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【日刊】なぜいま変動金利を?

住宅会社選びと業界構造

凰建設の森です。

本日は家づくりの相談と
新築現場での打ち合わせ。

屋根のある場所とはいえ
炎天下での打ち合わせは
非常につらいです。

お施主様も汗だくで
お付き合いいただきました。

さて、本日の話題は、
住宅ローンの金利の話。

いわずもがな、今、金利は
上がり基調になっております。https://www.eloan.co.jp/home/trendRate.php
※スマホだとみにくいかも

サブプライムローン前の
好景気の時並みの金利に
なろうとしております。

あの時も、景気が上向くから
ローン金利を上げようと
したとたんリーマンショック。

世界同時株安は大きな衝撃でした。
それから住宅ローン金利は
じわりじわりと下がり続けた。

その時々に家を買った人は、
今が底だと判断して、
固定金利で金利のFIXを
狙ってきましたが、大体
はずれて、更に変動金利が
下がり、がっくり。

みたいなことがこの20年近く
繰り返されてきましたが、
いよいよ金利が上がり始めるか
というタイミングが来ております。

なるほど、今こそ固定金利を
選ぶ人が増えてくるのでは。
って思っておりましたが、
なんと、皆さん真逆の動きhttps://www.jhf.go.jp/files/400374085.pdf

変動金利を選ぶ人が8割。
35年以上のローンも増えている。

これは本当に面白い人間の心理。
金利が下がり続けている局面では
多くの人が、これで打ち止めだろうと
固定金利を選び、
金利が上がり始めた局面では、
なぜか変動金利を選ぶという。

いやいや、下がり続けているときなら
変動金利を選んだ方が得だろうし、
上がり続けているならリスクヘッジで
固定金利を選んだ方が得でしょう。

変動金利を選ぶ人が増えちゃう
というのがよくわかりません。

リーマンショックの時のように、
今後金利が下がると踏んで、
変動金利を選んでいるのかと
思いきや、65%の人が、
金利は今後も上がると思いながら
変動金利を選んでおられます。

・・・
よくわかりませんと言いましたが
ごめんなさい、家づくりのフロントに
立ってて分からないはずが無いですよね。

住宅の値上がりに伴い、超長期の変動金利
じゃないと家を買えないという層の割合が
増えてきてしまっているんです。

5年前に4000万円で買えた家は
今は5000万円を優に超える価格に。
金利も合わせて上がっているので、

5年前の家づくりだったら、
毎月10万円の返済。
今の家づくりだったら
毎月14万円の返済。
それで同じ家。

みたいなことが起きております。

それでもなぜ今家を買うかというと、
これ以上値上がりをしてほしくないから。

ものすごいジレンマの中で、
今のお施主様は家を建てられている。

やりたいことの為に、意匠を諦めたり
性能を諦めたりという判断も
出てきている事でしょう。

弊社、断熱等級が6よりも悪くなり、
耐震等級3を諦めるくらいなら、
家自体を諦めた方がいいと言ってます。

申し訳ないけど、それ以外の新築が
世の中に増えたって、日本の社会は
良くなっていきません。

住宅は個人の財産であると同時に
社会の財産になります。

永い年月をかけてみんなで食べる闇鍋に
入れる食材を選ぶようなものです。
最初は自分が味わいますが、そのあとは
誰かが自分の入れた食材を食べるんです。

今までは自分だけが食べて、残った食材は
取り分けて放置とか捨てるとかしていた。

でも、社会が貧しくなってくると、
その残った食材をみんなで分けて
食べることになるんです。

最初に入れた人が味わった後も
しっかりお腹を壊さずに美味しく
食べられる食材を投入してあげるのか
それとも自分が食べたらきっちり
傷んで食べられない食材を入れるのか。

勿論あなたはどちらを選んでもいい権利がある。
しかし、あなたの後に続く日本の社会に住む
人からすると、自分が新たに食材を投入せずとも
安心して食べられる具材の入っている鍋が
あった方がいいですよね。

人類の歴史は、後の世代が良くなるようにと
続いてきたんです。少なくともこの数千年は。

今を生きる私たちは、人類史上最高に豊かな
暮らしをしている。争いや飢えに苦しむことなく
家族を養い余暇を楽しみ生きていける。

先人の積み上げてきた富があるからですね。
私たちの世代でその富を食いつぶして、
後の世代に残すのか、それとも更に
富を積み上げて後の世代に渡すのか。

どんな家を作るかというのは、まさに
その判断をするという事になります。

戦後、焼け野原の住宅不足から
私たちのひいおじいちゃん世代が
頑張ってきたわけですけども、
このままいくと、日本には住めない
家の形をしたゴミが何千万個も
残ることになります。

焼け野原の方がまだ壊す手間が
省ける分、マシだった。
みたいなことを孫の世代に
言われながら死んでいくのか、
おじいちゃんおばあちゃんのおかげで
住む場所にお金を払わなくて済むし
残してくれた家を貸せばお金に
なるから生活が楽になるよ。ありがとう
と言われながら死んでいくのか。

金利の選択状況からも、
今家を買う人のつらい立場が
透けて見えますが、
是非、良い家を手に入れて
頂けたらと思います。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

#本質的な家づくり

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この記事を書いた人

代表取締役 森亨介

森 亨介(こうすけ)

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国立岐阜工業高等専門学校建築学科卒業 建築環境工学を専攻する。
生涯コストが最も安くなる家を作る事を提唱し、普及に努めている。
凰建設株式会社代表取締役 一般社団法人ミライの住宅代表。
元パッシブハウスジャパン東海支部エリアリーダー