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地元の素材を使うこと

長く住める家

凰建設の森です。

本日も引き続きバリ島にいます。

建築実務者目線の観光ですと、
どうしても建物や工事中の様子などが
気になって、そういう写真が
いっぱいになってきます。

こちらの施設を見学しました。https://marvelous-travel-bali.com/educational-tour/green_school_support/

学校なのですが、殆どの建物が
(もう全てと言ってもいいくらい)
竹で出来ておりました。

体育館も広い講堂も、
3階建の校舎も全部竹。

グリーンスクールという名の通り、
その設立理念も、教えていることも、
地球環境の事を考えて運営されています。

それで、校舎の建材は竹。
なぜかというと、インドネシアは
竹が地域で採れる、最もコスパの良い
建材だったからです。

世界各地の建築物はみんなそう。
その地域で取れる素材で建物が
作られてきました。土や石や木
そして竹。

日本にはここまで巨大な竹は
そんなにありません。

そして、竹をここまで加工したり
接合したりする技術も、普及してない。

その代わり、木材をうまく加工して
接合する技術が普及しています。

建材としてだけではなく、建築のあらゆる
部材に竹は使われています。

竹で足場を組んである建物も
沢山見ましたし、
日本だと鉄が一般的な、
スラブを受けるパイプサポも
竹がびっしりと建てられて、
コンクリートの打設に
備えられていました。

フレーム材、面材
あらゆるものに竹が加工され
使われております。

だから、グリーンスクールは
環境負荷を低減するためにも、
輸送等に最もエネルギーを
使わない、竹が選ばれている。

日本でいう、ウッドマイレージ
みたいな制度がインドネシアにも
あるのかなと想像いたしました。

こういう考え方は私はすごく好き。
地元で取れる材料で作られた、
地元ならではの建物は、それだけで
私たちが今回訪問したように、
人を呼ぶ力になり得ます。

海外のエキゾチックな雰囲気を
体感しにいくのが海外旅行ですから。

日本人がわざわざアメリカに
カリフォルニアロールを
食べに行かないのと同じように、
どこにでもあるものや、
自国の劣化コピーみたいなものを
体感したいという観光客はいません。

20年前、建築会社の海外視察って
なんか、海外から持って来れる材料が
ないかを探しにいくというものも
あったりしました。

東南アジアから木材を買い付けたり、
中国からレンガを買い付けたり。

よその国から珍しい建材を買い
日本で差別化に使うというやり方。

それが悪いとは言いませんが、
それらを使って建てられた家は、
所詮その国の劣化コピー建築。

西洋の映画に出てくる日本の
風景に、日本や中国、韓国が
混じっているものを見かけます。

日本人から見れば、
それは違うよ。って
分かりますが、西洋の人は
違いがわからないから、
そこは重要なところではない。

同様に、日本で南欧風の建物が
流行った時には、本場のフランスから
見れば、それはフランスじゃなくて
スペインのやり方ですよ。とか
そりゃイタリアの方式だよ。
みたいなものもたくさんありました。

で、その本場から見れば
違和感満載の南欧風住宅が、
観光資源になり得るのか
と言えばならないですよね。

日本の木や日本の土でできた
建物は世界から人を集める力になる。

結局それが自国の豊かさを作る。
高いお金を出して海外の建材を使い
海外から見向きもされない家を作るか、
地元で取れる素材を使い地元経済を
回しつつ、外からの観光客を集められる
家を作るか。

世界的な視点じゃなくて、日本国内で
見ても同じことが言えるかと。

栃木県の人が、わざわざ岐阜まで行き、
大谷石を使った建物を見たいとは
思わないだろうし、岐阜県民だって
岐阜砂利が敷き詰められた庭を
わざわざ他県まで見に行きたいとは
思いません。

家づくりを通して地域の魅力を
高めるために地域の素材を使う
というのは重要なポイントです。

インドネシアに来て、竹でできた
様々な建物を拝見して、改めて
その通りだなと思わされました。

バリ島観光はもう少し続きます。
それに関連したメルマガが続くかと
思いますが、お付き合いいただけたらと。

どうぞよろしくお願いします。

#流行より普遍性 #長寿命住宅 #住宅を消費しない

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー