。
自分の目指す方向性に合うか
合わないかだけなんですね。
俺の家はかっこいいけど寒いぞ!
と公言する巨匠、安藤忠雄さんに
高断熱の設計をしてくださいと
頼んで、いい結果になる予感は
しませんよね。
同じように、高断熱専門の方に
安藤忠雄並みのデザインで!
と言ってもまず無理です。
是非、あなたに合う、
設計士さんを見つけてください。
