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バリアフリー住宅の葛藤

日本人の暮らし

凰建設の森です。

本日は事務所の日。
会議があったり、
WEB取材があったり。

今度発売される「だん」に
色々書かせていただきまして
その捕捉動画の撮影でした。

どんな内容になるのか、
お楽しみに。

さて、本日の話題は、
バリアフリー性について。

というのも、昨日ダイキンの
講演にてヨシローさんから
本を頂いてしまいまして、
貰ったからには触れないと。

という事で書かせていただきます。
弊社、バリアフリー方面は、
昔からそれなりに力を入れてきた。

介護保険を使った住宅改修も
沢山行ってきましたし、
バリアフリー住宅の研究会にも
所属して色々学んできました。

福祉建材の展示スペースも
会社にあったりするんです。

最近は、そこまで介護保険関係の
仕事はありませんでして、
常時1件くらいが動いている程度。

作業療法士(OT)さん目線での
ケガをしない為の家づくりの指標。

大変興味深いですね。
やはり気をつけるのは、高低差。

家の中で高低差があるのは、
玄関、階段がメインです。
他にもスキップフロアや
小上がりの畳など。

また、あえて高低差を
生活の中で作ることも。

それが、吊戸棚などの高い所に
ある物を取るための踏み台。

そういった所を気をつけましょう。
という事が書いてあります。

労働災害の安全講習などでも
頭の位置が2m以上にあれば、
転倒転落した時には大事故に。

ってよく言われます。
高低差を作る事は、ケガの
リスクを作る事なんですね。

人間は、動作が複雑になると
注意力が落ちていきます。

普段はつまづく事なんて
起きるはずのない段差でも、
物を持っていると
つまづく確率は上がります。

それが不安定なものなら
自分の注意力はなおさら
そちらに向かいます。

加えて、まさに段差を乗り越える
瞬間に子供に呼ばれたりすると
段差への注意力はほぼゼロに。

つまづいて物を落としてしまって、
「なんでこんなタイミングで声を
かけてくるのよ!」って
子供に対して腹を立てたり。

笑って済む事故ならいいけど、
それで後遺症が残る事になれば
後悔はそれはそれは大きなものに。

弊社、昔はバリアフリー仕様を
標準的にしてました。

しかし、細かい所を見ていくと
バリアフリーであることと、
意匠性が良い事はトレードオフに
なることも出てきます。

例えば階段の手すり。
↓     ↓
%url1%{https://www.ohtori.net/wp/wp-content/uploads/2021/03/MG_3893-side-scaled.jpg}

家庭内事故が起きにくいのは
左のものですが、
かっこいいのは右のもの。

左の仕様かつデザイン的にも
かっこいいものをと考えると
とんでもなくコスパの悪い
部材を制作することになりがち。

うーん、見た目を取るか、
リスク低下を取るか。

難しい所ですね。
床の段差がない事だけが
バリアフリーの要素ではない。

生活の中で起こり得る、
あらゆる事故を想定して
家づくりをしておく。

誰でもみんな年を取る。
人間誰だって、自宅で
家族に看取られて死にたい。

そういう事が出来る家や
家族の状況をつくっておく。

それも家づくり家庭づくり。
ぜひ、事故のリスクの低い家を
考えてみていただければと。

詳しい内容はこちらの本で
↓     ↓
%url2%{https://www.amazon.co.jp/%E4%BD%9C%E6%A5%AD%E7%99%82%E6%B3%95%E5%A3%AB%E3%81%8C%E4%BC%9D%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%84-%E3%82%B1%E3%82%AC%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AE%B6%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A-%E4%BD%8F%E5%AE%85%E5%86%85%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%82%92%E9%98%B2%E3%81%90%EF%BC%95%EF%BC%90%E3%81%AE%E6%96%B9%E6%B3%95-%E6%BA%80%E5%85%83-%E8%B2%B4%E6%B2%BB/dp/4761528672/ref=sr_1_1?crid=U886UVAS0RLV&keywords=%E3%82%B1%E3%82%AC%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%E5%AE%B6%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A&qid=1699947206&sprefix=%E3%82%B1%E3%82%AC%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%AA%E3%81%84%2Caps%2C160&sr=8-1}

ちなみに、ヨシローさんを
ご存じない方の為に、
ちょっと紹介を。

元々作業療法士として医療施設で
働いていた方ですが、2016年に
自宅を建てたことをきっかけに、
家づくりに興味を持ち始め、
ブログやYouTubeなどの発信を
されてきた方になります。

2020年に意を決して家づくりの
アドバイザーとして独立開業。

新建ハウジングの三浦社長が言う
プロ施主(プロデュース+施主)
のロールモデルのような方です。

私はSNSでの交流はちょっと
あったくらいでして、昨日が
リアルで会うのは初めてです。

プロ施主と呼ばれる人に対して
世間の見方は様々です。

趣味でブログやSNSで
発信をしてきた人が、
マネタイズに成功すると
やっかみを受けたりします。

目立つからこそ、批判を
受けたりもします。

私はヨシローさんの活動に対し
関わったことは無いのですが、
基本的に、己の才覚を以って
世の中を渡ろうとする人は好き。

昨日も広島のDAIKINの方と、
積極的につながりを持とうと、
交流をされておられました。

私も2016年くらいに、
資金計画+性能シミュレーターの
ebifitを行商していた時には
世界を広げようと色んな
事をやっておりましたので、
その姿には非常に共感しました。

今でこそ、営業活動をしなくても
講座を開くと人が集まってくれるように
なりましたが、最初からそんな状況なんて
ある訳がありませんからね。

自分の仕事だと言えるものを
自分で作り出すのは大変です。

言われなくても分かっているから、
多くの人は独立開業という道を
選択肢に入れないんですね。

でも、独立して自分の力で
生きていく願望がある人は
世の中に一定数います。

特に能力を持たないまま
独立開業をするとどうなるか。

どんどん王道から外れた仕事で
収入を得る事になっていきます。

異業種交流会というのが今でも
盛んに行われていたりします。

私も色んな異業種交流会に
参加をしたことがあるのですが、
どうしても、集まってくるのは、
ちょっと怪しい商品を売る人たち。

水素水を売ってますとか、
省エネになる変圧器を売ってますとか
次亜塩素酸水溶液で空間除菌とか
ありとあらゆる健康グッズも見た。
SNS運用代行業さんも沢山会った。
日本初上陸の輸入商品もよく見た。
姓名判断占いスピリチュアル。

未経験で修行を積まなくても、
なんとなく出来そうなものに
飛びついてしまいがちになる。
必殺技みたいな商品を探す。

独立する事自体が目的になり、
自分は社会の一員として、
世の中にどんな価値を提供するのかを
考えなくなってしまう。

OT時代に培った職能と、
家づくりをした経験を
重ね合わせて社会の課題を
解決しよう。
新たな市場を切り拓こう。

それはヨシローさんの中にある
社会への問題意識と、
独立して自分で仕事をしてみたい
という願望が上手く合わさった
王道の仕事だと思います。

まさにその分野を切り拓く
パイオニアとして活動を
されておられる方です。

住宅というのは、非常に身近です。
「私、家に住んだことない」
っていう人は日本にはもう居ないから。

住宅に関する基本的な用語は
日本人なら誰でも分かります。

そして住むという分野は非常に
裾野が広い分野でもありますので、
建築関係じゃなくても多くの分野で
住宅に被ったり応用できたりする仕事は
あると思います。

だから、あなたも住宅の分野に
関わる事で独立をしたければ、
今の仕事とラップする事が
あったりするかもしれません。

家づくりを終えたお施主様が、
そのまま住宅業界に興味を持ち
業界に入ってくるのは古今東西
しばしば聞く話です。

SNSで個人の発信力が強くなった
今、そういう風に業界に参入を
してくる人はもっと増えてもいいはず
という希望も込めて生まれたのが、
プロ施主という言葉になります。

建築業界が信用できないなら、
ホームインスペクターみたいな
ポジションで業界を正すという
関わり方も出来ます。

自分でもより良い家を
作ってみたいと思うのであれば
ヨシローさんみたいな
プロデュース側での関わり方も。

私としては、プロ施主じゃなくても
自分で自分の仕事を始める人が
増えてきたらいいなと思ってますので
こういう流れは大歓迎です。

人は2種類に分かれます。
矢面に立つ人と、その人に向かって
矢を放つ人になります。

矢面に立てば傷付く事もあります。
しかし、その分確実に強くなる。
自分が矢面に立つことなく、
矢を放つ人は沢山おられます。

矢面に立つ人が損に見えるかも
しれませんが、立った人にしか
見えない光景や有形無形の
報酬がそこにあるんですね。

私はヨシローさんのみならず、
自分の仕事を創ろうとする人を
応援したいと思います。

#家族の距離感 #流行より普遍性 #本質的な家づくり

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー